とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

朝日新聞の囲み記事

2008年11月25日 | インポート

Img_0943  昨日の朝日新聞の庄内版「方角石」は、9月定例会では、県外企業を指定管理者にすることに反発していたはずの自民党議員が、採決ではあっさり賛成にまわった。と報じている。これは、展望台の指定管理者の選定のことだなと思い、私は、書いた記者に電話をした。「あっさりではないでしょう。県が中に入って、地元NPO法人が活動できるように斡旋するからと言うから賛成したのだ。その後取材しましたか」と申し上げた。問題を提起した私としては、合点がいかなかった。
 指定管理者制度とは、これまで地方公共団体や外郭団体に限定していた公の施設の管理・運営を営利企業、財団法人、NPO法人、市民グループなどの団体に包括的に代行させることが出来る行政処分であり、委託ではない制度である。小泉内閣の規制緩和の一環として施行されたもので、山形県では平成18年度より取り入れられている。制度導入の狙いが、運営費用と職員の削減にあることから行政改革だけが過剰に着目され、本来なら定期的に必要となるはずの設備修繕をおこたったり、「弾力性や柔軟性のある施設運営」と言う建前がありながら、実際には地方公共団体担当者の理解不足や条例・施行規則などに阻まれることで、民間の実力が充分発揮されないばかりか、トラブルも発生している。
 県も導入3年目にあたり、契約更新が目白押しである。指定管理者との定期的な収支報告会・運営協議会などを設け、丸投げではなく頻繁な訪問を繰り返し、公の施設の安全なる運営を共有すべきであると思っている。

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農水省より回答

2008年11月22日 | インポート

002  農水省にメールで質問しましたら、返事がありましたので公表します。

(意見内容)
事故米の流通には驚きました。
厳しい減反の中、「加工用米」を出荷してますが、これが主食用米になっているといううわさがあります。
「加工用米」の流通の実態を調査の上、公表願いたいと思います。                                                                                         山形県議会議員 佐藤藤彌

(回答)
この度の事故米の件につきまして、地域の皆様に多大なご迷惑と不安を与えてしまい、あらためてお詫び申し上げます。
ご意見いただいた加工用米につきましては、一連の事故米の確認の中で三笠フーズが全国生産出荷団体から購入した加工用米を主食用に転売していた事実が発覚し、10月1日、三笠フーズに対し、20年産加工用米の取組計画の取消処分を行ったところです。
加工用米は、生産出荷団体と需要者との民間契約により流通される米穀であり、年間の取組数量の約3分の2は生産出荷団体があらかじめ変形加工を行った上で、需要者に販売しております。残りの3分の1分については、三笠フーズのような冷凍米飯などの加工米飯用やこうじ味噌用等、丸米で使用されるものに限定して玄米販売されており、これが横流れの原因となると考えられ、国としても立入調査等の確認を行っているところです。
今後は、更に指導・監督を強化し、主食用へ横流れさせないよう努めてまいる所存です。
私も庄内出身者として精一杯努力してまいりますので、今後ともご指導を賜りたいと存じます。

                                                                                           農林水産省

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三丁目の夕日

2008年11月22日 | インポート

Img_1395  西岸良平原作の映画化された「三丁目の夕日」が昨日YBCで放送された。前に映画館でも見ていたが、印象に残っていたので何となく見た。ストーリー自体は大した内容でもなく、特別悲しい場面があるわけでもないのに、突き上げてくるような感動で恥ずかしながら涙が止まらなかった。
 時代は昭和30年代の中ごろ。裕福な家庭に育った茶川竜之介という売れない作家が、勘当されて、ここ三丁目に貧乏暮らしをしながら、芥川賞を目指す頑張りを下町の皆が応援する人間模様である。会社倒産で、子どもを預ける人や、ストリップ劇場で働く恋人あり、小さな自動車修理工場で働く金の卵と、それを慕う少年の板前修業を挫折して、いかさま商売に走ったり。貧富の差ありで現代社会そのもの。ところが、全体にかもし出される深い人間愛の描写がたまらなかった。自分を犠牲にして、そっと身近な人にさりげなく伝える以心伝心の温かさで、人情満載である。
 いつの時代でも貧富の差や不満はある。その中で精一杯生きようととする姿は心を打つものだ。そこから近所のサポートが生まれ連帯につながると思う。

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米の輸出で記者会見

2008年11月19日 | インポート

Img_1612  主食である米の輸出は、思っているより手ごわいものだ。6月17日に中国のハルビンで新田さんの友人の会社と、JA庄内みどりとの間で、山形県産「はえぬき」18トンの売買契約が成立した。「新米が出る頃に」と聞いていたので、多少検査は厳しいだろうが日本の米の流通から見れば、淡々とことは進むだろうと思っていた。ところが、全農から中国北京の中糧国際有限公司へ山形県産米の輸出申請書が提出されて初めて、中糧国際有限公司は、ハルビンの会社との契約締結の確認をした後、全農に対して正式に「山形県産米18トン」の発注書が提出されたものである。それに従って、日本では唯一箇所で、中国指定精米所の「全農パールライス東日本株式会社 神奈川工場」で精米包装される。2キロパックである。そこで輸出手続をし、横浜港か東京港から船積みされて、中国天津新港へと出荷される。簡単に酒田港からというわけには行かないのだ。流通経路が複雑なのは国内だけではない。中国側にもいくつものハードルがある。その分、経費がかかるわけで、中国の消費者が手にする時には相当な価格になっている。

 煩雑な手続きを終えて、とにかく「はえぬき」が中国に向けて11月中に出荷することが決まった。「コシヒカリ」「ひとめぼれ」に遅れはとったものの、食味は「はえぬき」の方が中国に人気がいいと聞いている。記者会見での質問は継続性に集中した。米の輸出は今スタートしたばかり。対岸ロシアもにらんだ戦略を組み立てる必要がある。

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ふるさとのあの川

2008年11月09日 | インポート

Img_1594  河川は、大小に関わらず私たちの生活と不可分一体の社会インフラである。古今東西、河川を中心に都市が発達し文化文明を育んできた。山形県も母なる川「最上川」に象徴されるように、県土の一体感は河川がもたらしたものと言える。河川の大切さは、微塵の変わりはないけれど、管理システムは時の事情に変わっている。平穏時の河川の存在は、空気のようにそれが当たり前で、少しづつ進んでいる河川の荒廃に慣れてしまう。それが原風景として子ども達に刷り込まれていく事が怖い。
 最近、雨の降り方が明らかに変貌した。昭和51年から60年までのゲリラ豪雨は平均11回。それが、平成8年から17年までの平均は21回と倍増している。大雨・洪水注意報の発令は平成15年までは年10回程度だったのが、平成16年に28回、平成17年38回、平成18年32回、平成19年31回である。中小河川の氾濫、土砂崩れは常態化し中山間地帯の集落は、高齢化も手伝って頭を抱えている。都市部も例外ではない。「河川の管理はどうなっているのだ」との苦情が繰り返されている。
 県の河川予算を見ると、平成10年の118億円と比較して、平成19年は、マイナス84%の約18億円である。六分の一に激減している。県の対策は、大雨の時、いかに逃げるかのマニュアル作りだと言う。ふるさとのあの山、あの川の荒廃は悲しいことだ。河川管理を地元住民の善意だけに頼るのも限界にきている。

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七窪思恩園を訪問

2008年11月03日 | インポート

Img_1603  今日は文化の日。児童養護施設「七窪思恩園」を訪問した。酒田みなとライオンズの活動のひとつとして、子ども達に「そば」と「寿司」を振舞おうと言う企画である。会員に、プロの域に達した趣味「そば打ち」名人がいる。「そば打ち」が趣味の人は数多いが、彼は「そば」を栽培するところまで、こだわっている程一級だ。「寿司」はプロである。子ども達の前で、見事な職人芸での握りの披露は、子ども達に夢を与えたに違いない。この中から寿司屋さんを目指す人が現れるかもしれない。そんな気持ちにさせてくれる時間だった。
 七窪思恩園の歴史は古い。昭和4年に財団法人日本育児院の七窪分院として設立されたのが始まりで、法律改正や、増改築の長い歴史を乗り越え、大人の都合から子ども達を守ってきた貴重な民間の児童養護施設である。平成17年に新改築され、快適な施設として活動を続けている。「子ども達の入所が増える傾向であるのが辛い」ともらした職員の言葉が、いやに心に残った。

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