とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

小学生の吟詠に拍手

2006年10月29日 | インポート

_006_1  芸術の秋である。酒田市では、新酒田市誕生と酒田市民芸術祭50周年を記念して、市内の各施設で多彩な事業が開催されている。芸術祭フアンにとっては、各施設掛け持ちで鑑賞するとても忙しい時期でもある。
今日の午後は酒田市総合文化センターで、吟詠剣詩舞大会が開催され、私も鑑賞する機会に恵まれた。44組の作品が発表され、会場いっぱいに響き渡る吟詠は日頃の訓練の、まさに成果である。中には、緊張のあまり声が上ずってしまった人も居たが、どの発表もなかなかなものである。拍手の一番多かったのは、上浜小学校と、泉小学校の子供たちであった。子供たちが出演すると、やっぱりかわいいものだ。
  私は来賓として、祝辞を述べた。「日本は古来、稽古を極めるのに術ではなく、道と言う考え方をしている。柔道、剣道、華道、茶道、吟道。道は、技術を磨く事はもちろんの事、学ぶ姿勢やプロセスを重んじるからだ。病める日本を救うのは、この道の復興にある。仏教には、物は形から入ると言う考えがある。形も出来ない者は教も説けない」などと、たいそう立派な事を言ってしまった。雰囲気に呑まれたのかもしれない。
暗記する、それを大きな声を出して吟ずる。これ程良い健康法はない。

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山形美術館で新田コレクション展

2006年10月27日 | インポート

_007  10月27日から、11月26日までの1ヶ月間、山形美術館で新田嘉一コレクション展が始まった。
これだけ大きな美術館に、いっぱいになる130点の展示作品は威風 堂々たるもの。酒田にもこれだけのコレクターが居る事を誇りに感じた。
日本画では、円山応挙、松村景文、横山大観、竹久夢二(7点、)、伊東深水(2点)中村貞以、小松均、など。洋画では、森田茂画伯の作品28点を中心に真下慶治の「最上川」など親しみ易い作品も多かった。中国現代絵画を代表する黄冑の12点は圧巻である。さらにフランス絵画や、陶磁器の酒井田柿右衛門、北大路盧山人、浜田庄司。
金工の奥山峰石、韓国の現代陶芸家・朴英淑など、飽きさせることのない多彩なものだ。
オープ二ングセレモニーの新田嘉一さんのスピーチが奮っていた。「森田茂画伯の絵を最初に見たときは、暗い絵でよく分からなかった。ずっと見ているとどこか、勇気を与えてくれた。それからの長い付き合いで、自分があっての森田であり、森田あっての自分だ」と、また「国宝の作品が展示されている中国の美術館が雨漏りしていた。お金が無くて直せないと言うので、これはもったいないと思い修理してやった。国宝は中国外に持ち出せないのだが、何とかするからお礼に持って行けと言うので、所蔵する事になった。いま返してくれと言って来ているが、中国に負けたくないので返さないつもりだ」などと言っては「これは、ほんとの話」と付け加える。会場は爆笑に包まれた。
 秋は「芸術の秋」山形美術館も身近な存在に感じた。

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地域の高度医療を守る

2006年10月26日 | インポート

_003  今日は良い天気、車は快調に走る。高速道路を酒田インターチェンジで降り、国道7号線に滑る様に入った。おっとと、ここからは制限速度は60キロ、あぶないあぶない。
両羽橋を渡ると日本海病院の大きなビルが目の前に飛び込んでくる。平成5年に、庄内の中核拠点病院として山形県が設立したものである。病床数は530床、特に心臓外科では、その威力を発揮し多くの患者が救われた有難い病院である。
 一方、酒田市には市立酒田病院もある。長い間市民の医療守ってきた400床の老舗病院である。一部を除いては、老朽化が進み早期に、建て替えの必要にせまられている。日本海病院と多くの診療科目が重なりライバル病院と市民には映る。市民には選択肢が増え良さそうに思えるのだが、医師の確保や、地方財政の悪化など共通の課題が、重くのしかかっているのも現実である。
 地域の高度医療を守り、継続させるには、行政が担うべき医療と、病院経営とをはっきり区別して病院の経営を安定させ、医師や看護師を守る必要がある。
資産価値の高い日本海病院と、経営価値の高い市立酒田病院が、統合する事によって課題解決の一歩になると思う。
 病院は建物ではない。中味の質こそがわれわれが求める医療なのだ。
庄内には無かった、救急救命センターは県の役割として担ってもらおう。の取り組みも遅れてはならない。医療格差で被害を被る地域だけには、なりたくないのだ。

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酒田大火から30年

2006年10月24日 | インポート

_022_3  忘れもしない酒田大火は30年前の昭和51年10月29日、日も暮れた5時50分、私達がこよなく愛した洋画館グリーンハウスから火の手が上がった。折からの強い西風にあおられて、瞬く間に火は燃え広がり、酒田の中心街をほとんど焼け付くし、11時間後の翌朝5時にやっと鎮火した。近隣の町からかけつけた大勢の消防署員や、消防団員の必死の消火作業でも火の勢いを止める事は出来なかった。
 消防長の殉職と言う尊い犠牲はあったものの、ほかに犠牲者が出なかった事は奇跡的と言える。東北電力の連携作業のお陰で、ぎりぎりまで、街灯を消さなかった事も、大きな要因だった。全国から寄せられた救援物資は、大規模体育館に山積み一杯になり、大勢の市民ボランティアで、仕分け作業が延々と続けられた。焼け出された被災者への炊き出しや、焼け跡の後片付けもこれまた市民ボランティアである。
 あの時の市民の一体感は、かつて無い高まりで、貴重な体験である。その後、市民の防火意識は高く、市民あげての防災訓練や、自主防災組織が整備され、毎年この頃に消防訓練が酒田市各地で実施される。写真は、わが地域の今年のひとこま。
 災害は忘れた頃にやってくる。

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フリーマーケットで新米に人気

2006年10月21日 | インポート

_008 酒田どんしゃんまつりは、晴天に恵まれ大勢の人で賑わいました。私が参加したのは大通り商店街を会場に開催された、どんしゃんフリマ。四車線の県道約300メートルを通行止めにし約60店が出店した、大々的なフリーマーケットです。                                 酒田みなとライオンズでも1店舗出店し、雑貨や縫いぐるみと一緒に、出来立ての新米「はえぬき」を90キロ販売。売り方は、5合マスで自分で量り買いする方法、山盛り一杯で250円、安さも手伝って行列の出来る店。あっと言う間の完売。儲けのいらない商売は、気楽なものです。                

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日本農業を守る

2006年10月18日 | 国際・政治

Cow_2
 暑かった夏も終わり、けや木の葉も散り始めました。日本人の一番好きな季節は「秋」。昼がだんだんと短くなり、気温が下がり続け、北風に舞い散る落ち葉に、ものの哀れを感じさせるこの季節に心を動かされるのでしょうか。
 ところで、庄内平野は稲刈りが終わりました。初夏の日照不足、そして連日の猛暑が災いし、収量は個人差が大きく、胴割れが散見され、天候相手の農業の厳しさを、思い知らされた年でしたが、食味値は平均以上に高く、美味い米に仕上がったのは幸いなことでした。野菜も果物も同様の傾向です。
 先般、カリフォルニア州とコロラド州に行く機会に恵まれました。地平線の彼方まで見渡す限りのとうもろこし畑。日本向けに肥育している肉牛牧場は、飛行機の上からでなければ、見渡す事ができません。カリフォルニア米も食べました。これがまた、まあまあ国産米と遜色なしでした。
 農業労働者は不法移民が、低賃金で就農しているとの事。直感的に「これでは、日本農業が勝てない」と強く感じました。
 日本農業が、独立国日本を支える必要があるとすれば、「行政の関与」無しで、日本農業の存続は有り得ないと強い印象を持って帰国しました。
 山形県は、日本の食料基地、何がなんでもしっかり訴えなくては。

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