とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

御用納め

2010年12月31日 | インポート

002 年の瀬も迫った30日、JA北平田支店の御用納めに行った。各自の机の整理を終えると神棚に向かって二礼二拍手、今年の無事を感謝し、くる年が良い年であるようにと祈った。それぞれの事務所も個人も同じ思いで済まされたことと思う。
 振り返ると、今年の異常気象には振り回された。春の低温は育苗や稲の初期生育に泣いた。今度は一転して猛烈な猛暑、豪雨の連発で、山の木の実が少なかったせいかクマ被害が例年の2倍以上報告された。そんな中、今年本格デビューした「つや姫」が話題になった。高温障害で軒並み品質が低下したにも関わらず、ほとんどが一等米となり全国的に注目された。今後期待される商品として1位アイパット、2位電気自動車、3位スリーディテレビ、4位つや姫、5位ゴパンとのリサーチ結果もある。なかなかの期待度である。
 今年は高速道路の無料化実験もあった。県内のほとんどが無料化されたが、渋滞や落下物の多発など課題が多い結果で利用者の原則負担が望ましいと思われる。到着時刻の分からない高速道など何の意味もない。「ひょっこりひょうたん島」の井上ひさしさんが死去された。山形県をこよなく愛し、故郷に送り続けた蔵書は22万冊に及ぶと言う。山形県を代表する作家だった。参議院議員選挙では、自民党の岸宏一さんが当選し、自民党復調の兆しが見えてきた年の瀬でもある。
 景気雇用指数は依然として悪い。農業の戸別所得補償はコストがかかりすぎ、そして農家も喜ばない悪政の典型になってしまった。子供手当や高齢者医療、外交の失敗など政治の貧困が目につく年でもあった。「来年こそは」と願うのは私だけであるまい
。どうぞ良いお年を。

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日銀短観が景気減速を発表

2010年12月18日 | インポート

Img_1252  先日、12月の企業短期経済観測調査が日銀より発表された。いわゆる日銀短観である。これは日銀が3、6、9、12月の年四回企業の業況判断など聞き取り調査をしてまとめて発表するもので、景気の動向の目安となり注目される調査である。
 これによると、前回の9月期より三ポイント低下し、悪化はリーマン・ショック後の落ち込みが大きかった2009年の3月期以来、1年9ヶ月ぶりであると報道されている。これはエコカー補助金制度の終了や家電エコポイント制度の縮小などが響き、3ヶ月後の先行きもマイナス2とさらに悪化が続き、円高や海外経済の動向に警戒感が強いためと分析されている。さらに困ったことに、大企業の新卒採用が前年度比で31、1%減で「就職氷河期」といわれた1994年のバブル崩壊後に次ぐ過去2番目の減少幅だと報道された。さらに来年度も減らす計画が示され、雇用問題が深刻さを増す傾向に頭が痛い。
 日銀山形事務所も県内景況感は7ポイント下降と全国傾向と同様の発表をしている。さらに先行きについては、全国傾向より悪化が予測され、横ばいの鉄鋼を除く全業種で悪化を見込んでいると発表された。「エコポイントなどの政策効果が落ち込み、海外経済などの不透明感が漠たる不安として広がっている」と分析している。救いは来年度の新卒採用計画が7,1%増とあることだ。
 景気対策が最も求められているとき、政権政党の内ゲバ騒動にうんざりである。

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幻のもち米「女鶴」

2010年12月11日 | インポート

002  正月が近づくと「もち」の需要が多くなる。お祝い事に「もち」がふるまわれる伝統は、今でも残っているが、昔は貴重な食べ物だったに違いない。建前に屋根からまかれる「もち」拾いに行ったものだ。子供が一歳になると「一升もち」を背負わせる。正月は鏡餅に雑煮餅。お盆にはうちわ餅で、田の神様にも「もち」お供えし、後でごしょうばんに預かるといった具合だ。
 私は昭和50年代に日本農業新聞の通信員で「山形・酒田」発の記事を書いていた。たくさんの記事を書いたが「よみがえる幻のもち米」は昭和55年8月22日付の東北版トップ記事で大きく取り扱われ反響を呼んだ。複数の新聞が後追い記事を書き、そのもち米「女鶴」は今では地域特産となり、静かなブームである。酒田市では長竿で倒伏し易い女鶴を改良し、短竿の「酒田女鶴」として品種登録をして、栽培の拡大を図っている。
 その記事の書き出しは「女鶴は明治初期、もしくはそれ以前に、民間育種家が作り出したもち米で、狭い地域で栽培されていた。親が「今田もち」とも言われているが、それに関する文献はない。古老の証言や、多くの農家に言い伝えられている事をまとめて、概要をつかむ以外にない」である。
 女鶴は、種子が細長く鶴のくちばしに似ていることから名づけられた事、柔らかくて腰が強く味が極上で、宮中に寒中菓子原料米として毎年献上されていた事、倒伏と病気に弱く消えかかっていた女鶴を一農家が細々と栽培を続けていた事などを書いていたものだ。
 記事は月間賞となり、編集部から激励の手紙も残っている。遠い昔の思い出である。

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21回目の県政報告会

2010年12月03日 | インポート

004  昨日21回目の県政報告会をホテルサンルートで開催した。おいでくださった満場の皆さんに、心から感謝の一語である。報告することが多すぎて、私の話が50分にも及んでしまった。「メリハリがない」「長い」「農業の話が多すぎる」「声に張りがない」とか批評を頂き「そうかな」と話すことの難しさを実感した次第である。
 報告は最近の国会情勢から始めた。国会の120周年式典で皇室にヤジを飛ばすことは言語道断である。領土問題の取り扱いにも毅然たる態度を示すべきで、国家とは何かと問いたくなる。年金基金の国庫負担を財政難を理由に引き下げる様子には納得がいかない。丸腰でTPPに参加するとは亡国への道である等と一方的にしゃべりまくった。皆さんがどう感じられたか心配なところもある。
 今までの議員歴を振り返って「酒田の元気は港から」と訴え続けて、ようやく全県的に酒田港の振興に注目が集まり、ダッシュし始めた。酒田特別支援学校の設置も工事が始まった。酒田中央インターチェンジもめどがたった。日本海総合病院の統合の苦労話もした。
 しかし、課題は山積している。農業の衰退は看過できない兆候である。現場の声を国政に届けて行かなければならない。農業基盤の整備を見直す必要がある。雇用は、地場企業の振興に力点が要る。山形県の工業出荷額は東北の中でも減少率が大きく、素早い対応を提案していきたい。鉄道インフラも喫緊の課題である。観光、公共事業、福祉、商店街、教育など話せば長くなった。すみませんでした。
 

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