とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

酒田港岸壁延伸工事始まる

2017年04月29日 | 日記

酒田港国際ターミナル岸壁延伸工事の着工式典が高砂ふ頭現場で行われた。酒田港の貨物取扱量が急増していることから、港湾機能の強化が必要と判断され、国の直轄工事として実施されるものである。
 これは、コンテナ船の2隻同時着岸を可能とするため、岸壁を西へ水深-14mで150m延伸する工事である。併せて県は、ふ頭用地造成とコンテナヤードの改良、一号クレーンの大型化へ更新する事業が併行して行われる。コンテナクレーン2基となる酒田港は、新潟港と並んでその機能を有する港に進化する事となる。
 酒田港の機能強化が企業の立地環境の向上につながり、新規立地や投資拡大を誘発する好循環につながる、県をあげた対策が求められる。
 酒田港は連日、吉報に沸いている。27日に北前横丁に北前船「日吉丸」が展示され、大きな観光目玉が出来たと市民は沸いた。28日は、北前船寄港地・船主集落が日本遺産に認定され、その祝賀会があった。酒田市が中心となって日本海沿岸1道7県の11寄港地が申請していたものである。そして今日、高砂2号岸壁延伸工事の起工式へと続いた。
 港湾工事は巨費を要する。反面、その効果も地域にとって大きなものとなる。「山形県の発展は港から」と、前から言い続けていた。

 

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北前横丁に北前船を展示

2017年04月28日 | 日記

 酒田柳小路屋台村「北前横丁」入り口の展示ケースに15分の1縮尺の北前船が入航した。船名は「日吉丸」。これは、日本を代表する本間家が所有していた北前船の船名で、27日にそのお披露目会があった。酒田に貴重な名所がまたひとつ増えた。
 これは、屋台村運営協議会の西村修会長が永年、屋台村構想とともに温めていたもので、航行可能な唯一の北前船「みちのく丸」を建造した気仙沼船匠会の新沼留之進会長(86)に依頼、製作に2年余りの歳月をかけて実現したものである。図面等は残っておらず、数多くの北前船の復元を手掛けてきた新沼会長は「これが最後の仕事になるかも知れない。出来るだけ忠実に再現した」と語ったと聞いており、貴重な北前船となった。
 西村会長はあいさつで「長年の夢が実現できてうれしい。この北前船は部材も木材も全て本物と同じもので作られており、本物を再現するには、これを15倍にすれば航行可能な北前船が復元できる精度で作られている。高さ、長さが2mある北前船は展示ケースに入れ、温度、湿度を一定に保ち、日差しを避けるため、日中はブラインドで保護するので、残念ながら日中はお見せできない。北前船は海運で栄えた酒田の象徴であり、酒田を訪れてくれた皆さんに知って頂ければ嬉しい」と語った。
 西村会長の「酒田のまちづくり」への情熱に頭が下がる。

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種子法が廃止された

2017年04月20日 | 日記

 国会は、稲、麦、大豆の生産や普及を都道府県に義務付けてきた主要農作物の種子法を廃止する法案を可決した。いわゆる種子法廃止して種子開発のグローバル化による種子開発の活発化が狙いだと言う。反面、基本的食糧が行き過ぎた競争分野に組み込まれ、世界的スケールで種子のシェアが決まる。
 種子法は食料確保を目的に1952年に制定され、都道府県が奨励品種を特定し、種子生産を義務付けている。都道府県間で競い合って、その品種を使った産地ブランドを作り上げてきた。その結果、公費を投入した普及活動も都道府県単位で実施され、トップセールスが華やかに実施されてきた。地方創生の原点とも言える。
 農業試験場が育種費用の確保を財政当局に要望する際、種子法が根拠であり、廃止で充分な予算確保が出来るのか懸念されるところである。なによりも、長い日時を費やして品種開発に励んで地域ブランドを築き上げてきた農業試験場技術者のモチベーションが下がり、「わが県のコメ」の意識が失われる危険性がある。
 「種をまく」は未来を見据えて準備する事で、種が何処から入るのか予測もできず、蒔く意欲もそがれる。

