とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

「まいど一号」町工場おっちゃんの物語

2010年10月27日 | インポート

003  昨日、商工会法施行50周年記念式典が山形ビッグウイングで開催された。記念講演は民間初の人工衛星「まいど一号」の製作者である東大阪の青木豊彦さんだった。興味があった。
 まず「日本の底力」。日本は創業100年以上の会社が2万社もある。他の先進国は、せいぜい80社程度で、外国の追随を許さない素晴らしいものだ。その中での日本一は山形県である事を知らされた。これには驚いた。「山形県に誇りを持て」が青木さんの伝えたいことだった。車中で「つや姫」のおにぎり弁当を食べた。「これは旨い。山形新幹線の弁当ではない、東海道新幹線のものにしたらどうだ」の提案に度肝を抜かれ、会場はシーンとした。
 付け加えて、「日本は負け癖がついている。世界からあこがれる国。世界から日本を滅ぼしたらいけない国にならないといけない」と諭された。それには、会社に誇りを持ち、ふるさとに誇りを持ち、山形県に誇りを持つことだと言う。
 1997年に株式会社アオキが世界のスーパー製作会社の中から選抜されて、ボーイング社の認定工場になった話もされた。35人の工場がなぜ選ばれたのか。それは「社員の目が輝いていた」と知らされた時のうれしさを、涙ながらに話す青木さんに「誇り」を感じた。
 最後に自署「まいど!~宇宙を呼びよびよせた町工場のおっちゃんの物語」の一部を朗読した。「工場の近くの居酒屋に大企業や町工場の若者が集まる。若い女性から職場を聞かれると町工場の社員は、ちょっとネと濁すのが普通。しかし、違う青年がいた。君たち私の工場なんて知らないだろう。知らなくていい、私が知られる会社にしてやる。大企業の社員が拍手をした。若い女性も拍手をした。君いいよネ。うらやましいよネ」読む青木さんの声は何度も詰まった。会場から大きな拍手が響いた。感動の一語である。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

真っ赤になったコキア

2010年10月20日 | インポート

001  真っ赤なコキアが秋の盛りを気づかせてくれる。別名ホウキグサと呼ばれるコキアは、晩秋には枯れてしまう一年草である。花は目立たないけれど、綿状のライトグリーンの葉は自然に卵状の形になり、株姿を楽しむことが出来る。それが秋になると紅葉色になり見事なものだ。
 実は「とんぶり」と呼ばれ食用になる。佃煮にしてご飯にかけて食べたものだ。「どんぶり」は小さいので、こぼさず食べると金持ちになると教えらた事を思い出した。コキアはアカザ科なので、生命力が旺盛で栽培しやすい。プランターでも十分育つ楽しめる植物である。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

瀬戸際の米作農家

2010年10月15日 | インポート

004  昨日、山形県JA代表者要請集会が山形テルサで開かれた。今年産米のJA概算金払いが一表当たり9千円になったことによる米作農家の危機に端を発したいわゆる米価大会である。
 米価の大幅下落は、複雑な要素が複合的に重なり合っており、構造的な要因によるもので簡単な解決策はない。先ずは、昨年産米24万トンが未契約であること。特に販売が遅くなる東北地方がその8割を占めている。今年の平年作を勘案した需給ギャップと、昨年産米過剰量を合わせて61万トンが市場に停滞することになる。米価下落傾向を見越した米卸商や、量販店は在庫を持たない事になり、過剰感は一層大きくなる。
 「農家は戸別所得制度で守られるから」との理由で買い手市場の米は、ますます買いたたかれる結果になってしまった。安売りは米作農家の尊厳を傷つける事が政府には分からないようだ。菅総理は、TPP(環太平洋の貿易自由化)に前向きの発言をしている。関税を撤廃をすると日本の農業は消える。全中の試算によれば、食糧自給率は12%になるとしている。レアアースでさえ大騒ぎである。食糧の依存は生命の依存につながる戦略物資である。それに国土の荒廃は誰が守るのか。ていねいな吟味が必要だ。
 米の産出額は1兆9千億円である。戸別保障の固定分と変動分合わせて1兆円も税金で賄うのは不自然で継続性が危ない。消費者からも一定の負担をしてもらう三方両損の考え方もある。
 私も議長代理であいさつをした。昨年の8月に書いたブログ「危ない農家戸別所得制度」にアクセスが殺到し、ヤフーの検索に載ったことを紹介した。農家は存亡の瀬戸に立っている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初めての議長席

2010年10月09日 | インポート

Img_2963  昨日で3週間にも及ぶ定例県議会が終わった。久しぶりの我が家である。今議会の主たるテーマは、米価暴落に対する救農対策である。議会の要望を受けて県の対応は素早かった。制度資金償還日の繰り延べや、土地改良区費や資材代金の支払サイトの延期、それに無利子の短期融資を12億円も用意し、可能な手段すべてを動員した感がある。それでも米の県産出額850億円を250億円ほど落ち込むと見られる影響は、計り知れない。高温障害による品質低下もだんだん明らかになってきた。尖閣諸島の船舶衝突事件に端を発した日中関係悪化もわが県に暗い影を落としている。県内景気雇用対策の補正予算77億円の追加も決めた。農家の雇用を条件の公共土木が発注される。まさに「人からコンクリートへ」に変貌した政策の変更である。
 ところで、10月4日の本会議は議長が所要があることで議長を務めた。初めて議場の議長席についた。議長席は議場の中で一番高い所にある。右側には松の盆栽と、
のどを潤す水差しとおしぼりがある。左側には議会事務局長が座り、議事の進行に誤りが起きないようチェックしている。一礼して議長席につくと議会事務局が用意した議会進行原稿が置いてあった。静まり返った議場に私の声が響いていった。演壇での発言者と軽く一礼をし、終わればまた一礼をし自席に戻って着席を確認した後に次の発言者を指名する。
 私の感想は、議員の数が少なく思えた。「これだけの広い県土と120万人の県民の声を代弁し切れているのだろうか」「県職員、学校教職員、警察官合わせた2万人に県議会の声がどれだけ反映されてるだろうか」議員一人当たりのプレッシャーは相当なものだ。
 いずれにしても、貴重な体験をさせてもらった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本外交波高し

2010年10月02日 | インポート

001  快晴の秋晴れである。我が家の庭に一本ある栗の実が落ち始め、秋の深まりを実感させられる。激しかった猛暑の夏が何処に行ったのか朝晩はよく冷える。しかし、猛暑の後遺症はいたるところに残った。米質が高温障害で低下した。栗も例年のようにたくさんの実をつけていないし、庭の木々にカイガラムシやアメシロの被害がいつになく多い。大根の一生シリーズも報告に耐えなくなり、無残な一生になってしまった。植物は動くことが出来ない。気温に合わせた対応は、葉を落としたり、実を少なくしたりして生命をつないでいる。もっとひどくなれば枯死し、その場所から消えて行く。樹齢何百年もの巨木は、その場所に生き続けた尊さが、私たちの心を打つ根源である。
 尖閣列島は日本の領土である。現在は無人島であるが、かつては開墾をやり漁業も盛んだった。登記上民間人の所有であることもしっかりしている。中国の海底資源に目を付けた理不尽な主張は、野蛮な覇権主義としか表現の仕様がない。金本主義にまみれた大国の横暴に世界の目は厳しい。それにしても現政権の外交は稚拙極まりない。いくら詭弁を弄しても取り返しのつかない大失敗であることは明白だ。国家は、国民と領土を守るために存在するのだ。最高責任者は、国民に謝罪して辞職に値する愚行だった。ツイッターの書き込みは、辛辣さが際立っている。国民は怒っていることを忘れるな。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする