とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

課外授業の宮沢賢治

2008年02月28日 | インポート

Photo  酒田市立北平田小学校の課外授業で、あの有名な宮沢賢治の家の近くに住んでいたという遊佐町教育長の小田島健男さんが、宮沢賢治の朗読会をすると聞いて出かけてみた。宮沢賢治の作品は、たまらなく好きだ。いつ読んでも、新鮮で感動を覚える。いま日本人に、最も欠けている「足るを知る。あらゆる事に、自分を勘定に入れない」あの思想はどこからにじみ出てくるのか。「私も、そういう人になりたい」と申し上げても、なかなか難しいものだ。
 宮沢賢治は、明治28年に今の花巻市豊沢町で生まれている。父の政次郎は、熱心な仏教信者で、名僧を呼んでは、勉強会を開いていた。賢治は小学校時代にこの薫陶を受けている。明治42年に盛岡中学校に入学してからは、更に仏教を深く学ぶようになる。卒業後、家業を手伝うが、頭の良かった賢治は、両親に勧められて盛岡高等農林学校に、一番で入学している。この頃、賢治に大きな影響を与えた本が「国訳妙法蓮華経」で、感動のあまり体がふるえて止まらなかった。理屈では分からない、心の高まりであったと残している。
 南部なまりの賢治の詩は、どの作品も温かく奥深い。代表作の「雨ニモマケズ、風ニモマケズ」はあまりにも有名で、私たち生き様の指標として余りある。

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桜で全国制覇

2008年02月21日 | インポート

Photo 春間近と言うのに、寒い日が続いている。しかしわが家では、この前頂いた啓翁桜が満開になった。桜は華があっていいものだ。日本を代表する花でもあるし、一番多く植えられ親しまれているのも桜だ。
 「遠山の金さん」ではないけれども桜は、私たちの生活と密接に関わっている。花見、夜桜、山桜、花回廊、桜吹雪、桜餅、花見酒、桜前線とすぐに頭に浮かぶ。保育園や幼稚園には「さくらぐみ」も多いし、「さくら」と大それた名前の子どもも近くにいる。花のように皆に親しまれる人生を送って欲しいと思って名づけたのかも知れない。
 桜で、圧倒的に多いのはソメイヨシノである。山形新聞が提唱している「最上川桜回廊」もソメイヨシノだ。何十年後には、見事な回廊になるだろうと思う。ソメイヨシノは、人工的に作り出された品種で種子を持たないハイブリッド種である。言えば、どのソメイヨシノも培養されたクローンなのだ。だから、寿命は60年とも言われている。
 しかし、剪定して手入れをすれば長寿であることが弘前で立証された。「桜切るばか、梅切らぬばか」はウソという事になった。そこに目を付けた若者がいる。全国制覇の野望持つ専業農家の目は輝いている。

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目玉政策に酒田港物流

2008年02月16日 | インポート

Photo  昨日、平成20年度山形県当初予算の概要が各会派に示された。総額5672億円で昨年度より122億円の減額予算となった。県税収入の落ち込みが予算を直撃している。7年連続の縮小予算が続くと、さすがにきつい。頑張っているあちこちの方々の顔が、目に浮かぶ。議会の経費削減もギリギリまでやらないと県民に示しがつかない。我慢してもいいものを、皆でもっと考える時だ。
 その中で、「酒田港の物流機能の検討」が目玉政策として加わった。これは画期的なことだ。酒田港物流が目玉になったことなど、県政史上初めてのことである。「山形県の元気は、港から」と訴え続けてきた私にとっては、「いよいよ来たか。巨費を投じてきた港が、今度は県民にお返しする番だ」との思いが強い。
 自動車産業や航空機産業などの先端技術産業は、面白い傾向を示す。岩手県に関東自動車が立地すると、周辺に技術群が集積する。その技術集積が、今度はセントラル自動車を呼び込む。そこに又新たな技術群が集積する。それが新しい企業を呼び込むと言う、プラスの連鎖だ。
 物流は、定時性、安定性、コスト性が強く求められる。地の利と、それに関わるインフラが決め手になる。酒田港の知名度は低い。それに、酒田臨港線が整っていることなどは、新聞記者すら知らない。知事を先頭に、当局あげての売り込みが成否を分ける鍵になる。追いつき追い越せ酒田港。チャンスはそこにある。

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9回目の新年会

2008年02月09日 | インポート

Dsc_0047  第9回目の後援会の新年会が、昨日無事終った。満場溢れるご来場頂いた皆様には、毎年のことながら頭の下がる思いです。準備に関わってくれたスタッフの方々や会報を編集して下さった皆様には、心からの感謝です。岸副大臣、齋藤知事、阿部県議会議長、阿部酒田市長、松浦前県議会議長、相馬元市長、新田平田牧場会長からは、それぞれの視点からご挨拶を頂いた。特に、齋藤知事は特別支援学校に前向きに取り組んでいると言うことや、セントラル自動車の酒田港からの積み出しに全力を尽くす心強い挨拶に、感動を覚えた。
 私は、冷凍ギョウザに象徴される食の安全や、農政の分かり易さが大切である事、山形道の新たなインターチェンジが間もなくであること、港物流の大切さを訴え、自動車の積み出し港として機能するインフラの大切さなどを申し述べた。
 妻との会場回りは、汗だくである。久しぶりにお会いする懐かしい方にもたくさん会えた。「しっかり頼むよ」との激励も多かった。県議会議員の責任の重さを改めて痛感した。間もなく来年度の予算を決める議会が始まる。3月5日に一般質問をする事になっている。

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偽、手づくり風

2008年02月03日 | インポート

Photo  2月2日酒田市松山観音湯の寒だら祭りに出向いた。種々の酒の肴にメーンの寒だら汁は、空いたお腹を満たすに充分だった。生ビールと日本酒で、広い会場の満場の客は程よい酔いに包まれた。地魚に地酒は、群を抜いて旨い。手間と食材代は少々高く付くが、これ位の贅沢は心地よいものだ。なんと言っても伝統の味である安心感がある。
 中国製の冷凍ギョウザによる薬物中毒事件が勃発した。原因がはっきりしないまま動揺は広がる一方だ。日本企業は、自社の安全点検や対策に追われているが、中国製品自体に消費者の不安が広がっている。繰り返し報道される「食べないで下さい」の回収食品の多さと広がりに、驚かされる。食品名は、いずれも手づくり風で手間ヒマのかかりそうなものばかり。それが主婦の心をつかんでいる。業務用も、ファミレス、居酒屋、給食と防ぎようがない。
 食べ物に、安く旨くて簡単に出来るものなどない。「日本国民よしっかりしろ」と言いたい。氷山の一角の中毒事件で、慌てふためいても責任は消費者にある。食べ物を外国に依存する怖さを学んだ貴重な事件である。

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