とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

足りない電力の対応を急げ

2011年11月26日 | インポート

001  震災後、東北電力の需給がひっ迫している。寒さが厳しい東北の冬をどう乗り切るか大切な局面に立たされている。山形県も再生可能エネルギーの構築にむけて、専門家を含む学識経験者などで委員会を構成し、本格的に取り組みを始めた。
 用水路に設置を目的とした「マイクロ水力発電装置」の実証試験現場を視察した。鶴岡高専名誉教授の丹省一先生を中心に「改良型オープンクロスフロー型マイクロ水力発電装置」の実証実験が旧羽黒町で行われている。簡単に説明すれば、1、5m位の三面コンクリート用水路に、2m位の落差を利用して水車を回して発電する装置である。
 ただ、落水位置を可動式にしてある。水車のメンテナンスや水量の変化に対応できる仕組みが取り入れられていた。最大のポイントは、水車の位置を落水地点の内側に設置した事である。この事によって、用水路に流れ込むゴミは、水車の外側の回転と一緒に流れてしまうアイデアだ。草刈りの草や落葉が用水路に流れ込むのは防ぐことが出来ない。
 この装置で、出力は3kwの設計だと言う。視察時点の出力は800Wだった。3万kwの発電するには一万ヶ所が必要で、何百億単位の設備費用になる。電力単価では、現実的ではない計算だ。
 山形県が発展するには、良質な安定した安い電力が不可欠である。民生用は別にして、工場誘致の最優先課題である。あらゆる検証を急がなければならない。

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酒王「初孫」の酒蔵解放デー

2011年11月22日 | インポート

003  酒王「初孫」の酒蔵解放デーに行ってみた。今や日本酒は世界で珍重され静かなブームともいえる。居酒屋には各種地酒が「俺がうまいよ」とばかり競い合って、飲んでくれるのを待っている。
 初孫の酒蔵解放デーのこの日は、遠くから大型バスで参加されている方、地元の酒好きらしい方などの老若男女でごった返していた。顔見知りの方もたくさんいて、「こんにちは。あなたもお出でですか」との会話が絶えなかった。酒造りの工程をいくつものグループに分かれて視察した。
 コースの中に、三択クイズのコーナーがあった。私たちのグループの時は、①仕込んでから酒になる期間 ②月見酒を初めて書いた作家 ③ 酒田の鳥は何でしょう 全正解すると賞品として酒がもらえる。私は②を間違えた。答えは紫式部だった。③の時、縁台の質問者が「県会議員、これを間違えたら大変ですよ」と威圧されたが、無事「イヌワシ」で面目を保った。
 酒の歴史は古い。ほどほどの美酒は百薬の長と昔から言われてきた格言である。

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大豆の生産力・高品質化を目指そう

2011年11月19日 | インポート

002  転作主要作物として山形県は大豆に力をいれている。その栽培面積は6580haで、米に次ぐ面積を占める。ところが、昨年の収穫量は県平均で10a当たり120キロであることが先般の決算委員会で明らかになった。その上、品質が悪く加工業者から敬遠されている現状にある。県産大豆の収穫量は7900トンと見られ、大豆60キロ単価の11.310円を計算すると出荷額は約15億円位になる。収量を倍増すれば出荷額も倍増出来る単純な計算である。
 倍増するには、山形県独自の品種改良が必要だ。米や牛肉の様な県産ブランドを目指して、多収性、高品質、食味の三拍子揃った品種の開発に力を入れるべきであると思う。さらに、栽培指導の充実である。大豆栽培場所の連担性は、過湿を嫌う大豆には欠かせない栽培技術の基本である。除草体系を見直し、中耕作業機械の開発も欠かせない山形県方式が必要である。防虫駆除の薬剤散布も丁寧さに欠けている。適期刈取体制も工夫の必要がある。この改善だけでも収穫量の倍増は難しい事ではない。転作だからの捨て作りを排除するだけでも、効果は大きい。
 転作大豆の農家手取りは複雑だ。先ず、水田活用の所得補償交付金が10aあたり3.5万円である。それに、畑作物の所得補償交付金が上乗せされる。これは、10a当たり2万円をベースに、大豆栽培面積が増えると加算され、減ると減算される。収穫量が県平均を上回ると加算され、下回ると減算される、「数量払」と「面積払」を組み合わせた、いわゆるインセンティブを働かせる仕組みになっている。
 大豆は穀物の主力作物である。国産大豆生産の高度化を山形県から発信する時と考える。

 

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先の見えないTPPへの参加

2011年11月12日 | インポート

002  まともな議論もないままに、野田政権は実質的にTPPに参加する事を昨夜表明した。国民が心配しているのは、外交の出来ない幼児的民主党政権の危うさである。普天間問題でアメリカの信頼を失った日本外交の選択肢はない。オバマ大統領から求められていたTPP参加に、日本国益を考えた回答など出せるはずがないと多くの国民は思っている。
 TPPは、締結すれば国際条約であり、国内法に優先する。都合の良い日本特有の玉虫色の解釈などは存在せず、決まった事と違う行動があれば、すぐ訴訟になり、多額の損害賠償を請求される厳しい世界である。
 TPPは、国際分業の市場原理のみで物流が動く。関税自主権と、国民が良しとして国内秩序を守ってきた規制や法律は、撤廃される。日本らしさの日本文化も、「まちづくり三法」で大規模小売店舗の進出から街の商店街を守ったのも束の間で失われてしまう。
 農業は断固守ると野田総理は言う。経営面積を10倍に規模拡大して安い米を作るプランらしいが、仮に一割の農家を守れても九割の農家は失業になる。おまけに農協、共済、土地改良に働く職場も失う。大規模畑作の北海道、サトウキビの沖縄、畜産と乳製品関連産業、食料自給率は飛びぬけて世界最低になる事に覚悟があるのか。
 この結果はいずれ歴史で証明されることになる。国民の支持のない及び腰の外交交渉など、百戦錬磨の大国から見れば赤ん坊の手ひねるようなものでしかない。それを選んだ国民の責任でもある。

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庄内発の新幹線実現を望む

2011年11月06日 | インポート

Img_0855  11月4日の山形新聞、「私の主張」に酒田市79歳の男性の投書が載っていた。「庄内発の新幹線実現を望む」の内容を要約すると、10月中旬に夫婦で酒田駅から新潟駅経由の特急・新幹線で上京した時の出来事である。
 投書者は、東京区内往復乗車券と特急券、上越新幹線券の3枚セットを購入。奥さんは勧められて東京フリー切符の乗車券で乗車。新潟で新幹線に乗り換える時は、乗車券、特急券、新幹線券の3枚を一緒に自動改札に入れると改札口は通過出来る。復路も同様な手続きで、酒田に帰る。ところが復路の新潟駅で、週刊誌を買うため二人で改札口をでたら、奥さんの東京フリーキプが自動改札口から出ない事態になった。駅員に訳を話して、回収切符収納箱から探してもらい発車2分前で間に合った。
 フリー切符は途中下車は出来ない切符である。乗客のミスとはいえ、「乗り換え下車」と「途中下車」の区別が自動改札でも出来るよう改善を要求したい。新庄駅乗り換えなしの山形新幹線と比べて、新潟駅での短時間の接続時間は煩わしい。一日も早い直通を望む。との主張である。
 高齢化が加速度的に進む中、乗り換えなしの東京直通鉄道の実現は庄内周辺地域40万人の願いでもある。山形県の大きな課題のひとつと言える。

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