とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

橋本五郎さんの講演

2010年08月27日 | インポート

004  北海道・東北六県議会議員研究交流大会が26日秋田市で開催された。これは、各県持ち回りで毎年開催されるもので、来年は山形県で開催される。その前日にこのブロックの議長会がもたれ、正副議長が構成員となり、全国議長会への提言をきめた。
 この研究交流大会は、各県から10名程度の県会議員が集まり、三分科会に分かれ、各県の取り組みについて発表し、意見交換をするのだ。今年のテーマは、医療供給体制の確保・充実についてと、少子化対策、地球温暖化防止対策についての三分科会に分かれて現状報告と対策について話合われた。東北・北海道の共通課題は多く、これらをどう国政に反映させられるか、自県での取り組みはどうすべきか、真剣に議論された。
 分科会の前に、秋田県出身の読売新聞の特別編集委員の橋本五郎さんの記念講演があった。橋本さんは「三種町で生まれ五男であった。父は学校の先生で、安い給料だった。母が保険の外交員をしながら、兄弟を大学に行かせてくれた。母が懸命に自分たちを育ててくれた恩は忘れられない」と切り出し、今朝明らかになった小沢一郎さんの民主党代表選の立候補へと話は移った。「大都会で生まれ育った総理大臣に、田舎の暮らしなど分からない。山間の地デジ対策の予算を無駄だと切った。老人ばかりの村でどうするのか。世の中に無駄などは存在しない。カネがなければノーベル賞は取れないのかと傲慢な話もあった。政治は、悪さ加減の具合だと言った人がいる。政治に最善などはない。どれだけ我慢ができるかである。平成の大合併は正しかったのか、これも疑問だ。今進んでいる学校の統廃合にも問題がある。小坂町に床暖の分校がある。これがどれだけ村を勇気づけているか。分かって欲しい」郷土を愛する気持ちの深さをのぞかせた素晴らしい講演だった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

猛暑が続く今年のお盆

2010年08月18日 | インポート

Img_1204  暑い夏が続いている。お盆を過ぎれば朝夕は涼しくなるのだが今年は異常だ。お盆は故郷がにぎわっていいものだ。大都市の姉弟が故郷目指して民族の大移動が繰り返されるいつもながらの光景は、日本の信仰にも似た風物詩を感じる。つかの間のオアシスを求めての里帰りは、遠く祖先からつながる「いのち」の縦軸かも知れないDNAである。そこには農村風景があり、肉親や同じ学校で学び遊んだ幼友達との出会いがあり、掛け替えのない絆でもある。文明の進んだ大都市と、何かと不便な田舎暮らしと、どちらが豊かなのかは分からない。何かと干渉が重たい向こう三軒両隣り、私生活の公開みたいなものだ。一方、中から開錠しなければ訪問することも出来ないセキュリテーの進んだマンション。孤独が、高齢者に重くのしかかる。先々考えると、絆を大切にするのは今である。
 我が家にも、東京から一家族4人がお盆に来た。それに近くの一家族4人が加わり、大賑わいだった。親たち大人は庄内弁、孫たちは標準語で話す。孫と話すときは、庄内弁と標準語が混じった変な言葉で何とかしのいだ。涼しさを求めて「玉簾れの滝」に行ってみた。周辺一帯は、冷たい水しぶきで別世界だった。この絆が「原点だな」と強く感じたお盆だった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世界に羽ばたく後藤電子

