吉村知事は24日、県議会定例議会に提出した若松副知事の再任を求める人事案を取り下げた。これは、県議会43人中26人を占める自民党会派が反対と決めたことによるものである。
議会には一時不再議の原則があり、同じ提案を同議会中に再び提案をする事が出来ない。そこで、不採択になれば副知事人事案は次の議会まで提案出来ず副知事が不在となる。コロナ禍とワクチン接種を仕切る司令塔が弱くなる事を危惧した知事が取り下げを決断したものと思われる。
聞くところによると、自民党会派総会は「非常時の中、知事提案を受け入れるべきだ」との意見があったものの「知事選で浮かび上がった市町村との不協和音は副知事の言動が原因」との主張が大勢を占め会議が進んだと言う。結果、全会一致となり党議拘束が掛かった状態で本会議に臨んだ。
先の知事選で、自民党会派は対立候補をたて知事批判を公明党も巻き込んで訴えた。しかし、県民は現職知事を歴史的な圧勝で決着を示した。自民党会派が丁寧な総括もないまま、これからも「江戸の仇は長崎で」方式でふるまえば、県民とのズレは広がっていく。
自民党県連に自重を求める要望が多いのがその証左である。
最上川河口付近に飛来した白鳥が北帰行の準備とみられる仕草がみられ、間もなくシベリアに帰るのだろうと思った。昨年の10月7日に最上川河口付近に第一陣が飛来、やがて、庄内平野一面の水田で餌をついばむ白鳥の風景は冬の風物詩となる。
白鳥は、朝早くねぐらの最上川河口を飛び立ち水田へと餌を獲りに来る。近くを飛ぶときは「グワァグワァ」と結構鳴き声がうるさい。日が沈む頃になると又、隊列を組んで「グワァグワァ」鳴きながらねぐらへと戻る。こんな日課が冬の間は続く。
先日の暖かった昼間、餌も獲らず「グワァグワァ」と鳴きながら羽ばたきや、飛行訓練みたいにタッチアンドゴーを繰り返している集団があった。白鳥が日中にこんな仕草をする事は見たことがない。これは、北帰行への準備運動が始まったのではと感じた。
最上川スワンパークは酒田市最上川河口にある「水辺ふれあい公園」で、白鳥のモニュメントもあり白鳥の飛来地として知られている。 1966年に7羽の白鳥が初めて飛来した。それをきっかけに「白鳥を愛する会」が誕生し餌付けが始まり、1996年には1万羽が飛来し日本一の飛来地として注目を集めた。
その後、鳥インフレインザで餌付けが禁止され現在に至っている。
地域新規格道路「新庄酒田道路(50km)」全線のルートが決まった。これで新庄酒田は30分圏内となり物流、医療、観光などに画期的な改善が図られると思われる。
最後まで残されていた戸沢立川間は、国道47号線の改良か、トンネルを伴ったバイパス新道案かで決まっていなかった。国交省東北整備局は道路利用者や地域住民の意見を聞くためのアンケートも実施、私もバイパス新道案にとアンケートに参加していた。
47号線の改良案は設計速度が60kmで、距離、工期も長く費用も多い計画だった。除雪やリダンダンシーの事も考え合わせるとどうしてもバイパス案が最適と思えた。これで、県庁とは高速道路一本で繋がる事になる。願わくば石巻まで繋がって欲しいが、せめて東北自動車道まで同時にアクセス出来ればその効果は抜群に増す。
バイパス案は戸沢村「川の駅最上峡くさなぎ」付近から庄内町狩川までの5キロをトンネル等で結び、設計速度が80キロとなる。
地方創生は道路から。一日も早い完成を待ちたいものだ。
政府は、新型コロナウイルス対策として2月7日までとしていた緊急事態宣言を栃木県を外した10都府県は、そのまま一か月間延長すると決めた。予想はされていたものの「まだか」とため息がもれる。
国内での感染者数は累計40万人を超えたと公表された。一日当たりの感染者数は年末年始にかけて急速に膨らみ、1月8日がピークで7800人を記録した。その後徐々に減少傾向となり、2月に入ってからは2千人台と落ち着いてきたものの、拡大させたくない気持ちは個々にしみ込んだいる。
遅いと指摘される罰則を伴った改正特別措置法も13日から施行され、頼みとされるワクチン接種も始まりそうだが安心できるまでには不確定要素が多く、当分この状況が続くものと思われる。
山形県は、一時病院クラスターが発生し緊張が走ったものの一日感染者数が一桁台で推移している。しかし、旅館ホテル協会の調査によると「営業はしているものの宿泊客がおらず開店休業状態」が84%で「休業している」の13%を加えた厳しい結果だ。首都圏の一か月延長で出口が見えない状況が続いている。
個人で何とかなるものではないが、ささやかな食事位は感染予防のされた地元の店に出向くのもひとつの支えになればと思う。