とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

「酒田港外航クルーズ」誘致のシンポジュウム

2016年03月26日 | 日記

 酒田港に外航クルーズ船誘致を狙った本格的なシンポジュームが山形県と酒田市の共催で21日に酒田市を会場に開催された。そもそも酒田港に10万トンクラスの客船が入港できるとの発想はなかった。日本の港でも外航クルーズ船が寄港可能な港は二十数港程度と見られている。クルーズ船による外国人入国者数は倍増しており、2020年に100万人の目標は、2015年に111万人となり、5年も前倒しで達成している。
 外航クルーズ人口はアジアで急増しており、西日本を中心に寄港オファーが多く、さばき切れなくなった状態が生まれている。特に沖縄、博多、長崎、横浜は100回を超えているが、対応が遅れている東北は、青森港が13回、秋田港が5回の計18回に留まっている。
 酒田港への外航クルーズ船誘致に向けた取り組みの発端は、昨年国交省酒田港湾事務所に赴任した上原所長の仕掛けに始まる。国、県、酒田市を巻き込んだ勉強会を立ち上げ、密かに戦略を練っていた。そこに、昨年の9月議会予算特別委員会で私が取り上げた事から一気に表面化し、大きな流れとなった。今年度予算にクルーズ船着岸に必要な整備費用が盛り込まれ、航行安全委員会や漁業関係者との調整を済ませて準備が整う。後は県民挙げての誘致運動で実現させたいものである。
 思えば、今は亡き相馬大作さんがこれからの港は「水深14mは欲しい」とこだわっていた事を思い出す。これが外航クルーズ船の誘致が出来る原点である。

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「列島改造」待望論

2016年03月19日 | 日記

 28年度予算を審議した3月議会は終わった。国の「ふるさと創生」や「TPP対策」などを反映し「ソフトで水膨れした予算」の印象が残る。県のみならず市町村予算も同じ傾向で、予算規模は膨らんでいる。人口減少社会の中、地域おこしの工夫で元気を取り戻す対策を考える予算でもある。
 考える予算は、結果が出なければ何も残らない支出になる。国やマスコミは希少な成功例をあげ「やれば出来る」はずだと喧伝をする。その通りなのだが、ストンと落ちないものがある。ソフトは大事だが所詮ソフトである。そんな程度で「ふるさと創生」が出来るのであれば、こんな格差は生まれていない。
 「日本列島改造論」は昭和47年に田中角栄が総裁選に臨むときに発表した政策である。工業の再配置と交通・情報通信の全国ネットワークの形成を図り、人・モノ・カネの流れを巨大都市から地方に逆流させる「地方分散」を唱えた。まさにハードで格差を是正しようとした政策である。残念ながら「金権政治」の批判を浴びて、田中政治は終焉を迎える事になる。
 その金権政治批判、打倒田中の急先鋒だった石原慎太郎氏が田中角栄に成り代わって書いた「天才」を出版した。日中国交正常化や関越自動車道、上越新幹線を整備した力量を「天才」と称しているのか、人間性を指しているかは定かでないが、田中角栄のダイナミズムに共感し、欲して書いたように見える。
、田中角栄はもう出て来ないのだろうか。今度は我々の番だと待っていたのだが。

 

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クロッカスが咲いた

2016年03月12日 | 日記

 県議会でしばらく振りに家に帰るとクロッカスの花が咲いていた。この前まで軒下の雪が残っていたと思っていたのに、何で春をキャッチしたのか、誇らしげに競い合って咲いている。クロッカスは早春に咲く花の代表格でもある。今日の天気は晴天。しかし気温は5℃と肌寒いが季節は確実に春の芽を出している。
 咲いている庭先のクロッカスにはそれなりの歴史がある。昭和62年私が市議会議員に立候補を決意しようとしていた当時、酒田市内の若手で組織された「50人協議会」があって、商工青年部や農協青年部らしい人らが集って、酒田の未来を語り合っていた。その中に型破りの鉄鋼エンジニアがいて、考え方や職種はまったく違うが、何故か意気投合する仲間になっていた。
 「お前が市議会に出るなら、普通と違う事をやれ」と言われ、記念イベントに「車の酒田一周ラリー」をやろうと提案され、面くらった。しかし、彼の人脈は広く、あっと言う間に50人もの参加者が揃った。その時の開催記念品がクロッカスの球根である。これも又変わっている。
 そのクロッカスが、その時の参加者の庭に今でも咲いている。もう30年も経過しているが、「咲いたか」と確認し合い、昔を偲んでいる。花も色とりどりだったが、何故か今は、黄色だけが残っている。

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港の博物館「酒田海洋センター」

2016年03月05日 | 日記

 暖かさに誘われてリニュアルした海洋センターに行ってみた。時々足を運んでいるので、特別な感慨はないのだが「酒田みなと物語」のパネルコーナーは、酒田は北前船で、いかに栄えていたかを知るには充分である。山形県を縦貫して流れる最上川の舟運基地として、酒田港の役割の大きさが偲ばれる。
 酒田海洋センターの入場者数は以外と多く、年間6万人を数える人気スポットである。港オアシス指定を受け、海鮮市場や散歩コース等の親水空間としての役割を担っている。港は大きな観光資源でもあるのだ。大きなモニュメントを入れた再整備ができれば、観光の目玉に充分なれる。
 酒田港の国際コンテナ定期航路は、海外貿易の基地港として再び脚光を浴びてきた。国内は陸路や鉄路に奪われても、海外は舟運である。グローバル化した物流は港が基地になる。「酒田はやっぱり港町」である。酒田の政策は港「一点集中全面展開」に特化すべきと思えてならない。

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