出羽三山とは羽黒山、月山、湯殿山の総称で、それぞれに過去、未来、現在と見立てられ、三山廻ると「生まれ変わりの旅」として信仰をあつめている。松尾芭蕉の「雲の峰 いくつ崩れて 月の山」奥の細道の大きな目的地のひとつがここだったと言われている。伊勢神宮に祀られている「天照大御神」は太陽の神様で、「月読命」(つきよみのみこと)が月山に祀られている事から人気を呼び「西の伊勢参り」「東の奥参り」と言われる程に参拝者が絶えなかったと伝えられている。
三山山頂にそれぞれの神社はあるが、羽黒山頂に「三神合祭殿」の大社殿がある。羽黒山頂まで2446段の石段をのぼって行くのだが、今はバスでもマイカーでも行けるようになった。羽黒山の国宝五重塔を含め一見の価値はある。
羽黒山に向かう県道「羽黒街道」が鶴岡から東に伸びている。この街道に東北一を誇る大鳥居がある。これは昭和4年に山形市の篤志家より寄贈されたもので、老朽化が進み4年前に新しく建設され、ここから延びる神域、神路坂を守っている。
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