とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

ビルの中でイネの栽培

2010年07月31日 | インポート

Photo_2  先般、ビルの中で稲を栽培している所があると言うので、行ってみた。1957年に竣工した9階建てのビルを改装して造られたパソナグループのオフィスは、東京駅日本橋口近くにあった。外形上は全く普通のビルである。入るとすぐ一階にその田んぼがあり度肝を抜かれた。広さは一アール位はある。立派に稲が育っており、一部穂が出始めていた。品種は「ニホンホマレ」と聞いたような気がするが、年三回採れるという。ヒエなどの雑草も生えており、本格的な水田である。
 このビルのオフィスは、各階に植物工場などを備え、花や野菜なども栽培されており、このビルで働くおよそ2000人の従業員が一年間に消費する3万株の野菜を生産してると言う。その他に、屋上と壁面を緑化して年間およそ2トンの二酸化炭素を吸収していると、説明してくれた。名刺を差し出すと、専務の山本さんが来て下さり、更にていねいな説明をしてくれた。会社は人材派遣会社のようである。花畑やカフェスペースなどもあり、これが会社オフィスかと、うなってしまった。ビルの入り口には、りんごの木が2本あり、実をつけていた。山本さんに「山形のさくらんぼもいいね」と申し上げたら「皆に採られちゃうんじゃない」と笑った。東京のど真ん中大手町に、こんな一角があるとは恐れ入った。

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大根の一生シリーズ(4)

2010年07月26日 | インポート

Img_2823  「今日、大根食べるよ」朝一番の声であった。6月2日に蒔いた大根は間引きをしながら、もう食べる大きさになったのかと驚いた。成長が早いので3回連続で「大根の一生シリーズ」書いたので「大根ばっかりのブログか」と言われそうな気がしたので、ちょっと休もうと思っていた矢先である。
 あわててバカチョンを片手に、畑に向かった。暑さのせいか畑全体に精気がない。葉物には無残な虫穴がびっしりあり、とても売り物にはならない。無肥料・無農薬栽培の難しさを改めて実感した。でも、蕪と大根以外のオクラ、キュウリ、なす、かぼちゃ、スイカ、ねぎはいたって元気で、キュウリは食べきれないほど実をつける。なすも順調だ。
 ブログ用写真撮影の後、大根を引き抜いた。葉の付け根から最先端まで60cm位で、直径は8cmだった。食材に出来るのが40cm位である。食べ方はいろいろあるだろうが、初物なので、今朝のメニューに大根おろしがどっさりと加わった。とても辛い大根だった。我が家の畑の大根なので「旨い」と食べたが、スーパーで買ったものなら「旨い」と一言でたかは分からない。まだまだ大きくなるだろうと思うので、観察は続けようと思う。Img_2827

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農家の台所

2010年07月17日 | インポート

Img_2806  JR恵比寿駅西口のすぐ隣のビル一階に「農家の台所」はあった。全国に3店舗ぐらい展開しているとりたての野菜をメーンにした野菜レストランである。ドアを開けるとひやっとした。野菜が所せましと並んでいる、八百屋みたいな感じだった。少し入ると、カウンター式の食台と小さなテーブルに椅子が所狭しと並んでいる。若い女性客が多く満席である。入りきれない客は、暑い外で行列が出来ている。名刺を出して予約をしていたので、ひとつしかない個室に通してくれた。
 山形県だったせいか店長らしい人が応対してくれた。野菜は、村山市のガールズ農場がメーンだと説明してくれた。サラダバーは食べ放題だと言う。容器を持って野菜の所に行った。トウモロコシ、かぼちゃ、なす、レタス、ピーマン、水菜、プチトマト、ジャガイモすべて生である。少しずつ容器に入れてソースをつけて食べた。旨いというか、甘いというか生野菜である。うさぎの食べ物だと私は思った。アユみたいな魚に、数種類の野菜の加工品がメーンデッシュである。ご飯は、古代米だろうか赤飯の色をしていた。これは、やわらかでおいしかった。味噌汁は大根、ごぼう、人参などがどっさり入って古い味がした。都会の皆さんは、変なものが好きなんだなあ、並んでまで食べるのには恐れ入った。でも、なんだか健康に良さそうな気もする、と思った次第である。

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前原大臣に陳情

2010年07月14日 | インポート

Photo  今日、前原国交大臣に陳情する事が出来た。これは、吉村知事が酒田港の重点港湾の指定に向けて、並々ならぬ決意で取り組まれた執念の集大成ともいうべき快挙である。結果はともかくも、ここまで酒田港に対する思い入れには頭が下がる。さかのぼる事一か月前、5月30日に前原大臣に知事が、陳情出来そうだとの情報が飛び込んできた。県議会ではそれに対応する準備も出来てなかった。佐貝議長と議会対応について協議した結果、議長決断で、知事に同行陳情することとしていた。政局が変わり、これは不発になってしまった。六月議会が始まり酒田港の重点港湾指定に向けた意見書を全会一致で採択を先議して、形は整った。6月14日にも大臣陳情が出来るかも知れないとの観測もあったが、これも流れた。「もう、だめかな」とあきらめかけていた矢先である。大臣、副大臣、政務官、事務次官矢継ぎ早の陳情である。県議会、市長会、市議長会、町村会、町村議長会、商工会議所連合会、商工会連合会、酒田女みなと会議、酒田商工会議所女性会など山形県あげて大挙の陳情団だった。会議中だった政務官室で知事は「山形県知事です。ちょっと政務官にお会いは出来ませんか」とすごみもきかせた。
 前原大臣は、以外に小柄な方だった。テレビで見ると大きく見えるのは、オーラのせいかも知れない。谷口事務次官は「会議中だから、最後に来て」と言って陳情を受け入れてくれた。おおらかな風貌だった。「大臣が良いと言えばいいんじゃない」との答えに皆で笑った。間もなく指定港は決まる。

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法隆寺の鐘の音

2010年07月11日 | インポート

Photo  「あおによし 奈良の都は咲く花の にほふが如く 今盛りなり」平城京1300年祭に合わせて、奈良を訪れてみた。奈良・飛鳥時代の国宝建造物が無数に残されている。仏教を国家宗教にしたと言われる聖徳太子のかおりが処々に感じられる古都である。国宝寺院のはしご見学でもあるが、境内が広く一日見学しただけで、万歩計は1万7千歩を示していた。ガイドの説明に、日常的ではない古の栄華をしのびながら、絶大な権力の影で民衆はその権力とどう向き合っていたのかなと、皮肉な見方もしながら仏像の美しさや、建造物の魅力にのめりこんでいった。日本建築物の美しさの原点がここにある。
 法隆寺に着いた。法隆寺は聖徳太子が建立したとされる世界最古の木造建築である。境内は、塔・金堂を中心にした西伽藍と、夢殿を中心にした東伽藍とに分けられ、広ささは18ヘクタールもある。その中に、飛鳥時代をはじめとする各時代の粋を集めた建築物が軒をつらね、たくさんの宝物類が入っている。国宝・重要文化財に指定されたものだけでも190件・2300点にも及んでいるという。
 1993年12月にユネスコの世界文化遺産に、日本で初めて登録され、世界的な仏教文化の宝庫として保存されている。
 正岡子規の詠んだ句碑があった。「柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺」境内を歩いている時に、丁度4時に法隆寺の鐘がなった。正岡子規の気分になれた。

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農家に生まれた私

2010年07月04日 | インポート

Img_2802  酒田市に農業の技術専門月刊誌「農村通信」がある。もう752号になるから60年以上の歴史を持つ月刊誌である。購読エリアは庄内地区と秋田県の由利本荘地区が主であり、稲作栽培講習や現地指導も含め篤農家には不可欠の愛読書である。最盛期には相当の発行部数だったと思うが、現在の世相では推して知るべしと思われる。しかし「農村通信」は休まず発行し続けているから立派なものである。50頁位で一部1260円を安いとみるか高いとみるかは読者の心の事である。
 その「農村通信」から「視点を変える」の企画に原稿依頼があった。1700字程度スペースだと言う。議会質問で書く原稿は大体7000字から一万字位なので、どんな書き方が出来るのか悩んだ。農業に対するいろんな思いはあるが、あまり政治的な書き方も「農村通信」の本位でもないだろうし、だからと言って「農業は素晴らしい」とほめたたえるのも、どうかとも思った。考えた末に、過去を振り返ってみるには問題ないだろうと思い「農家に生まれた私」とする事にした。どうせなら、出生から振り返ってみようと書きだしたら、あっという間にオーバースペースになり、途中で区切ってしまった。農家に生まれて背負った人生を振り返るいい機会になった。
 6月の末に本が届いた。長女が読んで「こんな生活だったの。私は平凡に生きてきた。振り返るものはない」などと感想を言っていた。今は、なんだかんだ言っても恵まれた社会なのかも知れない。

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大根の一生シリーズ(3)

2010年07月01日 | インポート

Img_2797  選挙戦に突入し身辺がやたらと気ぜわしい。落ち着いて物事を考えるゆとりがなく日々を過ごしている。ふと畑に行ってみると大根が大きくなっていた。もう間引きをしなくてはならない状態である。無肥料・無農薬は意外に虫に弱いものだ。畑の専門家と相談すると「大根の種をまく時期が早すぎる」との事だった。今更、蒔いてしまったものは仕方がない。
 写真撮影のあと、間引きをしてくれていた。二本位残しての間引である。普通なら、この大根葉は立派な食材である。煮びたしや、油炒め煮にするとこの上ない美味である。酒のつまみにはもってこいなのだ。
 残念ながら、この虫食い状態では食べる気にはならない。捨ててしまった。連日の雨模様も畑作に暗い影を落としている。これで生計をたてているのだとしたら、大惨事である。今後の大根の成長に期待しよう。

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