とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

TPP反対の意見書を提出

2010年11月26日 | インポート

003  参加加盟国の関税や規制を原則撤廃をする協定がTPP(環太平洋パートナーシップ協定)である。これに参加の意思表示をした政府に対して、山形県議会は25日の臨時議会で「参加をしないよう求める意見書」を全会一致で可決し、農林水産常任正副委員長が関係省庁に出向いて提出することになった。
 反対の理由は、TPP参加は国内農業に甚大な影響を与え、我が国の食糧安全保障にも大きく影響を与えるため。また、国際貿易交渉に当たっては、事前に十分な国民の合意形成を図り、各分野に適切な対策を明示する事を求めている。県議会で議決したのは全国で11番目である。
 TPPは貿易自由化だけではなく、労働力の移動や投資の自由化、環境、食品安全なども含んだ包括協定で、日本全体の在り様に関わる大きな変革になり、簡単な問題ではない。
 コメは1㎏当たり402円の関税で国内産米が保護されており、率に直すと778%になる。関税撤廃となれば小麦粉や砂糖、でん粉、バター、脱脂粉乳などのは品質格差の差別化が難しい国産品は壊滅すると予想されている。山形県が日本一消費量の多いコンニャクは、一番高い関税で守られている

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アンテナ定食屋「フクモリ」

2010年11月20日 | インポート

Img_1856  東京都千代田区神田一丁目にアンテナ定食屋「フクモリ」がある。開店は昨年の5月。湯の浜温泉の「亀や」上山温泉の「葉山館」天童温泉の「滝の湯」などが共同出資して出店し、山形直送の食材を使った定食屋である。口コミやメディアを通してじわじわと人気が広がり、行列の出来る店になったと言う。
 先般、東京出張の際三人で行ってみた。店の入り口に、黒板にチョウクでメニューが書いてあった。なるほど山形食満載である。季節の山形野菜いろいろ、名物玉こんにゃく、平田牧場のソーセージ盛り合わせ、だだちゃ豆ころっけ、庄内三元豚、山形牛ハンバーグ、山形の魚いろいろ、弁慶飯、はららごご飯と山形で普通に食べている食べ物ばかりである。数十席ある席は、東京の若い女性を中心に満席である。山形食材が都会人の胃袋に浸透して行く様は痛快である。「フクモリ」の店名は「幸せ一杯のご飯を盛る」とのコンセプトで名付けたと言う。小学六年生のアンケートで、地図上の山形県の認知度は40,8%で全国ランキングで17位である。山形県をもっと知って欲しいと願いたいものだ。
 ところで我々三人は、銀鱈醤油漬け定食と三元豚焼肉定食、山菜そば定食と三様になった。どれも旨そうである。定価は一人前千円、しばしの食談義に花が咲いた。山形の良さは知らぬ所で静かに潜行しているのかも知れない。

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南国土佐を歩いて

2010年11月12日 | インポート

003  高知県議会を訪問した。高知県は人口79万人位で、高知市に人口の半分近くが集中している。日本最後の清流と言われる四万十川が県西部を流れており、足摺岬、室戸岬は台風銀座とも呼ばれ台風上陸数は鹿児島県に次いで多い県でもある。南国を生かした農業が盛んで、ナス、ししとう、しょうが、みょうが、ゆず、文旦類などの出荷額が日本一である。カツオの一本釣りが有名で、漁獲量も日本一である。
 財政規模は3千億程度で、財政力指数は0.23と低い。面積の83%が山林であることからも、うかがえる。大規模な工業団地などはなく、高知龍馬空港周辺にカシオや三菱電機系の工場と造船所などがある。
 私たちのホテルのすぐ裏に、有名な「はりまや橋」があった。はりまや橋は江戸時代に高知の豪商「播磨屋」と「櫃屋(ひつや)」の間にあった堀川を往来するため作られた私設の橋である。光林寺の僧、純信とお馬の悲恋を歌った「よさこい節」の「坊さんかんざし買うを見た~」すぐに、口ずさんでしまいたくなるフレーズである。南国土佐は今龍馬伝で沸いている。庄内空港からは半日で行ける別世界である。

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TPP参加阻止で抗議集会

2010年11月08日 | インポート

005  TPPへの参加を協議する閣議決定を明日に控えて、山形県の農家などが中心になってTPP参加に反対する抗議集会が開催された。
 TPPは、環太平洋パートナーシップ協定のことで、2006年にシンガポール、ニュージーランド、ブルネイ、チリが加盟して発効した。国境を越えて自由貿易圏を目指すもので、基本的に関税を撤廃することにある。アメリカの参加希望に続きオーストラリア、ペルー、ベトナムなど、環太平洋諸国が参加へ動き出した。
 そもそもは、日本で開催され、APEC議長国を務める首脳会議に合わせて、菅首相が臨時議会の所信表明で突然日本も参加を表明したことに始まる。
 何の準備もないままにTPP参加表明に驚いた農家は大騒ぎとなった。米価低落と高温障害に苦しんでいた農家に追い打ちをかける重大な政策の変更である。安い外国農産物が日本の市場を埋め尽くすとなると、農家は崩壊する。農業の多面的機能は国民が広く支持しているところである。国土の保全や集落機能の維持がどうなるのか。食糧の外国依存で独立国と言えるのか。思いめぐらすときりがない。
 農村と都市の共生は国として欠かすことは出来ない。慎重な取扱いが求められるし、戦略が必要である。集まった3千人は、山形市内をデモ行進した。そして、参加反対の署名活動も始まる。このまま進めば菅政権は崖っぷちに立たされる。

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「庄内出羽人形芝居」の伝統芸能

2010年11月03日 | インポート

003_2今日は文化の日。各地区で多彩な催しが開催され、それぞれの文化教室の発表の場でもある。遊佐町の民俗芸能公演会は51回目を数え、生涯学習センターは満席だった。女鹿のアマハゲと滝ノ浦のアマハゲが上演され二つとも一番人気だった。アマハゲを怖がる子供の泣き声に、拍手喝采だった。
 北平田地区では、水墨画や小品盆栽、手芸の展示にカラオケ教室発表会。マーチングバンドは岸洋子さんの「夜明けの歌」「希望」で盛り上がった。餅もふるまわれ大勢の地区民が楽しんだ。何と言ってもメーンは「庄内出羽人形芝居」の公演だった。庄内出羽人形芝居は、今年の庄内文化賞を受賞している。
 東北は人形芝居の宝庫だった。約130年前に雪に閉ざされた農民娯楽として鳥海山麓で始まった与八人形が、「猿倉人形」として東北、北海道、関東、甲信越の各地で広がっていった。「猿倉人形」の伝統ある高度な技術を継承し、それが先代の津盛柳太郎によって一層磨かれた独特の芸風になったものが今の「庄内出羽人形芝居」である。初代津盛柳太郎は秋田県矢島の生まれである。当時は、「花王名人劇場」やNHK、TBS、YBC等に数多く出演し絶賛されていた。二代目津盛柳貳郎(本名 斎藤均)が母親の縁で会社員をしながら修行を続け、現在唯一後継者として「庄内出羽人形芝居」の伝統芸能を守っている。
 庄内弁丸出しの人形芝居は、色気あり、笑いありの楽しい芝居で娯楽の少なかった往事をしのばせるには十分すぎる。長く継承して欲しいと心から願う次第だ。

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