とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

負担軽減で残れる農産物流通

2014年05月28日 | インポート

Dsc00418 庄内三川町の公設庄内青果物地方卸売市場に丸果庄内青果株式会社がある。世界の青果物がここに集まり、庄内地方の消費者の需要に応える本来業務の他に、生産者、出荷者の委託を受け、独自の流通ネットを駆使した全国に販売するシステムポイントを農林水産常任委員会で視察をした。
 農業の抱えている課題は多岐にわたり、高齢化、人手不足、生産者価格の不安定、設備投資資金などが先ず目先の課題である。この事の解消に佐々木社長を中心にした会社の営農戦略が芽を出しつつある。
 先ず社長の第一声は「目先を変えれば農産品の需要は無限にある。厳しい規格農産物の概念を取り払い、形にこだわらず、そのまんまで受け入れてもらう仕組み作りが、新しい需要を生む」であった。
 具体的に、キャベツプロジェクトでは、生産者手取り価格を㌔40円と設定、先ず生産者の収入見込み確保し、その他の経費や、リスクは会社が背負うというもの。昨年の10倍の200haで1000トンを目指し7月の収穫から始まる。
 ニラプロジェクトは、廃棄処分されている一番ニラも収穫、年数回獲りで、5ミリカットをして-25℃で冷凍保存する。これも生産者手取りが㌔150円とし150トンを見込んでいる。
 ネギは白根ではない葉ねぎが関西では主流である。土寄せが省略出来、年3回収穫できるというもの。庄内柿はS.M級の剪定なしを主力に、その現場にコンテナに入れて置くだけ。そのままで集荷、脱渋し消費地へそのまま輸送、商品となる。小ぶりだが激安の庄内柿を提供できる。重さや手数を省略するメリットは大きい。
 ホーレン草は規格より2~3割長いもので集荷。収穫量が増大する。味、歯触りが同じであれば消費者のもうけになる。にんじんも土付きのコンテナ出荷。徹底した手間省きは、生産者の意欲向上を高める狙いがある。
 消費者のニーズは多様である。高齢生産者にやさしい農業の生きる道かも知れない。

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400年も続いた「酒田まつり」

2014年05月20日 | インポート

Dsc00406 酒田の最大イベント「酒田祭り」は、今日が本祭りである。前祭、後祭を挟んで三日間続く。山車行列の起点となる、筑後町上日枝神社の例大祭に出席した。古式に則った神事は、心に沁みる厳粛さが感じられる。
 そもそも酒田祭りは、上下日枝神社の例大祭「山王まつり」」として慶長14年(1609)から一度も休むことなく続いている。酒田大火の3年後、酒田大火復興記念として「酒田まつり」に改名され、行政も関われる祭としたものである。その時、赤黒対の大獅子が復興記念のシンボルとして作られ、山車行列の先頭で市民の無病息災、厄払い、生活の安寧を願っている。
 子どもの頃の山王祭は、長い田植期間の中休みの日にして、町に繰り出したものである。日和山公園にはサーカスやお化け屋敷、見世物小屋などが所狭しと並んでいた。今では人権問題になりそうな「世にも不思議な奇形な人間がいるよ。お代は見てから」の呼び声に「見たい、見たい」とせがんで、叱られた記憶がある。露天も水鉄砲、機関銃、日本刀などで、目をきらきらさせた。大道芸は人垣で溢れた。「この薬ひと塗りで、ほくろが消えるよ」と怪しげな大道商人もいた。
 日和山公園を下ったあたりに、戦争で手足を失った傷痍軍人がたくさんいて、白装束でアーコデオンやハーモニカを弾きながら、いくらかの寄付を願う痛々しい姿もあった。
 時代の波を?みこみながらも「酒田まつり」は400年以上も続いてきた。これからを占うのは難しいが、「まつり」は市民の心が投影する軌跡となる。

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田植えの真最中にTPP反対集会

2014年05月13日 | インポート

Dsc00397 周辺の田植がほぼ終わった。例年より2~3日前倒しされたのは育苗期間の天候と思われる。我が家の田植えも3日ほどで、無事終了した。自動化された田植機械での移植作業は、はた目では楽ちんと思われるかも知れないが、これがなかなかの重労働なのだ。育苗ハウスより苗箱をほ場に運び、並べる。一枚一枚大変な数である。それを田植機に移して準備完了となる。
 いよいよ田植機動き出す。ほ場の底盤は凸凹があり直線的に植えつけるには高度なテクノロジーが要る。目印のラインを見つめ無心で小刻みにハンドルを調整する。いったん植えつけると元に戻ることは出来ない。やり直しが出来ないのだ。100m進んだ着地点で後を振り返る。多少曲がったり、蛇行が大きかったりで苦心の跡が軌跡として残る。それが、稲の一生の間、付きまとう運命になる。
 空箱の始末もある。これも使った数だけ手に係る。機械の届かない隅は手作業で植える。朝の5時で作業開始し、夕刻は7時位まで作業が続く重労働である。日頃使ってない筋肉が痛い、おまけつきになる。米価は安いけど、これを夫婦でやりきる充実感はある。
 今日は午後1時半より、霞城公園での反対集会がある。9時頃で作業を切り上げて山形へ向かった。TPPはボーダレスな国際分業を形にする条約である。その反作用は、光と影がくっきりと表れる事。それが日本になじむのか。長い歴史、伝統的考え方は、まあまあのグレーで暮らしてきた、わが世代には抵抗を感じる。日本の形、価値観を根底から変えようとしているTPPにNOと言う行動は必要だ。

 
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ライオンズでマグロの解体ショウ

2014年05月04日 | インポート

Dsc00387 4月27日にライオンズクラブ国際協会332-E地区第60回地区年次大会が酒田市の国体記念体育館で開催された。県内800人のライオンが集い盛大だった。来賓として吉村知事も駆けつけ、士気が上がった。
 LIONSとはL
iberty Intelligennce Our Nationns Sefetyの頭文字を取り入れたもので、直訳すると自由を守り、知性を重んじ、われわれの国の安全を図るとなる。モットーはWe Serve、われわれは奉仕するである。ライオンズの誓いがあり「われわれは知性を高め、友愛と相互理解の精神を養い、平和と自由を守り、社会奉仕に精進する」と例会毎に斉唱を繰り返し誓い合う仕組みになっている。
 式典の後に晩餐会があり、ウイサーブで乾杯をして盛り上がった。アトラクションでのマグロの解体ショウがあり、100㎏程のマグロが入場すると会場は騒然となった。会場の中央付近でそのショウが行われると全員がそこを取り巻いた。人垣でマグロが見えない。やっとのことで見える場所に出る事ができた。さすが迫力満点である。
 見事な包丁さばきで、みるみるうちに解体された。後で知った事だが、解体されたマグロを、その場で食べることが出来ないらしい。食品衛生上と推察するが、この大きさで寿司にすると千人分あると説明があった。マグロは貴重な魚となった。

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