とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

自民党の大敗北

2009年08月31日 | インポート

Img_1395  先ず、総選挙は終った。自民党は181議席を減らしてい119議席。民主党は193議席増やして308議席。マスコミ予測の的中率にもかぶとを脱いだ。史上初めての歴史的な政権交代劇である。
 大物自民党議員に送られた刺客は、決まって若い美形の女性だった点では、4年前の小泉の郵政解散選挙と酷似している。小選挙区比例代表並列選挙制度になって5度目。この制度の怖さを身をもって体験した。行き過ぎた規制緩和や市場原理主義が、自民党の支持基盤であった地方や農業を直撃し、小泉改革後、統計上景気は回復し好景気が持続したと言われたが、格差拡大の歪みが堆積し、うっ積してきた結果の表れでもある。自民党には解党的な出直しが求められている。高齢化した大物自民党議員が相次いで落選している現実をみれば、世代交代は天の声である。過去の実績や、名声にとらわれる事なく、人材の発掘を怠ってはいけない。世代のチェンジである。
 ところで、山形県3区からは、3人の代議士が誕生した。政党の勢力地図にどんな影響が出るのか。政治にもバイオリズムはある。じっと、晴れる日を待ちたいと思う。夕方に虹が出た。

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雨ニモマケズ

2009年08月18日 | インポート

Img_2113  遅まきながら夏本番になった。今年は、エルニィーニョ現象とやらで東北地方は、梅雨明け宣言なし。西日本は異常豪雨の連続で、死者を出す災害に見舞われた。夏の果物は、日照不足で糖度が少なく美味しさもいまいちとなり、野菜類は品薄感から高値に推移している。気象は、人の力ではどうしようもない現象である。「雨ニモマケズ 風ニモマケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモ負ケナイ 丈夫ナカラダヲモチ 欲ハナク 決シテイカラズ イツモ静カ二ワラッテイル・・・・」宮沢賢治の代表作が脳裏をかすめた。
 今日は、日本国の行く末を決める総選挙の公示日である。主権は在民。国民有権者の意思で国の形が決まる。過剰サービスのつけは、必ず自分に戻ってくることは道理であり、しっかり点検の必要がある。「東ニ病気ノコドモアレバ 行ツテ看病シテヤリ 西ニツカレタ母アレバ 行ツテソノ稲ノ束ヲ負ヒ 南ニ死ニサウナ人アレバ  行ツテコハガラナクテモイヽトイヒ 北ニケンクワヤソシヨウガアレバ ツマラナイカラヤメロトイヒ  ヒデリノトキハナミダヲナガシ サムサノナツハオロオロアルキ  ミンナニデクノボウトヨバレ ホメラレモセズ  クニモサレズ
サウイフモノニ  ワタシハ ナリタイ 」今、新鮮な宮沢賢治である。

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危ない戸別所得補償制度

2009年08月11日 | インポート

Img_1596 民主党が掲げた農家の戸別所得補償方式は、疲弊しきっている農家に少なからぬ影響を与えた。民主党が政権をとったら、戸別に農家の所得を補償するという政策に飛びつくのは、自然の流れで、止める事は出来ない。どこかの党で、米価は2万円にすると公約した時は、誰も相手にしなかったのだが、民主党のマニフェストなら「やらせてみよう」的な感じで、前後の事は「まあ、いいか」と現農政の貧困さが裏返しにある。
 だが、最近の論調が変わってきた。戸別所得補償方式と抱き合わせに、「日米FTAの締結をする」と民主党マニフェストに記載されていたのだ。巨大なアメリカ農産物との貿易を自由化し、関税を撤廃するという条約を結ぶわけだから、米、大豆、麦、牛肉、豚肉の国内生産は壊滅的な打撃を受ける。全中の試算によれば、食料自給率は12%に低下するだろうと見ている。民主党によれば「所得は補償するのだから、わいわい言うのはおかしい」といっている。
 よく考えて見ると、戸別所得補償制度は危ない。生産費を下回った価格を戸別に補償するというのだから、個個の査定が必要となる。山間地と平地、経営規模、有機栽培や人件費。品質の良し悪しや収穫高。そもそも生産費とは何か。インセンティブが働かない農業など万死に値する。自民党の細田幹事長は「民主党のマニフェストは造花のばらだ。トゲは痛い」と語っている。日本人の民意は高い。きれい事にだまされる訳にはいかない。野のセイダカアワダチ草が俯瞰している。

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稲の一生シリーズ(5)

2009年08月09日 | インポート

Img_2107 田植えして3ヶ月、わが家の田んぼは今日当たりが出穂期となった。出穂と書いて、「しゅっすい」と読む。出穂は穂先が出てから全体が終るまで2日間くらいかかる。田んぼ全体の約4割が出穂した時期を出穂期と呼び、穂揃い期まではあと数日かかる。この頃は、多くの水分を必要とするから「花水」といって、田んぼに水をかける。草丈は78cmくらいで、稲姿はピーンと天を向き旺盛な活動期でもある。
 日照があると、10時半ごろに稲の花が咲く。大体2時間くらいの自然の営みであり、とても神秘的なものである。雨や曇りの時は、日が照るのをじっと待ち太陽が顔を出すと、待ってましたとばかりに一斉に花を咲かせる。受粉のあと45日位かけて立派な稲穂になっていく。「実るほど頭をたれる稲穂かな」怖いのは、異常高温と、フェーン現象による強風である。まだまだ刈り取られるまでの道のりは遠い。

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