とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

我が家の土洗い

2023年09月30日 | 日記

  稲刈りを終えて、今年度の我が家の農作業はすべて終わった。
振り返れば4月9日に弟家族と長女家族の全員集合でハウスに種まきをした。育苗箱657枚に種をまき、ハウスに並べる作業だけに人手が必要だ。人手を頼んだのはこれだけで、あとは夫婦で乗り越えた。
 育苗期間は約一か月、温度管理に気が抜けないデリケートな作業だ。なるべく日照時間は多く温度は適温に保つ。夜間の低温にも注意が必要である。5月6日には田植えを始め、2日余りで終えた。苗を運んで田植え機で植える。機械の当たらない四隅は手植えで完結する。
 田植えが終われば田んぼの水管理と雑草との闘いである。パイプ灌漑なので蛇口を開ければ用水は出る。農道や畔の草刈りは専用の草刈り機械で月一回のペースで4回刈り、圃場を整える。幾何学模様の美田はこのことである。
4か月余りで刈り取る時期を迎え、コンバインで刈り取ることになる。これが稲の一生である。今年度分の農作業が終わったので、夫婦で我が家の土洗いをした。割烹伊豆菊でのサンマ焼きと生ビールは旨かった。
 東の空に輝く中秋の名月、満月を愛でながら帰途についた。

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酒田市立資料館、きょう閉館

2023年09月30日 | 日記

 酒田市立資料館は今日で閉館となった。酒田大火(昭51)の復興記念事業として、当時の相馬大作市長の強いこだわりで建設されたものである。外壁の色や展示品を含め、思いが詰まっ資料館である。その資料館も45年間の歴史に幕を引き、総合文化センター内に整備される事になった。
 資料館にお別れの意味も込めて行ってきた。小さな資料館に入ると、かすりの農作業着姿でハンコタンナ姿のおばこ人形が出迎えてくれビックリした。私の若い頃、日焼けから肌を守るハンコタンナは当たり前だったが今はもう消えた。
 出羽の国府跡と言われる「城輪の柵跡」の出土品やシャンソン歌手岸洋子さんのレコード、佐藤公太郎さんの「みちのく豆本」、土岐田将棋道場を開いた土岐田勝弘さん。写真家の土門拳さんなど酒田の歴史を刻んだ人々の遺品が展示されていた。
 伊吹文明元衆議院議長がテレビで話した言葉を思い出した。「歴史に学び今を知る。未来を見据えて今を動く」歴史は今生きる私たちの貴重な財産である。

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酷暑でコメは2等米

2023年09月24日 | 日記

 新米の入庫が始まった。農家が刈り取った稲のもみを、乾燥調製して玄米の状態で倉庫に運び、米穀検査を受けて倉庫に貯蔵される。農家のかかわれる最後の仕事はここまでである。
 今年の異常高温が農作物に与える異変は予想できたし、報道でも知っていた。新米を近くの倉庫の検査場で検査を受けた。コメ粒の外側が白濁した高温障害米が混在している。一等米にはならないと告げられ、網目の広い選別機で調整してくださいと指導され再挑戦をした。それでも2等米だった。
 倉庫関係者の話によれば、酒田市周辺はほとんどが2等米である事を知らされ、品種や場所によって少しの1等米はあるものの現状は厳しい事が分かった。
 長年コメ作りをしてきたが、2等米出荷など経験したことがない。庄内米の誇りは質の高い1等米である。

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酒田のラーメンEXPO2023

2023年09月18日 | 日記

 全国の有名店が庄内産の食材を使ったラーメンが楽しめる「酒田のラーメンEXPO2023」が17日と18日の両日開催された。酒田市役所前駐車場を全面的に使ったイベントで、酒田のラーメンを強力に広める狙いがある。酒田のラーメンは全国でもトップクラスと言われているが、更に強力なアピールで頑張る気持ちを表明している。
 5回目の今回は、麺屋ようすけ(栃木)吉祥寺武蔵家(東京)せたが屋(東京)札幌みその(北海道)酒田は「酒田のラーメンを考える会」が共同開発した「庄内産紅ズワイ蟹のビスクラーメン」が出店している。
 猛暑日の日中は出足があまり良くなかったらしいが、私たちが行った6時ころは結構な人出だった。何を食べようか迷ったが、私は「せたが屋」の煮干し醤油ラーメンにした。小鉢だったが味はこだわりを感じさせるものだった。それぞれ別のラーメンを注文し、食べくらべる楽しみもあった。
 大勢のボランティアの力を借りてのイベントは酒田を押し上げる力にもなる。「継続は力なり」今後に期待したい。

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猛暑日の稲刈り

2023年09月12日 | 日記

 我が家の稲刈りが始まった。8月中の異常な猛暑続きは稲の生態系を全く狂わせ、刈り取り時期は平年より一週間程度早まった。しかも玉張りが悪く、未熟米が多いと予想されている。人間も我慢の猛暑日と熱帯夜の連続は、植物に異変がない筈がない。それに雨が降らない。自家菜園は毎日の夕方、バケツで水をかけても追いつかないひどさである。こんな経験は味わった事がない。
 9月11日今年初めての稲刈りをした。最高気温35,3度、しかも風がない。黙っていても汗が噴き出る危険な温度である。12日に雨予報があり雷を伴った強い雨とみられる事から、田んぼのぬかるみの事を考えて、今日の決行を決断した。
 稲刈り開始すると間もなく、相棒の様子が変だ。いつもは小まめにサポートに走り回るのだが、動きが鈍い。水分は取っていると言っていたがダウンしてるようだ。「トラックのクーラーで休め」と言ったが我慢しているようだった。私は汗だくにはなっているが、なんとかなりそうだった。相棒の踏ん張りで約3時間、今日の稲刈り分は終えたが、私の決断は危ないと思った。
 まだまだ続く稲刈り。普通の気温に早く戻って欲しい。

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「こんにちわ、母さん」

2023年09月08日 | 日記

 久々に今話題の「こんにちは、母さん」を見に行った。映画のテーマでその気になった訳ではなく、山田洋次監督と主演の母さんが吉永小百合であることが大きかった。誰にも存在する母さんの何を演ずるのかに興味があった。
 下町の足袋屋だった家に暮らす母さん(吉永小百合)はホームレス支援のボランティア活動をしていた。別に暮らす長男(大泉洋)は大会社の人事部長で人事問題に神経をすり減らし、それに自身の離婚問題も抱えていた。大学生になった娘(永野芽郁)との関係にも頭を悩ませていた。
 疲れていた長男は久しぶりに「こんちは、母さん」と実家を訪れる事から物語が始まる。しかし、迎えてくれた母さんの様子がいつもとは違って見えた。割烹着姿のはずの母が、艶やかなファッションにを身に着け、生き生きとしている。恋愛までしているような雰囲気に戸惑ってしまう。大学生の娘は母さんと意気投合して、実家にも自分の居場所がなく戸惑ってしまう。
 しかし、下町の人情やこれまでとは違う母との出会いに、次第に自分を取り戻し、取捨選択のできる人生観を身に着けていく物語だった。どこにでもありそうでなかなか難しいテーマでもある。

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SAKATANTO24万人突破

2023年09月02日 | 日記

 9月1日の夕刻、酷暑とは別世界の会場に甘いサックスホーンの音色が流れていた。思い思いに冷たい飲み物を飲み、海鮮もの中心としたバラィティに富んだ盛り沢山のおつまみを食べながら至福のひと時を過ごしていた。そこには「おー、しばらく」と懐かしい人との会話も弾んだ。SAKATANTO一周年記念祝賀会での様子である。
 酒田海洋センターの隣、50年間も未使用だった酒田東ふ頭の倉庫を、飲食とイベントが楽しめる施設に変えるため、リニュアルオープンしたSAKATANTOが一周年を迎え、記念式典が行われた。パーティー前の本間会長のあいさつで「我々は当初一年間で8万人くらいの来客を想定していたが、3倍の24万人を超える方からお出で頂いた。感謝の一語に尽きます。更に工夫を凝らして拡大していきたいと思っています」と挨拶があった。
 SAKATANTOは酒田港の新たな観光スポットにしようと約一億円の費用で、貯炭していた空き倉庫を無理やり改造してしたもので、近隣に「酒田海鮮市場」や「みなと市場」がありその相乗効果も発揮された一面もあったと思われる。入店している個性ある8店舗がそれぞれの工夫で、さらに頑張って欲しいと願っている。

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