とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

まだ雪深い羽黒山

2014年03月30日 | インポート

Dsc00343 昨日 外気温が20℃。久々の陽気に誘われて孫2名含めて羽黒山に行くことになった。私が計画を発表した。「10時に家をスタート。孫たちは石段を歩いて頂上を目指す。社殿で家族のお祓いしてもらった後、昼食を適当にとる。私は車で頂上まで行き、お前たちの到着を待つ」と告げたところでブーイング、私がずるいと言うのだ。「それは適材適所であり、役割と言うものだ」と強引に決定した。
 春とはいえ、羽黒山は想像以上に雪深かった。いでは会館で「登れますか」と尋ねた所「五重塔までなら何とかいけるかも知れない。長靴を貸しましょうか」と言われた。車はおいて、行けるところまで皆で歩くことになった。祓い橋までの石段は除雪されていた。その先は雪道の一本道で、五重塔までは行くことが出来たがその先は無理である事が分かった。
 引き返し車で羽黒山頂を目指した。有料道路区間は短距離ながら往復400円である。羽黒山社殿には参拝者がちらほら、くつろいでいた。祈祷申込みをすると別室に案内され、祈祷が始まるまで神官から羽黒山の説明をお聞きした。4月29日までそれぞれが分担して石段の除雪と清掃をして、山開きになるのだと言う。これでも今年は雪が少なく有難いとの事。今年は山形DCで羽黒山は大がかりなライトアップで注目を集める事になる。
 10人ほどの方と一緒に祈祷が始まった。伝統の重さに身の引き締まる一瞬だった。代表して玉ぐし奉奠をし神事は終わった。帰りに記帳をして社殿を後にした。

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フル規格の新幹線実現の論理

2014年03月21日 | インポート

Dsc00304 山形県主催の「奥羽・羽越新幹線の実現に向けたシンポジュウム」が開かれた。基調講演は内閣官房参与の藤井聡氏である。講演はいきなり 「昭和48年に日本国を網羅した整備新幹線の基本計画が作られた。そのころの日本は惻隠の情があり国として大人だった。ところが40年たった今、青森から鹿児島までと新潟・長野だけであり、費用対効果とやらで止まっている。
 日本国は惻隠の情のないガキの国に成り下がった。新幹線先進国日本の20万都市で新幹線の通らない都市が20都市もある。後発のフランス・ドイツでは2つか3つの都市が
新幹線から抜けている程度である。都市間格差は新幹線の有無で決まってしまった。この費用対効果は国全体で唱える問題で、個々で計算するものではない。今では顧みることの無くなったこの計画に命を吹き込むことによって、日本が強くなり新しいステージに入る事が出来る。
 それは、日本をつなげよう、皆で強く豊かになろうというナショナリズムである。私たちはこれを無くし、今や日本は21世紀の「眠れる獅子」まで落ちぶれてしまった。私たちの技術力と財力を持ってすれば、日本各地の主要都市を新幹線でつなぐ事など、いともたやすい」
 分かりやすく、説得力がありまったく同感である。しかし現実は、公共事業性悪説にたつマスコミ論調なのだろうか、とかく費用対効果が幅を利かせている。この事は国全体でシェアするものだと以前から私も思っていた。もう一言いえば、それは山形県にも言えることである。県民をつなげよう。県民会館もサッカー場も天童イオンモールも県庁もミニ新幹線で庄内とつなげよう。山形県も大人になろう。そこから新しいステージが始まる。