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今年も農作業始まる

2017年04月16日 | 日記

 遅かった春の陽だまりがようやく庄内にも訪れたようだ。例年なら満開のソメイヨシノが咲き誇っているはずだが、開花宣言がやっとで一週間は遅れていると言う。春先の寒暖の差が激しく、荒れた風も伴って異常気象を思わせた。
 「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり」3月の末に種もみの浸漬から始まった稲作は、4月中旬に種まきがスタートし育苗ハウスで芽を出そうとしている。この時期のハウスの温度管理には神経を使う。冷たい雨上がりの晴天が一番怖いく強い日差しがハウス内温度を一気に上げて稚苗の障がいとなる。あわてて遮光材でハウスを覆い適温に保つ作業が続く。
 一方田んぼでは耕運作業が始まり、トラクターの出番である。今のトラクターは運転席はキャビンが付き、冷暖房装置がある。過剰設備と言えなくはないが、快適に作業ができる。刃が回転する耕運部の水平や深さはICで自動化され、肥料も一緒に散布される。
 馬耕から耕運機、トラクターの変遷経て、自動運転トラクターへと時代は変わる。基本の稲が天候で育つ原則は変わらない。

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酒田の景勝地に東北公益文科大学

2017年04月10日 | 日記

 東北公益文科大学の入学式に出席した。今年度の入学者は公益学部235人、大学院修士課程13人、博士後期課程1人の計249人であった。少子化の進む中で入学者数が200人を3年も連続して超えるのは大変な成果である。今年の入学者数は2001年に開学した年と2年目に次ぐ多い規模だと言う。
 私が市議会議員時代、10万都市に大学のない都市はない。是非4年生大学の誘致をと必死に要請運動をした覚えがある。いよいよ運動が佳境に入った頃、学部は酒田に大学院は鶴岡にとの合意が出来、慶應義塾大学との連携で公益学を学ぶ大学の設置認可が下りた。公益学部は日本で初めての分野で、なじみが薄いとの懸念はあった。
 最上川左岸の酒田市飯森山地域に建つ同大学は、酒田市の広い文化ゾーンの中にあり、学舎は「かんぽの郷」「出羽遊心館」「酒田市美術館」と隣接している。その東に4車線の県道が伸びている。その県道は2列の欅並木が1キロも続いている。その向側に同大学のドミトリーがある。そこに隣接して国体記念体育館、ラグビー場、土門拳記念写真館や南洲神社もある。
 大学舎は ゆったり流れる最上川と鳥海山も眺望できる名勝地にある。都市計画の先見性も見事なものだ。

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東北最大16万トン級の客船もOK

2017年04月02日 | 日記

 今年8月、酒田港に初めて外航クルーズ船の寄港に備えて古湊埠頭の改良工事が終わり、完成式典があった。発注からの工事期間は荒波の逆巻く冬期間にあたり、寒さと強風に苦労が多かったと報告があった。
 この工事が終わった事により、東北では唯一16万トン級クルーズ船が接岸できることになった。世界最大級のクルーズ船「クァンタム・オブ・ザ・シーズ」は乗客定員が4180人で、16万8666トンの大型客船で、東北に入港できるのは酒田港だけとなり、東北観光の拠点となり得る。
 とりあえず、今年は8月2日に「コスタ・ネオロマンチカ」5万6000トン旅客定員1800人・乗船員590人、来年7月に「ダイヤモンド・プリンセス」11万5875トン・旅客定員2700人・乗船員が1200人の2度寄港する事が決まっている。決まってはいないが、いくつかの外航クルーズ船の寄港が計画されており、最大級のクルーズ船寄港も夢ではない。
 この日は「飛鳥Ⅱ」(旅客定員870人)が寄港していた。これでも充分大型である。古湊ふ頭にペレット上屋が工事中であった。酒田港の風景はどんどん変わっている。活性化とはこのような状態を指して使う言葉なのかも知れない。

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