2010年08月14日 | インポート

022  寒河江市に本社がある後藤電子株式会社は、1963年に創業している。国内外の大手オーディオメーカー向けにスピーカーのボイスコイルの製造が出発点に今では、CDやブルーレィなど多彩な電子機器の先端技術部門を中心に世界相手にしたグローバル企業に成長している。ボイスコイルと言っても多様である。小さなものから大きなものまで、形状もさまざまで、想像を超えるものであり、音が出るもの全てに関わりを持つ。興味深いのは、電線は丸いものが効率的だという概念を破ったことだ。ボイスコイルを真四角線にすることでコイル断面を小さく出来、効率向上になると言う。いずれにしてもミクロの世界である。
 私たちが訪問したのは、後藤電子(上海)有限公司である。20年前に上海に進出した日本では初めての企業である。世界でも2番目というから、その先見性には驚いた。今では日本企業が1200社も上海に進出している。後藤電子は上海のほかに香港、安徴、東莞黄江、カルフォニァに関連会社を立ち上げ、さらにベトナムやカンボジァ等も視野に入れていると言う。上海工場の最盛期には3000人の社員が働いていたが、今は機械化が進み1600人ですべて現地採用だ。日本人が3人でその管理にあたっている。
 説明をしてくれた総経理の青柳茂彦さんは、後藤電子社長の実弟で単身赴任だと伺った。「3000人もの現地社員へのガバナンスは、どの様にされていますか」と質問したら「私の魅力でしょう」と笑った。そして「上海に30県もの事務所があるが、目的が分からない。役人的でない本気度が試される真剣勝負だ」と締めくくった。山形県の東アジア戦略の貴重な示唆に聞こえた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世界の貿易都市「上海」

2010年08月12日 | インポート

003_3  上海 は中国 政府直轄の都市であり、中国最大の都市でもある。人口は約一千万で、都市圏人口は1657万人とも言われ、その発展ぶりは、世界の注目を集めている。映像で見る高層ビル群を目の当りにして「これが中国か」と、うならされるに十分である。ひときわ目を引く森ビルは、高さが473mで100階建て。展望台への見学者が一日3万人だと言う。見学するには、飛行機搭乗並みのボディチェックと持ち物検査があり、ライターと水の携帯は禁止であった。長い行列で待ち続けてやっと展望台へのエレベーターに乗れた。100階まで約一分、あっと言う間である。人をかき分けながらの見学でも、見学料は一人1800円。掛け算をすると頭が痛くなる数字だ。
 眠らない世界都市上海市は、とにかく暑い。37度位の暑さは、夜になっても収まらない南国である。そこに上海万博も手伝ってか、歩くこともままならない位の人垣である。交通渋滞は常態化してマナーの悪さにも恐れ入った。しかし、道路のゴミは掃除が行き届いており、いたるところに警察官が立っており、心配していた治安も大丈夫のように見えた。
 上海市には、日本から30の市、県事務所が設置されており、このエネルギシュを引き出そうとしのぎを削っている。寒河江に本社のある後藤電子も20年前に上海に進出し、生産を伸ばしていた。興味ある話を聞くことが出来た。次回に報告する。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

重点港湾に酒田港

2010年08月04日 | インポート

Photo  酒田港が重点港湾に指定された。知事を先頭に官民あげての山形県の思いがかなった瞬間である。「よかったの」との電話も相次いだ。会う人ごとに同様の挨拶である。市民の関心の高さに驚いた。  知事の酒田港に対する思い入れには、頭が下がる。運動の成果がすぐ分かる形になって現れることは珍しい事だ。酒田港は手つかずの未整備岸壁が取り残されており、今後の港湾整備に大きな一歩となった朗報である。
 そもそも前原国土交通大臣が、103港ある港湾の直轄工事を40港程度に絞り込む、いわゆる選択と集中には無理がある。資源の無い日本がこれまで発展できたのは港湾で貿易を振興させた結果なのだ。長年蓄積された港湾設備の直轄工事が出来ないとなれば、それは使えない港になる事を意味するのだ。もう元には戻れない究極の選択肢であった。
 貨物取扱量が全国で60位以下の酒田港が、43港の重点港湾に指定されたことは、今後の可能性に期待した結果と言える。酒田港へのアクセスインフラを急ぎ、山形県の港として、県民に利用しやすい条件整備を急がなくてはならない大きな課題を背負った事でもある。
 重点港湾の絞り込み作業は、酒田港が山形県の大事な設備である事を県民に認識させた意義は大きいものがある。せっかく皆で頑張った成果を県民に還元させなくてはいけない。いっそうの努力を要するこれからが正念場である。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする