とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

平成25年の大晦日

2013年12月31日 | インポート

Dsc00182 今日は大晦日、平成25年最後の日となった。明日は年が明けて新年の平成26年になるが、物理的に大げさに変わるものはない。されど、節目としての気の持ち方は違う。今年1年の忌みを払い、新たな気持ちで新年を迎えたいと思う。
 振り返ると、酒田は免れたものの異常気象によると思われる記録的な豪雨激甚災害が県内各地で発生した。庄内と内陸を結ぶ大動脈三本の国道が通行止めとなり、分断を余儀なくされた。村山広域水道が機能不全に陥り長期間の断水は、今後に教訓を残した。陸羽西線も止まった。災害に強い県土づくりは緊急の課題となった。
 知事、参議院、酒田はじめ市町議会の選挙もあった。自民党支持率の高い中の選挙は結果もその通りだったものの、投票率の低さは大きな課題を残した。特に酒田市議選の投票率は54%弱で、市街地では40%台の投票率で、これは前代未聞である。
 有効求人倍率が一倍を超え、先ずは選ばなければ、就職できる環境が整った事は朗報である。低迷していた酒田も「山形BPOガーデン」が操業開始となり、徐々にその成果が現れると思われる。花王酒田工場で新しく生産予定の「メリーズ」は、国内外の需要が旺盛で操業が急がれる。酒田港の活性化も含めて明るい話題である。マスコエンジ二アリング新庄工場が、トヨタ東日本の一次サプライヤーに一番乗りで契約された効果も大きい。
 我が家の門松も風習にならい飾った。行く年を思い、来る年に希望を持ちつつ、ブログご愛読の皆様、良い年をお迎えください。
 

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沖永良部島に南洲翁を訪ねて

2013年12月27日 | インポート

Dsc00145 南洲神社は酒田市の飯盛山にもある。南洲遺訓を勉強する南洲会が活発な活動今も続けている。山形県と鹿児島県は南洲翁を縁として交流活動が始まって3年になる。4年前、当時議長だった佐貝全健県会議員が、庄内松ヶ岡で勉強されたこともあり鹿児島県議会に働きかけた事に由来する。今回の県議団の鹿児島訪問でその輪は一段と広がった。
 そもそも庄内藩は明治維新の当時まで会津藩と共に熱烈な佐幕藩で、徳川のために最後まで忠義立てした藩である。越後から東北、北海道を平定しようとした明治元年の戊辰戦争で、官軍の総大将は西郷隆盛であった。その西郷が庄内藩に寛大なる措置をとり、誠意溢れる人柄に庄内藩士に深い感動を与えた。
 明治3年、庄内の藩公酒井忠篤と藩士70人は、鹿児島に西郷隆盛を訪ねて百日余りの間、南洲翁の教訓と兵学を修め、明治8年には藩の重臣菅実秀が8人の青年を引き連れて南洲翁に21日間にわたり教え受けた。南洲翁が私学を開校するや、入学を熱望する二人に、「他県の人には応じ難いが貴県は特別である」とし、許可された。
 南洲翁の教えを受けた庄内藩士や青年たちの手記を集めて出版されたのが「南洲翁遺訓」として後世に受け継ぐことになる。
 幕府の追及を恐れた島津藩は、西郷を幕府の目から隠すため役職を免じ奄美大島に潜居させ、島の子供3人の教育を依頼した。その後役職に復帰するも、藩主久光の命に背き徳之島に流され家財没収となり、間もなく沖永良部島に送られ牢獄に入れられることになる。
 挫折を味わった西郷は、次第に悟りの境地に入り、島民からも慕われ、有名な「敬天愛人」の言葉を残すことになる。南洲遺訓の原点である。西郷の活躍が庄内にも色濃く投影することになる。

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酒田の地元就職を高めよう

2013年12月14日 | インポート

Dsc00119 庄内総合支庁で、庄内地域の人口減少の要因である新規高卒者の県内就職率の低さについて、酒田市をモデルに興味ある要因分析、検証と課題整理の結果を公表した。興味深い分析である。
 庄内は、地元就職が困難時期を経て県外企業との関連性が深まった事。採用実績の積み重ねにより、県外企業の期待が大きい事。県外企業の求人は早い時期にあり、早く就職先決めたい事。特に工業高校では、先輩たちの就職実績が多い県外志向が強いと見られる。
 新規高卒者の県内平均有効求人倍率は1.63で酒田も同じ傾向であるにも関わらず、酒田は特に県内就職率が58.4%と低い。鶴岡管内との比較で10~15ポイントも下回っており、山形県内平均は78.2%でこの現象は異常値に近い。
 庄内総合支庁の有識者からの聞き取り調査によると
○ 生徒については、夢や希望を追う傾向や、賃金・労働環境などを 
重視する傾向があり、家庭が許せば県外志向がある。
○ 県外企業との長いつながりから、県外求人の絶対数が他地域より 圧倒的に多い。
○ よほどの事情がない限り「本人の希望を阻害しない、引き止めない」等、庄内に限定しない解放性がある。
など
と分析している。
 庄内の若者の定着は人口減少の
加速を食い止める最大の課題である。内陸地域の場合は、村山地域を中心に最上地域、置賜地域が通勤圏として流動的に就職先を考えていると推測されるが、庄内は内陸地域への就職は極めて少なく、通勤圏内の就職先としての選択肢にはないと推測される。
 酒田に職場は広がり、求人倍率もあがった。高校の進路指導や地元就職の機運の醸成、高校生と地元企業との連携、PR活動など地域一体になって取り組む事が急務である。 

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