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酒田市が「中心市宣言」

2014年03月15日 | インポート

002 酒田市本間市長が庄内北部定住自立圏形成に向け「中心市宣言」を行った。地形的に隣接する三川町、庄内町、遊佐町と連携して課題解決を図り、安心して暮らせる地域づくりを進め、人口流出に歯止めをかける狙いがあると思える。
 総務省が打ち出した「定住自立圏構想」とは、市町村の主体的取り組みとして、「中心市」の都市的機能と「周辺町」の農林水産業、自然環境、歴史、文化などそれぞれの魅力を活用して、企業や民間の担い手を含め、行政相互の役割分担と連携・協力により圏域全体で必要な生活機能を確保し、人口定住を促進する政策である。
 そもそも酒田市と遊佐町、庄内町は酒田地区広域行政組合として一部事務組合を構成し、消防部門とごみ処理の清掃部門を担ってきた歴史があり、自然の流れとも言える。それに巨大なショッピングモールを抱える三川町が加わる魅力は大きい。
 「中心市宣言」をした酒田市は、機能強化された酒田港が釜山港との国際定期コンテナ航路が三便化され、交易視点が世界に向いた。この事で、新しい企業立地の動きも出てきた。日本海総合病院の役割も大きい。これらを結びつける交通インフラは、酒田余目道路の開通は来年である。国道7号線の4車線化も三川町に届く。日沿道の遊佐町までの工事は順調に進んでいる。定住自立圏への形成は整いつつある。
 あとは各議会の議決が待たれる。各首長、各議員の連携に大いなる期待をしたい。

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居宅医療とサービス付き高齢者向け住宅

2014年03月08日 | インポート

Dsc00284 山形県議会難病等対策推進連盟6名は千葉県市川市の吉野内科・神経内科医院に吉野英院長を訪ね、代表的神経難病であるASL重度患者の在宅療養の取り組み事例を視察した。市川医師は、山形県難病連で講演するなど、神経性難病治療の第一人者である。
 お会いした第一印象は「やさしい方」の一語に尽きる。治療方法が確立していない患者に向き合い、患者に希望を持たせ、患者家族への負担をいかにして減らすか、医師としての強い使命感が伝わってくる。家族に迷惑をかけまいと、呼吸器装着せずに死を選ぶ患者が7割もいる実態の説明に、身の凍る想いがした。
 気管切開した患者は、1時間毎の喀痰の吸引と、褥瘡を防ぐための体位交換も同程度必要である。意思伝達手段も熟練度が要請される大事な要素である。この事の解決方法として、吉野内科・神経内科医院では、サービス付き高齢者向け住宅制度を活用し在宅医療施設つばさハウス(10床)、弐番館(30床)を日本で初めて導入した。
 1日数回の訪問看護や訪問リハビリの医療保険を適用、介護保険との組み合わせで、家族負担に偏重しない在宅療養が実現している。課題は家賃が高額(月14~19万円)になる事。居住特例の問題がある。患者が入居した際に居住地に住所を移すと居住地自治体の負担になり、他地域からの受け入れが困難になる。
 難病に限らず、高齢化時代に突入している。サービス付き高齢者住宅のニーズは拡大していくと思われる。対応のスピードが問われる。

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動き出した花王酒田工場

2014年03月04日 | インポート

Dsc00299 花王酒田工場を訪問した。紙おむつ工場を新設し、稼働が始まっている。先ずは乳幼児用のメリーズのスタートであるが、高齢化で需要拡大が見込まれる大人用の生産も視野に入れながらである。円高が是正され海外市場も好調なため、中国、ロシアなど新市場をにらんだメイドインジャパンの高機能品の輸出拠点となる。
 花王は09年からメリーズの輸出販売を始めており、現在はアジアを中心に8ヵ国に実績がある。価格は現地製品に比べて高いが、富裕層は「日本製」にこだわる傾向があり、酒田工場で生産した製品がグローバルに出回る日は近い。
 谷本工場長によれば、紙おむつ生産は栃木工場、愛媛サニタリープロダクツについで3番目になるが、海外輸出では酒田工場が一番有利。船便コストは京浜が安いけれど、陸送費コストの安さが決め手になる。材料輸入についても同様だ。生産量が増えると道路と製品ストック場所の心配はある。紙製品なので工業化に限界があり、製造技術のマンパワーが大切である事も付け加えた。
 酒田工場はすでに2期目の増築を決めた。更に30人の社員の募集もしている。世界とのハブ港、釜山港との国際定期便は3便化が決まり、いよいよ酒田港が重要港湾として本領発揮の時が来た。

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