とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

新酒田市長に本間正巳さん

2012年10月29日 | インポート

006 激しかった酒田市長選が終わった。下馬評通り本間正巳さんが当選した。3572票の差は評価の分かれる所である。現職の代議士を辞任して市長選に挑んだ、知名度抜群のブランド力にこれだけ勝てた事は、評価すべき歴史的な結果だとする見方もある。
 一方、何ら実績のない40歳の女性というだけ。それに前市長の政策批判や、すでに議会決議されている庁舎建設の見直しなど市議会を否定する発言を繰り返すネガティブな政策のみで、これだけ得票出来るとは驚きであると言う評価もある。
 市長は酒田市を代表する顔である。私たちの未来を託す最も身近な存在であるにも関わらず、投票率が59%と史上最低記録を更新した。なぜ盛り上がりに欠けたのか点検の必要がある。4割の有権者が白紙委任するとは、流動人口の多い大都市では理解できるが、酒田市でこんな現象が現れるとは何故なのか。政治と民意のかい離があるとすれば、反省しなければならない。投票行動は民主主義の原点であり避けては通れない。
 知事の行動にも驚いた。市民の選択権に介入するべき行動は、よほどの事がない限り、慎まねばなるまい。お友達だとか、女性同士だからとは聞いてあきれる蛮行である。知事の評価は一気に下降した。
 いろいろ反省すべき点を多く残しながらも、市長選は終わった。

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森林を循環させるグリーン発電

2012年10月21日 | インポート

001 山形県土の72%は山林面積で占められている。森林資産は4000億円とも言われているが眠ったままである。只みたいに低価格な輸入木材に輸入コストをかけても、国産材より輸入木材が安い現象では国産材が売れない事になる。
 売れなければ木材の伐採が行われず、山林に手を付ける人はいない。山林は手つかずの荒れ放題になり、成長木の品質低下がまた価値を下げる負のスパイラルに落ち入っている。山林の多面的機能は分かっている。雇用を生み森林の価値を高める政策が山形県の急務と思う。
 福島県のグリーン発電会津を視察した。ここの特徴は地元林業会社が共同出資して(株)ノーリンを立ち上げ、バイオマス集荷業務を担うことにある。半径50キロ以内の間伐材や未利用材を伐採、運搬を効率的に行い年間6万トンの燃料を供給する。森林の価値を高めて、植林から木材供給に至る好循環を広げる目的だと言う。
 発電所の心臓部は、専門会社のグリーン・サーマル(株)が担い、5000kwを東北電力に売電し、年10億円の売り上げを見込む。まだ7月から稼働したばかりであるが順調そうである。送電線にいかに近いかもコストに大きな影響がある。
 山形県も再生可能エネルギーに力を入れている。雇用を生み、バイオマス燃料代金が地元に還元でき、森林整備にも役立つ一石三鳥の発電所に見えた。

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桃栗三年柿八年

2012年10月14日 | インポート

001 「桃栗三年柿八年」とよく使われることわざがある。政治の世界では「ビラ張り三年ガリ八年」と言われる。ビラを配ったり、今はパソコンに変わったけれど、昔の手じかな印刷はガリ版だった。ガリ版は、謄写版と呼ばれる印刷方法のひとつである。
 ガリ版は、ロウ紙と呼ばれる特殊な原紙を、鉄のやすり版の上に置いて、鉄筆で書くと油分が除去され、透かし状態になる。鉄筆で書くときにガリガリ音がするのでガリ版と呼ばれるのだ。そのロウ紙にインクのついたローラーで押すことで、印刷される仕掛けである。発明したのはトーマスエジソンといわれ、単純な道具でも熟練を要する難しい印刷方法である。だから「ガリ八年」であり、政治を志す者が体験しなければならないひとつの要素と言われるゆえんである。
 政治はこつこつ積み上げた体験の延長線上にある。「桃栗三年柿八年」は、芽が出て実がなるまでに相応の年月が必要だというたとえである。思い着きのパフォウマンスで成就するものではない。
 秋も深まり、庭の栗の実が落ちている。この栗の木は30年の年月をすごした成熟した成木である。
 

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シェールオイルへの期待

2012年10月07日 | インポート

006 庄内平野の鳥海山をはさんだ北方、「本庄市鮎川油ガス田でシェールオイルの試掘に成功」のニュースが日本中を駆け巡った。
 シェールオイルは、地下深い1800mあたりの地層の頁岩(けつがん)シェールに含まれる原油のことである。今、アメリカで多量に発見され、戦略エネルギーとなったシェールガスで、ゴールドラッシュ現象が起きている。開発コストが高いため事業化が課題だが、資源のない日本に朗報であり、その意義は大きい。
 隣接する「庄内地方にも」と自然と期待が集まる。庄内には戦前から吹浦、楢橋、石名坂、砂越、余目、新堀などで石油、天然ガスが盛んに採掘されていた。昨年、日向川上流の土砂崩れで農業用水に石油の混入騒動があった。その原因はどうやら土砂にオイル成分が含まれていたためと判明した。
 昭和40年代のはじめに、庄内北部を300mメッシュ位で地層診断をしている。そのデーターが県にあるのではと質問したのだが、どうやらそれは国の調査らしく県に保存されていない。鳥海山山麓から噴出していた「草津油」は有名で用途は多岐にわたっていた。
 過剰な期待は禁物だが、何かわくわくする宝さがしみたいな気分だ。

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