とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

中華民国立法院を訪問

2012年06月24日 | インポート

014 県内の外国人観光客数は、東日本大震災と福島第一原発事故以降の減少傾向はいまだ解消していない。特に外国人の7割を占める台湾からの入込数の減少率は、前年比59.9%減の2万3271人となった。
 
 台湾在住の山形県観光アドバイザーの高橋さんとの懇談で「山形県の認知度はここでは低い。東京は圧倒的である。おしんのドラマは良く知られているが、山形県とは結びつかない。冬季間のスキー客で蔵王の人気はあるものの、通年にわたるポイントではない。もっと東北全体を視野に入れた、面的なコースの組み合わせが必要と思う」と指摘された。もっともである。
 
  中華民国立法院を訪れた。議会は明日の閉会が予定されていたが、アメリカ牛肉の輸入問題で、バリケードや反対の集会などが開かれていて、議場には入れない雰囲気だったが、特別の計らいで視察が出来た。傍聴席は防弾ガラスで仕切られており、議席正面には反対のプラカードらしきものが議長席までびっしりである。徹夜議会らしく緊張に満ちていた。日本の議場に横断幕やプラカードの類は禁じられており、これには驚いた。
 
  私たちが傍聴席に入ると、立法院(国会議員)が数名顏をだしてくれて、日本語で話しかけてきた。流暢な日本語で「国民のため着色剤の入ったアメリカ牛肉は入れる事はできないので戦っている」との事だった。そこにマスコミがわっと押し寄せてきた。私たちもインタビューされた。震災の多額の見舞金の御礼とプラカードには驚いたと話した。テレビに出たらしいが誰もそれを見ていない。
 
  台湾にはたくさんの政党があるが、国民党と民進党が二大政党である。国民党は大陸中国を支配していた共産党との内戦に敗れて台湾に逃げてきたものだから最終的には、大陸中国とも国民党政権の樹立をめざす。
 民進党は先祖代々台湾で生活してきた「本省人」の立場を基盤とし、大陸中国とは違う台湾の自主性を尊重する立場である。
 
 今後一層の交流を深めるべき大事な国である。

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台湾の輸出加工区制度

2012年06月17日 | インポート

005 もっとも親日的である隣国、台湾(中華民国)は羽田から3時間、沖縄から1時間の位置にある。震災見舞い金も官民合わせて200億円を超えて、世界トップクラスであると言われている。経済交流は、IT基盤産業を中心に日本に不可欠の存在であり、とりわけ日本との関係は深い。観光も治安の良好な両国は重要な関係にある。
 

  遅ればせながら山形県も動き出した。震災の影響で台湾からの観光客は昨年約2万3千人と半減以下に落ち込み、チャーター便も26便から5便へ落ち込んだ。昨年早速訪台した知事は、トップセールスを展開。冬季チャーター便7便と、10年振りに夏季チャーター便の実績を上げる事が出来た。
 台湾事情を知るために自民党県議団有志は、羽田空港から台北松山空港を経由して台湾に入った。
 

  翌日、台湾新幹線で台中に向かった。台北と高雄を結ぶ高速鉄道の車両は700系新幹線を基にした日本製で、最も大切な安全確保のシステム(ATC)も日本製である。車内も外装も日本と同じであり、時速300キロで走る。台中まで50分、あっという間だった。
 

  台中にあるハッピー工業(幸福縫衣機公司)は、台湾に進出して35年になる。日本人2人、95人の従業員で家庭用ミシンの製造、輸出をグローバルに展開している。NHKの朝ドラ「カーネーション」効果で出荷が増えたと言う。山形県向けには刺しゅう機、食品機器の部品調達等がある。
 

  台湾には輸出加工区、いわゆる特区制度があり、製品の海外輸出は免税の指定区域が7カ所指定されていて、台中加工区には日系の大企業を含めた6社を合わせて33社が進出して、1万人以上の雇用が生まれている。先を見据えた特区制度が、いかに大切かが分かる。

 中華民国立法院や観光、山形農産物の様子は次回にする。

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由紀さおり・安田祥子のコンサート

2012年06月11日 | インポート

004 久しぶりに家族(長女・孫2名含む)で山形までドライブをした。狙いは東沢バラ公園と山形県民会館での由紀さおり・安田祥子ファイナルコンサートである。車は、はやりのプリウス。運転は唯ひとり男性の私である。10時30分スタートで345号線から47号線を経由して13号線「むらやま道の駅」で昼食タイム。車の中はかしましく私の口はさむ余地などほとんどない。さすがプリウス、5人乗車してここまでの消費燃料は一リットル当たり29,7kmの表示である。
 

「むらやま道の駅」は混雑していた。それぞれの昼食メニューで済ませると東沢バラ公園に向かった。手入れの行き届いた公園に満開ではないが、多色のバラが見事である。そろいの浴衣姿の婦人部か同好会の皆さんの輪踊りが、緑の公園に彩をそえ、絶好調のロケーションである。天気も上々であった。
 

  2時半に県民会館に着いた。会館前は人垣で溢れ、コンサート人気の高さを示している。全席満席で、由紀・安田が白い衣装でステージに現れると会館が揺れる様な拍手と声援に包まれた。世界的な歌手になった両名の歌声は、体に沁みとおる様な迫力がある。前半トークを交えながらも1時間20分びっしり歌い続けた。プロとはいえ喉は大丈夫かなと心配にもなった。
 

  15分の休憩後に衣装替えをして、また歌い続けた。1時間後のトルコ行進曲は、巧みなデュエットで会場を?みこんで終了した。
 アンコールの拍手が止まず、再度登場。その時北平田小学校関係者から二人に赤い大きな花束が贈られた。来年の3月20日の閉校式に来て下さる御礼の意味を含めたもので、そこにまた拍手である。由紀さおりさんと握手をして帰路についた。
 帰りは山形道である。高速道路は運転が楽である。車中では、しりとりをしながら私も加わった。たまにはこんな事もいいかも知れない。
 

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小学校単位のコミュニティが変わる

2012年06月03日 | インポート

007 初夏の薫風の中 酒田市では、一斉にコミュニティ単位に地域運動会が開催された。幼保、小、中、学校と地域体育振興会、自治会などが一体になって、まさに地域あげてのイベントである。
 少子化が進み、小学校単位の地域コミュニティは小学校の統廃合が加速度的な現象になりつつあり、小学校を核にした地域伝統文化が崩れようとしている。子供たちを中心に親、孫親、そのまた親たち、向こう三軒両隣を巻き込んで学校に集まり、地域の顔見知りが子供の成長を一緒に喜び合う連帯が小学校単位と言うコミュニティである。
 138年続いたわが北平田小学校も今年度いっぱいで廃校となり、酒田市近郊の3地区が合併して平田小学校となる。子ども教育の低下を招かないのが最大の理由と思うが、地域の中心にいた学校を失うことは大きい。子供たちは適応力が強いので、平気なのだが地域は大変だ。
 その北小最後の運動会が盛大に開催されている。地域を六つに分けて、得点を競い合うのだが、最後の踏ん張りをしている。我チーム白組はどうやら、ビリの前だったが、さわやかな気分である。消える小学校の代替えとなる地域の核を模索する地域の苦悩は続く。

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