とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

冬の訪れ羽黒山の「松の勧進」

2023年12月02日 | 日記

 冬の訪れを告げる出羽三山「松の勧進」が庄内一円で始まった。山伏たちが「ぼーぼれろ~」とほら貝を吹いて「門付け」て浄財の寄進を願うもので、羽黒山の正月行事「松例祭」の実行費用のためとされている。古い伝統行事で家の前でほら貝を吹いてもらう事が「五穀豊穣、家内安全」を祈祷したご利益があると信じられている。
 先日のお昼前、「ぼーぼれろ~」とかすかに聞こえた。2重サッシなので良く聞こえないが出て見ると、市松模様の山伏が立っていた。寄進をした後、世相を聞いてみた。「ほら貝を吹くと、夜勤明けでうるさい。子どもにうるさいとお叱りを受ける。留守宅が多く昔の様ではない。待ってる家と、そうではない家もあり伝統ですが大変です」
 庄内を代表する出羽三山の伝統行事を維持する苦労を知る事が出来た。庄内の観光拠点だ、郷土の誇りだといいながら、そこに住む人がしっかり支える気持ちでなければ伝統文化は消えてしまう、もろいものであると肌で感じた。

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JR東日本の赤字路線が危機

2023年11月25日 | 日記

 JR東日本は利用者の少ない赤字路線を公表した。以前に一部は公表していたが、今回は赤字路線全てで、全国JRグループ各社の公表と合わせた遠慮なしのものである。コロナ禍による影響も考慮されるが、地方切り捨てが匂ってくる。
 それによれば、羽越本線「村上ー鶴岡」間49億4600万円が赤字額の最高である。東北日本海側を縦貫する骨格路線であり、JR貨物路線でもある。平成17年12月25日最上川鉄橋のすぐ南付近で、突風による新潟行特急「いなほ」の脱線事故は乗客5名の死亡事故となった。以来JR東日本は風速25メートル以上で運休、20メートルで徐行運転と決めた。運休と遅延の多発で信頼性を失い鉄道は敬遠され飛行機に移った。
 2022年8月の豪雨で、羽越線と米沢を結ぶ米坂線の橋梁が流され不通となった。1年経った今も復旧工事にJR は難色を示し見通しが経っていない。羽越線と新庄を結ぶ陸羽西線は高速道路と交差するトンネル工事のためとして突然に2年間の運休が告げられ現在運休中である。
 JR東日本に改善の努力は見えない。駅舎の合理化は見えるが肝心の定時に安全に便利に運ぼうとする努力が見えない。自治体を巻き込みたい気持ちだけが伝わってくる。過密と過疎が更に進む気配である。原点に戻って、公共事業であってほしいと願っている。

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町営風力発電を撤去

2023年11月18日 | 日記

 少々古い話になるが1988年(昭和63年)竹下総理大臣が「ふるさと創生一億円事業」を始めた。市区町村が自ら考え、自ら行う地域づくり事業で一律に一億円が交付された。
 平成合併の前、この交付金で山形県東田川郡立川町は日本初の自治体風力発電事業に取り組んだ。立川町は最上川左岸に広がる田園地帯で、最上川沿いに出羽丘陵から吹き降ろす風が、日本三大悪風と言われるダシの風で農作物には邪魔な存在である。
 これを逆手に取った立川町は風力発電事業に取り組んだ。当初はアメリカ製の大型風車、100kW3基でスタート。落雷や風による破損などを乗り越え、平成元年には一機1500kWの町営風力発電に更新したものの、耐用年数の20年を超え油漏れなどが発生していたことから、「大型風力発電機による事業性の実証は達成した」として町営風車は撤去することとなった。
 11月12日から風車の撤去作業が始まった。自治体の先見性を発揮したお手本のような風力発電事業は今、民間の事業者で受け継がれている。

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異常海水温でサケの遡上に異変

2023年11月11日 | 日記

 庄内最北で日本海に突き出た鳥海山がある。東北の最高峰、その麓の遊佐町は豊富な伏流水で溢れている。伏流水は日本海へも注いでおり、そこで獲れるミネラル多い夏牡蠣は名物である。
 鳥海山に降った雨は50年もかけて山中をさまよい、麓に湧き水として出てくると言われている。この水で作られた「遊佐米」の評価は高く生協などと契約栽培がされている。鳥海山麓に無数の湧き水があり、それがまとまって「バイカモ」の花で有名な「牛渡川」の様になる。そして集まって、月光川となり日本海へと注ぐ。ここにサケが産卵で遡上してくる。そこに江戸時代からの人工孵化事業が生まれた。
 サケは帰巣本能で生まれた川に戻ってくる習性がある。先人から受け継がれた事業はさらに近代化され順調そうに見えたが、ここ何年かサケが減っている。太平洋側が全くダメで人工ふ化する卵が獲れない。遊佐町の桝川孵化場から卵を融通して何とかしのいだそうだ。今年の猛暑は作物の生育に大きな打撃を与え連日のニュースである。
 サケが心配だったので、遊佐町桝川孵化場に行ってみた。                                             「今年は遡上時期が遅い。それに数えられる程しか上って来ない。最盛期はもう少し後なのだが・・・・」と不安な顔である。
 海水温も高い地球沸騰で地球全てが狂いだしている。

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文化祭・収穫感謝祭

2023年11月04日 | 日記

 


 昨日11月3日は文化の日、全国各地でこの日に合わせた各種イベントが開催されたと思われる。
その前に、この日の異常気象には驚かされた。酒田の最高気温が25.8度、観測史上初の夏日が記録された。それに、この日はダイヤモンドプリンセス号が酒田港に寄港し、大勢の外国人観光客が街に繰り出していたが、半袖ノースリーブ姿が目に付き夏に戻ったよう雰囲気である。それに夕暮れにはカエルの鳴き声みたいな音も聞こえた。丁度田植えの頃の気温なので、目で見たわけではないがカエルに違いない。
 文化の日、400戸ほどの私の住むコミュニティでも「文化祭・収穫感謝祭」があった。コロナでの中止から、今年の開催は盛りあがったように思える。北平田保育園の子ども神輿に始まり、餅つき大会となった。コミュニティを構成する各団体でバザーや模擬店を担い、果物やコンニャク、もち、うどん、焼きそばなどがあった。
 ホールではダーツや輪投げ、骨密度測定や血管年齢の健康相談なども実施された。各教室の作品展示があり、着付け教室や陶芸教室、クラフト作品、写真展示、子供たちの絵の展示など多彩に及んだ。文化の日は意義ある一日だった。

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「関川しな織センター」祭り

2023年10月28日 | 日記

 山形県と新潟県境の奥まった所に30戸ほどの関川地区がある。そこで活動をしている「関川しな織センター」の人々がいる。地域一体が主催する「関川しな織まつり」の記事に触発されて行く事とした。
 山に自生するシナノキの皮で糸を紬み、織り込んだ「しな織布」は、静岡県の葛布(くすぶ)沖縄県の芭蕉布と並んで日本三大古代布と呼ばれている貴重な織物である。衣食住の衣である「しな織」は縄文時時代からあったとされ、現代に至るまで製法はそのまま今に受け継ぎ、その価値を変容させためずらしい素材と言われている。冬になると雪に閉ざされる関川の人々は、日々の生業のひとつであった「しな織」にその可能性を見出し、時代の変容に合わせた作品を創作し、今に受け継がれてきている。
 センターには「しな織」で作られた現代グッズが売られていた。財布、名刺入れ、帽子、バック類など古代と現代が調和し新たな気品を醸し出している。私は小銭入れを買った。安くはないが充分満足できる価値はある。

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稲刈り後に異常な「ひこばえ」

2023年10月21日 | 日記

 庄内地方の稲刈りは終わった。夏の猛烈な暑さにも参ったが、秋口も同じ様に暑い日が続いた。それに雨が降らずサイクルが狂い始めると全てが異常状態となり、過去に経験のない事態が連発する。
 自家菜園のネギ、ナス、からとり、キュウリは枯れ葉が目立ち成長が止まってしまった。小粒でみずみずさがない。それに、それぞれの野菜の葉に青虫のような大きな「さなぎ」がいっぱい寄生し一晩で葉が食い荒らされる始末である。わずかな菜園でもメンテナンスが大変だった。味は異常ではないけれど何となく「うまい」の言葉は出てこない。
 田んぼに目をやると、刈り取りの終わったばかりの稲株に「ひこばえ」が急成長していた。まるで田植え後のように青々と緑一面が広がっている。これには驚いた。多少の「ひこばえ」は毎年の事だが30センチ以上にも成長した「ひこばえ」は見たことがない。調べてみると稲は多年草の部類で、環境が許せばやがては穂をつけて収穫もできるらしい。
 移動することが出来ない植物は、温度で大地に根を張り旺盛に成長を続ける逞しさを知った。

