とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

夏本番「稲の出穂」

2022年07月30日 | 日記

 5月6日に田植えした稲の出穂が始まった。我が家で定点観測しているほ場は強風から守られている場所なので、周辺より数日ほど早く26日を出穂日と決めた。これは昨年より2日遅く、一昨年より4日早い。
 出穂日の基準は、ほ場の半分くらい穂が出た日時を指し、穂揃いするには一週間ほどかかる。そこから傾穂期に入り「実るほど頭を垂れる稲穂かな」で、稲の一生はこの間の天候でその価値は決まる。
 世界の穀倉地帯であるロシアのウクライナ侵攻による戦争で世界の食糧危機が現実味を帯び世界を震撼させた。穀物はすべての食糧の基本であり、国家戦略の基本でもある。
 日本は米の過剰作付けを止めるのに躍起になっている。備蓄米もこれ以上は要らないとして、市場にダブつき価格下落となった。備蓄米は国内消費の2か月分である。安全保障上の観点から意見の分かれる所だ。
 交付金に助けられて飼料用米や加工用米への転換は進んでいる。海外援助米や輸出用米の需要喚起図り、国内生産能力をいたずらに削減するだけはない時期を向かえている。

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五木寛之さん「ボケかた上手」の本

2022年07月23日 | 日記

 山形新聞の月曜日、作家五木寛之さんのエッセイが載っている。やさしい言葉で心の芯を突く鋭い表現にいつも感服している。先生の人柄と豊富な知識に裏打ちされた鋭い観察力が伝わり、いい気分を味わさせて貰っている。
 今週のエッセイは「ボケかた上手」という本を書きたい気持ちをつづったものだった。失礼ながらつまみ食いをすると。
 「ボケ老人、という言葉は使わないようになさってください」と、あるラジオ番組に出演したときに、スタッフから注意された。
「じゃあ、軽度の痴呆高齢者とでも言えばいいんですか」「いや、まあ、要するにあまり触れないように話題をもっていって下されば有難いんですが」
 たしかにボケ老人という表現は気になるところがないでもない。
 これは書き出し部分で、次からはボケについて具体的な記述が続き、後半ではご自分の感想を述べている。
 (ぼんやりする)(ゆるやかになってくる)ことの表現として、(ボケる)というのはそんなに悪くない言葉のような気がするのだ。加齢による脳力の衰えは病気というより自然現象ではないだろうか。目下の私の楽しみのひとつは、それをどこまで生かした生き方ができるか、ということである。目下、「ボケかた上手」という本を書こうとしているところだ。
 歳をとる楽しみはつきない。と結んでいる。
 私は「ボケる」は万物の法則で、仕方のないものと思いあきらめの境地で楽しみ方などとは、遠い存在にいる。

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少子化で厳しくなる保育施設

2022年07月16日 | 日記

 「保育園落ちた日本死ね」の匿名ブログが話題になったのは6年前のことである。待機児童問題を痛烈に批判したもので、一億総活躍社会を打ち出しながらも、子供を産んで社会に出て活躍出来ない不満をぶちまけたものである。
 この事が国会でも取り上げられ、待機児童問題の解消に向けた取り組みが急ピッチで進むことになる。このフレーズは2016年の新語・流行語大賞のトップテンにも入った。
 6年後の今年、報道によれば厚生労働省の調査で保育施設の5割強が、人口減少の影響で施設運営の維持が今後難しくなる可能性があると見ている事が分かった。すでに影響が出ているとした施設を含めると7割に上っている。担当者は「保育施設の在り方を見直す必要があると指摘している。
 酒田市の法人保育園・認定こども園の今年の入園状況を見てもはっきりしている。4月1日現在、21法人の定員1655人に対して入園者数は1403人で85%の充足率である。定員を満たしているいる法人は3施設で、少子化現象の深刻さから待ったなしの対策が求められる。
 酒田市は市立保育園を解消し長い年月をかけて法人保育園に切り替えてきた歴史がある。行政の効率化に寄与してきた法人保育園とどう向き合うのか議論を深める必要がある。

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国家危機の中、自民党圧勝

2022年07月11日 | 日記

 第26回参議院選挙は自民党の圧勝で終わった。反面、野党第一党立憲民主党の凋落が目立つ選挙だった。これから各政党で総括され、詳細な分析が進むだろうと思うが、国会の緊張感を失い「野党の言う事は聞かない」といった暴言が出ないよう願いたいものだ。
 今回の選挙環境はロシアのウクライナ侵攻による日本の安全保障に焦点があった。海外に依存する食糧、エネルギーの不安定さは日本国の存立にかかわる。不気味な円安と物価値上げに国民は怯えていた。コロナ対策では緊急対策とは言え大量の国債が発行され、ツケは後世に残された。投票日直前、安倍元総理が遊説中に凶弾に倒れるアクシデントもあった。日本の警備警察に黄色信号が灯った。日本の政治はこれから正念場を迎える。選良された議員の奮闘に期待したい。
 山形選挙区では岸田総理をはじめ重量閣僚、自民党幹部が連日大内りかさんの応援に入った。誰もが異例だなと感じた。首長の大半の推薦や圧倒的多数の自民党県会議員、市町村議員が支援に回った。出口調査も大内さんリードだったがが開票が進むにつれて、現職の舟山やすえさんのリードが始まり、最終的には2万7千票差で当選となった。
 32ある一人選挙区で自民党の議席を失ったのが青森、山形、長野、沖縄の4県である。責任は何処にあるのか検証が求められる。

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動き出した遊佐沖・洋上風力発電

2022年07月02日 | 日記

 日本の電力需給がひっ迫している。国は夏場に向けて国民に無理のない節電を要請する事態となった。何とか中古の火力発電を動かし急場をしのごうとする姿は世界から見れば滑稽な姿に映るだろうと思う。電力の安定供給は産業の面からも、安全保障の観点からも国策一丁目一番地である。
 遊佐沖洋上風力発電計画は事業化に向けた「有望な区域」に指定されている。先日、資源エネルギー庁と環境省の担当者による住民説明会が開催され事業化へと一歩前に進んだ。事業化するには3段階の手続きが必要で、その2段階目に進み、法定協議会で議論、調整が図られる。
 直接影響を受けるのは南北10キロほどの日本海沿岸に住む西遊佐地区の住民である。日本海に沈む壮大な夕陽に包まれて、漁業や伝統ある鮭のふ化場を営み、砂丘地農業と広大な防風林を守りながら何よりも大事にしている鳥海山の恵みと景観を誇りにしている。
 その代表の方たちが相談に来た。「私たちは遊佐沖洋上風力発電が適地である運命に出会った。子孫や日本の未来を考えると、現世代に生きる者として決断したいと思っている。しかし、説明会には外野がいっぱい来て異議を唱え、私たちの意見はかき消されてしまう」
 考え抜いて出した結論だと思い感激した。是非この事を関係者に伝えて欲しいと願っている。

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