とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

バイオ燃料の模索

2007年11月29日 | インポート

Photo  石油価格の高騰は、世界経済に暗い影を落としている。合わせて地球温暖化現象の元凶とされるCO2の排出規制が、地球規模で論議されている。そこで脚光を浴びているのが、バイオ燃料である。植物を発酵させてエタノールやメタノールを作り、化石燃料と混合して使い化石燃料を減らそうという狙いである。バイオ燃料は、原料が植物なのでCO2は、プラスマイナスゼロと言う論理に立つ。先進国ブラジルでは、サトウキビ畑が油田になると言われるくらいエタノールの輸出国になっている。菜種、ビート、トウモロコシなどがバイオ燃料に使われ、穀物の値上がりとなって跳ね返り、飼料輸入大国日本は、畜産農家の悩みの種となっている。
 日本も、特区などを作り本格的に取り組もうとしている。山形県でも2箇所、国の「バイオマス等未活用エネルギー事業調査委託業務」を実施している。そのひとつが、JA庄内みどりにおける「多収量米によるバイオエタノール生産・利用調査事業」である。
 県議会の有志で立ち上げた「バイオマス山形・新しいエネルギーを考える会」でJA庄内みどりに出向き現地調査を行った。転作対応を模索したこの調査事業は、コスト面でなかなか厳しいものがある。国の調査事業は今年度限りだが、模索するJA庄内みどりでは、まだまだ調査の必要があると受け止めてきた。

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ライスショック

2007年11月21日 | インポート

Photo  ライスショックは、今年の流行語大賞になるのかと思わせる位の社会現象になった。この一粒の米が、様々な社会と密接に関係してるのかと思うと、小さな粒とはいえなかなかの存在である。
 先ずこの粒は、有史以来日本の主食であったこと。それを中心に集落が形成され、開墾、用水管理、米を中心とした食文化が発達し、農耕民族としての思想が生まれ育ってきた源泉である。米の石高が、その優劣を表し目標はそれを増産する事によって、冨を得ると換言できた。
 それに、近代の農業技術と生物科学の進歩によって、飛躍的に良質米が多収穫できるようになり、米余りと、外圧が加わり米の価値が、ショックを受けるまでに下がったのがライスショックと言われる由縁である。
 この小さな米粒をどう見るのか。日本に点在する数多い集落を守り、わが国に深く根ざした共存共栄の心や、協調の良き文化を継承するに不可欠な代物であり、殆どの国民が危惧している食料自給率の向上に直結している。よって、どうしても守らなければならない
 今、農政転換でわかったことは、このままでは米作農家がつぶれ、集落が崩壊するということがはっきりした。これをもう一度転換しなければならないということになる。私に見えてくるのは、石原莞爾陸軍中将が晩年に提唱した、農工一体論である。これから若者人口は、極端に減少していく。工場労働者が足りなくなるのが目に見えている。農村から出稼ぎに行くのではなく、工場に来てもらう。農地を守り、集落を守り、米を守る。それが、地域を育て、山形県を発展させ、祖国日本を守ることになる。
 小さな米粒を守ることは、これだけの価値があることを皆で認識をしたいものだと思う。

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大動脈の山形新幹線

2007年11月15日 | インポート

Img_0851  先日、上山駅から山形新幹線で上京した。上山駅に車を預け、一泊2日の行程だ。上山駅は、小さいながらもアーバンな雰囲気で生き生きした活力が漂い、駅舎の鮮度が高い。9時14分の「つばさ」の指定席車両は、40%くらいの乗車率だろうか。ビジネスマンや家族連れの会話も聞こえるが、先ずは標準語だ。東京圏との動脈である実感を肌で感じる。
 板谷峠に差し掛かると、新幹線は悲鳴を上げるように走る。時速60キロ位に思える。持ち合わせている高度な性能を発揮出来ずに、泣いているようだ。東京までの所要時間は、3時間弱。東京から同様の距離の仙台までは1時間半で、この格差は遺憾ともし難い。
 山形の夢未来宣言は、この板谷峠を抜く事に始まる。東京の人、物、カネ、文化を運ぶ唯一の大動脈を梗塞させては、「未来の子どもたちに申し訳がない」と実感した。
 医療や、福祉などの享受のツケを後世に先送りしてはいけない。しかし、未来の子どもたちへのインフラは、今決断しないと我々世代が笑われる。私達が、子供たちに残してやれる大きな決断でもある。そして、もうひとつ大きな声で言いたいことがある。山形新幹線の庄内延伸である。
 宮城県にスーパー自動車工場が進出して来る話が聞こえてくる。その裾野は広い。それに庄内が、取り残されてはたまらない。そのためにも、山形新幹線の庄内延伸は、山形県発展の原動力になる。

