酒田港国際ターミナル岸壁延伸工事の着工式典が高砂ふ頭現場で行われた。酒田港の貨物取扱量が急増していることから、港湾機能の強化が必要と判断され、国の直轄工事として実施されるものである。
これは、コンテナ船の2隻同時着岸を可能とするため、岸壁を西へ水深-14mで150m延伸する工事である。併せて県は、ふ頭用地造成とコンテナヤードの改良、一号クレーンの大型化へ更新する事業が併行して行われる。コンテナクレーン2基となる酒田港は、新潟港と並んでその機能を有する港に進化する事となる。
酒田港の機能強化が企業の立地環境の向上につながり、新規立地や投資拡大を誘発する好循環につながる、県をあげた対策が求められる。
酒田港は連日、吉報に沸いている。27日に北前横丁に北前船「日吉丸」が展示され、大きな観光目玉が出来たと市民は沸いた。28日は、北前船寄港地・船主集落が日本遺産に認定され、その祝賀会があった。酒田市が中心となって日本海沿岸1道7県の11寄港地が申請していたものである。そして今日、高砂2号岸壁延伸工事の起工式へと続いた。
港湾工事は巨費を要する。反面、その効果も地域にとって大きなものとなる。「山形県の発展は港から」と、前から言い続けていた。