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「酒田のラーメン」日本一

2023年10月14日 | 日記

 ラーメンの日本一を決める「ご当地ラーメン総選挙」が東京大久保公園を会場に実施され「酒田のラーメン」ぶっちぎりの日本一となった。すでに、全国7ブロックのウェブ予選が終わっており、東北ブロックは魚介系スープと極薄ワンタンが特徴の「酒田のラーメン」が東北で優勝し東北代表として今回の本選挙に臨んだ。
 今回の総選挙は全国ブロックを勝ちぬいてきた10品の戦いで、来場者の投票や、協会の衛生面のチェック、SNS上の人気を総合したポイントで日本一を争うものである。結果は「酒田のラーメン」1万440点で、2位の札幌ラーメン6517点、3位の「甲州地どりラーメン」5951点に大差をつけ、堂々の優勝となった。
 酒田市内のラーメン店主らでつくる「酒田のラーメンを考える会」(会長満月店主斎藤直)の歴史は古い。ラーメンで酒田市を盛り上げようと取り組んできたチームワークが今回の栄冠となって表れた。「酒田のラーメン」はどこの店に行っても当たり外れがないと言われている。
 「酒田のラーメン」にスポットが当たった。全国の名物として君臨し続けるか注目をしている。 

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恒例の酒田港緑地公園の清掃活動

2023年10月07日 | 日記

 毎年実施している酒田みなとライオンズクラブ(会長池田博夫)の奉仕活動は、酒田駅前広場と酒田本港緑地公園のゴミを拾ったり、剪定をしたりする清掃活動も含まれている。
 先般、酒田本港緑地公園の清掃活動を実施した。あいにくのどしゃ降りだったが、ちょうど午後3時頃にぴったと雨が止んだので一斉に活動を始めた。植木の選定をする者、雑草を取る人、ゴミ拾いをする人に分かれた。私は昨年と同様にゴミ拾いに出かけた。
 昨年を思い出した。岸壁周辺はとてもきれいだったが、一本奥の道路に入ると駐車場の隅には、タバコの吸い殻が山ほどあったし、ペットボトルや空き缶でゴミ袋がいっぱいだった。緑地の奥には脱ぎ捨てられた衣類があったり、廃タイヤまで捨てられていたのを思い出した。あまりのひどさにブログでマナーの悪さを訴えた。
 それが届いたからかは分からないが、今年は別の場所と思われるほどゴミは落ちていなかった。タバコの吸い殻はほとんどなかったし、ペットボトルや空き缶も同様だった。広い緑地公園内でゴミ袋半分にもならなかった。モラルの向上は気持ちがいいものだ。
 活動の結果が表れた見本のようである。

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我が家の土洗い

2023年09月30日 | 日記

  稲刈りを終えて、今年度の我が家の農作業はすべて終わった。
振り返れば4月9日に弟家族と長女家族の全員集合でハウスに種まきをした。育苗箱657枚に種をまき、ハウスに並べる作業だけに人手が必要だ。人手を頼んだのはこれだけで、あとは夫婦で乗り越えた。
 育苗期間は約一か月、温度管理に気が抜けないデリケートな作業だ。なるべく日照時間は多く温度は適温に保つ。夜間の低温にも注意が必要である。5月6日には田植えを始め、2日余りで終えた。苗を運んで田植え機で植える。機械の当たらない四隅は手植えで完結する。
 田植えが終われば田んぼの水管理と雑草との闘いである。パイプ灌漑なので蛇口を開ければ用水は出る。農道や畔の草刈りは専用の草刈り機械で月一回のペースで4回刈り、圃場を整える。幾何学模様の美田はこのことである。
4か月余りで刈り取る時期を迎え、コンバインで刈り取ることになる。これが稲の一生である。今年度分の農作業が終わったので、夫婦で我が家の土洗いをした。割烹伊豆菊でのサンマ焼きと生ビールは旨かった。
 東の空に輝く中秋の名月、満月を愛でながら帰途についた。

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酒田市立資料館、きょう閉館

2023年09月30日 | 日記

 酒田市立資料館は今日で閉館となった。酒田大火(昭51)の復興記念事業として、当時の相馬大作市長の強いこだわりで建設されたものである。外壁の色や展示品を含め、思いが詰まっ資料館である。その資料館も45年間の歴史に幕を引き、総合文化センター内に整備される事になった。
 資料館にお別れの意味も込めて行ってきた。小さな資料館に入ると、かすりの農作業着姿でハンコタンナ姿のおばこ人形が出迎えてくれビックリした。私の若い頃、日焼けから肌を守るハンコタンナは当たり前だったが今はもう消えた。
 出羽の国府跡と言われる「城輪の柵跡」の出土品やシャンソン歌手岸洋子さんのレコード、佐藤公太郎さんの「みちのく豆本」、土岐田将棋道場を開いた土岐田勝弘さん。写真家の土門拳さんなど酒田の歴史を刻んだ人々の遺品が展示されていた。
 伊吹文明元衆議院議長がテレビで話した言葉を思い出した。「歴史に学び今を知る。未来を見据えて今を動く」歴史は今生きる私たちの貴重な財産である。

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酷暑でコメは2等米

2023年09月24日 | 日記

 新米の入庫が始まった。農家が刈り取った稲のもみを、乾燥調製して玄米の状態で倉庫に運び、米穀検査を受けて倉庫に貯蔵される。農家のかかわれる最後の仕事はここまでである。
 今年の異常高温が農作物に与える異変は予想できたし、報道でも知っていた。新米を近くの倉庫の検査場で検査を受けた。コメ粒の外側が白濁した高温障害米が混在している。一等米にはならないと告げられ、網目の広い選別機で調整してくださいと指導され再挑戦をした。それでも2等米だった。
 倉庫関係者の話によれば、酒田市周辺はほとんどが2等米である事を知らされ、品種や場所によって少しの1等米はあるものの現状は厳しい事が分かった。
 長年コメ作りをしてきたが、2等米出荷など経験したことがない。庄内米の誇りは質の高い1等米である。

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酒田のラーメンEXPO2023

2023年09月18日 | 日記

 全国の有名店が庄内産の食材を使ったラーメンが楽しめる「酒田のラーメンEXPO2023」が17日と18日の両日開催された。酒田市役所前駐車場を全面的に使ったイベントで、酒田のラーメンを強力に広める狙いがある。酒田のラーメンは全国でもトップクラスと言われているが、更に強力なアピールで頑張る気持ちを表明している。
 5回目の今回は、麺屋ようすけ(栃木)吉祥寺武蔵家(東京)せたが屋(東京)札幌みその(北海道)酒田は「酒田のラーメンを考える会」が共同開発した「庄内産紅ズワイ蟹のビスクラーメン」が出店している。
 猛暑日の日中は出足があまり良くなかったらしいが、私たちが行った6時ころは結構な人出だった。何を食べようか迷ったが、私は「せたが屋」の煮干し醤油ラーメンにした。小鉢だったが味はこだわりを感じさせるものだった。それぞれ別のラーメンを注文し、食べくらべる楽しみもあった。
 大勢のボランティアの力を借りてのイベントは酒田を押し上げる力にもなる。「継続は力なり」今後に期待したい。

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猛暑日の稲刈り

2023年09月12日 | 日記

 我が家の稲刈りが始まった。8月中の異常な猛暑続きは稲の生態系を全く狂わせ、刈り取り時期は平年より一週間程度早まった。しかも玉張りが悪く、未熟米が多いと予想されている。人間も我慢の猛暑日と熱帯夜の連続は、植物に異変がない筈がない。それに雨が降らない。自家菜園は毎日の夕方、バケツで水をかけても追いつかないひどさである。こんな経験は味わった事がない。
 9月11日今年初めての稲刈りをした。最高気温35,3度、しかも風がない。黙っていても汗が噴き出る危険な温度である。12日に雨予報があり雷を伴った強い雨とみられる事から、田んぼのぬかるみの事を考えて、今日の決行を決断した。
 稲刈り開始すると間もなく、相棒の様子が変だ。いつもは小まめにサポートに走り回るのだが、動きが鈍い。水分は取っていると言っていたがダウンしてるようだ。「トラックのクーラーで休め」と言ったが我慢しているようだった。私は汗だくにはなっているが、なんとかなりそうだった。相棒の踏ん張りで約3時間、今日の稲刈り分は終えたが、私の決断は危ないと思った。
 まだまだ続く稲刈り。普通の気温に早く戻って欲しい。

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「こんにちわ、母さん」

2023年09月08日 | 日記

 久々に今話題の「こんにちは、母さん」を見に行った。映画のテーマでその気になった訳ではなく、山田洋次監督と主演の母さんが吉永小百合であることが大きかった。誰にも存在する母さんの何を演ずるのかに興味があった。
 下町の足袋屋だった家に暮らす母さん(吉永小百合)はホームレス支援のボランティア活動をしていた。別に暮らす長男(大泉洋)は大会社の人事部長で人事問題に神経をすり減らし、それに自身の離婚問題も抱えていた。大学生になった娘(永野芽郁)との関係にも頭を悩ませていた。
 疲れていた長男は久しぶりに「こんちは、母さん」と実家を訪れる事から物語が始まる。しかし、迎えてくれた母さんの様子がいつもとは違って見えた。割烹着姿のはずの母が、艶やかなファッションにを身に着け、生き生きとしている。恋愛までしているような雰囲気に戸惑ってしまう。大学生の娘は母さんと意気投合して、実家にも自分の居場所がなく戸惑ってしまう。
 しかし、下町の人情やこれまでとは違う母との出会いに、次第に自分を取り戻し、取捨選択のできる人生観を身に着けていく物語だった。どこにでもありそうでなかなか難しいテーマでもある。

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