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頑張れ中心商店街

2007年11月10日 | インポート

Photo  シャッター通りに象徴される、中心商店街の活性化は全国的な課題になっている。国の後押しを受けて、色んな試みを全国的に展開されてはいるものの、成功例は数少ない。根本的には、車社会の発達がある。中心商店街の老舗店舗は、洪水のようになだれ込む車の受け入れ態勢に、遅れをとってしまった。そこに、大型郊外型店舗の進出が、規制緩和の流れに沿って、どっと押し寄せてしまった。今は、見直しが図られているものの、遅すぎた。もうひとつの原因は、核家族化の現象で、市街地中心部から若者所帯が、新興住宅街に移り住んでいる。若者の少ない街は、やはり元気が出ない。
 酒田市も同じ悩みを共有している。酒田市は、大火を経験し新しい町並みを形成した。その中で、交通アクセスの不便さが商店街の悩みだった。以後、一方通行から対面通行などの改善はされて来た。長く引きずってきていた問題が、一番町大通り商店街と中町商店街の交差点の移設である。 丁字路ではなく、4交差路にして欲しい。これが、中心商店街の活路であるとの要望だった。道路管理者は、県と市。交通規制は公安委員会。なかなか厄介だった。しかし、粘り強く頑張ったかいがあって、妥協点を見出すことが出来、今工事を行っている。「中心商店街よ頑張れ」心から声援を送りたい。

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世界の蘭展

2007年11月07日 | インポート

Img_0840  「やまがた世界の蘭展」に行こうという事になり山形ビッグウイングにまで足を運んだ。蘭と言えば、カトレア、シンビジュウム、胡蝶蘭とか程度の知識しかない私にとっては、相当のカルチュヤーショックだった。蘭とは、ラン科植物に分類されて、原種で800属25000種もあり、人工交配されたものは10万種もあると言う。基本的には、熱帯、亜熱帯性の植物なのだが、日本の冬場でも育てられている。
 胡蝶蘭は、大臣の就任祝いとか、当選祝に良く登場するので高貴な目出度い花の象徴になっている。私も今年の当選祝に頂いた。日持ちが良く長い間、高貴な気分を味合わせてもらった。やっぱり花はいい。
 ビッグウイングの広い会場が、何百種類の蘭でいっぱいだった。蘭の香りがエキゾチックな雰囲気をかもし出している。大勢の観覧者で、留まっている事ができない。皇室の雅子様、愛子様の名前のついた展示蘭もあり華やかさが一層引き立っていた。華やかな花の裏に、それを育てている苦労も透けて見える。花は、一人で咲いているのではない

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落ち葉の秋

2007年11月03日 | インポート

Photo  今年の夏は、猛暑が続いた。マスコミに「熱い熱いと」報道されると、それ以上に拍車がかかる。そう言えば、山形の持っていた最高気温40.8度は74年振りに破られた年でもあった。何処かが狂ったような気もするが、間違いなく季節は輪廻している。
 紅葉と落ち葉の秋がきた。気が付くと夜が長い。カーペットに電気が入り、ストーブが出ている。その内に、コタツが出てきて鍋料理となるのか。晩秋はやたらと寒い。風が吹くと、落ち葉が舞う。まるで雨あられの集中豪雨のようだ。落ち葉掃きは、わが家の一大事業だ。これも、自然の摂理とあきらめるしかない。
 秋の形容は多様だ。食欲の秋、文化芸術の秋、読書の秋、収穫の秋、秋の夜長何に使っても、たっぷり時間はある。自己反省も出来るし、春への思いもめぐらせる。家族とのだんらんに使えば、これもまた楽しい。そう言えば、議会棟の広場のイチョウも黄ばんでいた。これも、冬への準備なのか。

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