とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

年の瀬に

2007年12月29日 | インポート

013  年の瀬の民族大移動が始まった。東京から伸びる放射線状の高速交通網は、何処も満員御礼の盛況である。その受け入れ先たる我が古里は、県外ナンバーの車で市街地は渋滞気味で、少々不便を強いられている。気まぐれな、一過性の活況に戸惑いもある。東京から見れば古里は、何もない田舎。田舎者同志が、助け合ってまあまあ暮らしている。そこがいいと言って、帰巣本能のように、ドーンときて、古里をかき回しサーと帰ってしまう、年中行事の始まりでもある。でも、古里はそれを受け入れる、懐の深さがたまらなくいいし、好きだ。
 今年を振り返ると、私は「格差」の一語に尽きるように思う。「格差」は何から生まれるのか。規制と保護では国際競争力に勝てないので、規制を撤廃し、各自で勝ち残れ。地方分権は、自分たちの地域は自分たちの創意で勝ち残れ。「国土の均衡ある発展」ではなく「特色ある国土の発展」が良い、と言うことになり、改革の波が日本中吹き荒れた。気が付くと、自由と引き換えに失うものは大きい。古里は、それをじっと見ている。そして、そんなに簡単には変われないことも、知っている。
 脈々と続いてきた伝統文化。共存共栄の心は、日本民族の誇りであり、魂であると誰もが思っている。年の瀬に、来る年への思いは大きい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

酒田港の売り込み

2007年12月22日 | インポート

Photo  トヨタ自動車の子会社であるセントラル自動車が、神奈川県相模原市から宮城県大衡村の第2仙台北部中核工業団地に本社機能をあわせた工場が2010年の秋までに移転する事が決まった。山形県とは、目と鼻の先の仙台北部中核工業団地に10万坪の工場が建つことになった。
 当初の生産台数は、年12万台である。やがては30万台を目標にしていると言われている。未確認情報ながら、輸出向けの左ハンドルで、3000人の従業員で雇用も発生するのではないかと言われている。出荷額が6~7000億円から1兆円規模の工場が近くに誘致されることは、世紀のチャンス到来である。山形県が、これにどう関わっていけるのか、今が大事な場面である。
 12万台の自動車を、どこから出荷するのか。私にとっては一番の気がかりである。ウエストラインを使った酒田港からの積み出しが出来ないのか。齋藤知事に単独で乗り込んで、思いを伝えた。齋藤知事は、早速セントラル自動車の社長と面談して、提案してくれた。ライバル港は、いっぱいある。これからが正念場となる。
 秋田港では、すでに売り込みを始めている。東北地方整備局の「環日本海シーアンドレール構想」を実証に移し、来年1月下旬頃に、仙台臨海鉄道から、JR線を使い秋田臨海鉄道で秋田北港までコンテナ輸送の実証実験を行うことを決めている。これは、ウラジオストクなどのロシア沿海州向けである。地の利は、絶対的に酒田港が近い。ウエストラインのインフラをどう克服するかが、大きな課題だ。
 「泰平の眠りを覚ます上喜撰 たった四杯で 夜も眠れず」  黒船の出現である。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

待ったなしのCO2排出規制

2007年12月12日 | インポート

Photo  地球の様子が、どうもおかしい。地球の平均気温が少しづつ上がり始めているのは、人為的に作り出された温室効果ガスだとされ、それを国際的に数値目標を示して減らそうと決めたのが、あの有名な京都議定書である。京都議定書は、1997年12月11日に京都市の国立京都国際会館で開かれた第3回気候変動枠組条約締約国会議での議決した議定書のことで、正式名称は、気候変動に関する国際連合枠組条約の京都議定書と言う。                  アメリカや中国などが参加しておらず、国際的な圧力も加わり無視出来なくなり、ポスト京都議定書が注目されている。
 わが山形県は、1990年を基準年として、2010年迄に全国平均目標率より1%多い7%を削減目標としている。これはなかなか難しい目標だ。原子力発電の事故という特殊事情があったにせよ2004年の山形県の温室効果ガスの排出量は、基準年の24.8%も増えている。どうして目標を達成するのか、待ったなしの取り組みが求められている。
 本気に取り組む気があるのなら、県の姿勢は甘い。県民に室温調節や、省エネをお願いしますだけで済むレベルではない。細やかな点検をし、自販機の規制や、コンビニや、パチンコ店の照明や営業時間の規制なども視野に入れた取り組みも必要になってくる。
 クリーンエネルギーの開発も、積極的に誘導する必要がある。太陽光発電や、風力発電は特に効果的である。酒田の「サミットウインドウパワー酒田」は、たった8機で、酒田の3分の1の電力をまかなっている。庄内海岸はまだまだ使える場所がある。県の姿勢次第で、乗り出そうという企業はたくさんある。頭の切り替えが必要だ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする