とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

アメリカ視察(その5)列車の旅

2008年05月29日 | インポート

Img_1066  いよいよニューヨークにさよならをして、ワシントンに移動する。これは、楽しみにしていた列車での移動でペンシルバニア駅から3時間半の旅である。ニューヨークの列車ターミナルは全て地下にある。そのためか、ニューヨークに乗り入れる列車は条例でディーゼル等の気動車は禁止されているのだ。アメリカの旅客鉄道は、アムトラックでレールを持たずに、1971年に半官半民の企業体で運営されている。日本の鉄道とは反対の仕組みで、貨物列車は分割民営化になっていて、アムトラックにレールをリースしているのだ。
 私たちの乗った列車は「アセラ・エクスプレス」で時速は240キロ。日本の新幹線の様に専用レールを持たないのだが、それなりの快適性があった。車内販売は回って来ないものの、カフエ車がついている。座席のスペースがやたらと広い。アメリカ人の体格はとてつもなく大きいことがこれでもうなずけた。それよりも、車両の重厚さは日本の列車とは比較にならない。考えてみると、重さはエネルギーの消費に比例するのだが、これも国民性なのかも知れない。仲間と列車の旅を楽しんでいる内に、DCワシントンに着いた。

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月山の地すべり対策

2008年05月25日 | インポート

Img_1258  夏山スキーでも全国的に有名な月山が、日本でも屈指の地すべり常習地帯である事は知らなかった。そういえば60里越えの国道112号線が、平成8年に5日間、平成16年に6日間全面通行止めになったことが記憶によみがえってきた。
 そもそも月山地区は、月山の火山噴出物からなる脆弱な地質を抱え、積雪も多く地すべりのおき易い地区ではある。特に西から南斜面に多く志津温泉付近では、地滑り面の深さが90mから100mでGPSの観測によると、年間70cm程度滑っていると言う調査結果が報告されている。10年間たてば7mとなりこれは尋常ではない。
 昨年「月山地区地滑り対策促進協議会」が発足し、昨年度より国の調査費がついて調査は始まっている。大網地区、田麦俣地区の近くまで最近は地滑りの危険は迫っている。この自然とどう向き合うのか国土交通省の対応に注視していきたい。国土交通省は日本精鋭の調査員をスタッフにし、日本の技術の粋を集め、世界のモデルとなるような地滑り対策をしたいと説明している。ここから、世界に地滑り対策の技術が発信される。世界の目がここに注がれる日本の土木技術の高さをを信じたい。

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アメリカ視察(その4)ニューヨークの日本人学校

2008年05月19日 | インポート

Img_1075  4月5日朝10時45分からリセ・ケネデイ日本人学校の入学式である。私たち一行には、来賓席が用意されていた。入学式は50名位の生徒にその保護者が参加しており、ビデオカメラで我が子を撮る風景は日本と同じである。この学校は、フランス系のニューヨーク現地学校に、併設する形で日本人学校が設立されたもので、全日制だけではなく日本語の補習校としての機能を持ち、日本人だけではなく現地の子どもも大勢いた。
 式次第は、日本と同様で新入生歓迎の言葉のあとに、来賓の紹介があり私たちが紹介された。その後、祝辞があり我が視察団の代表船山議員が、お祝いの言葉を述べた。「皆さん山形県を知ってますか。山形県出身の方はおりますか」と話しかけたら1名の山形県出身者がいたのには驚いた。思わず拍手をした。同郷は、無条件で近親感を覚えるものだ。最後は、みんなで合唱である。「春が来た」「春の小川」をおおきな声で歌った。日本の小学校では歌っているのだろうか、と脳裏をかすめた。「春が来た 春が来た どこに来た。山に来た 里に来た 野にも来た」学校を後にしてからも、自然に口ずさんでいた。心に残るいい入学式だった。

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食農教育・自給率50%のススメ

2008年05月17日 | インポート

Img_1252_2  文教公安常任委員会の視察で高畠町立二井宿小学校を訪れた。山あいにある児童数67名教職員14名の小さな学校だ。「目からうろこが落ちる」感銘を受けた。
 学校運営方針の基本は、学校教育の達成目標を明らかにし、一人ひとりの発達を保障する学校。父母、地域、教職員の協働で創る学校の二つで、一見当たり前のようだが中味が具体的だ。各学年の基礎学力を明示し例えば、6年生は国語では配当漢字の全てが読め、8割が書ける。自分の主張を入れて1000字程度の文章が書ける。音楽では、曲目を示しリコーダーかハーモニカで演奏できるなどとマニフェストしているのだ。それも、全科目全学年である。
 大きな特色は、食と農の取り組みである。自校給食の50%は自給しているのだ。1年生は「さつまいも」と「スイカ」2年生は「かぼちゃ」と「ねぎ」6年生は「ニンジン」と「白菜」という具合である。そして、小学校に国語と同じように農業科があるべきだと提案している。「現在「食」と「農」の乖離がはなはだしく食育教育ではなく食農教育であるべきで、食と農は一体だ。食農教育は、命の大切さや人への尊敬、自然の偉大さや愛校心、家庭と地域の関わりや国際感覚を醸成する総合学習だ」と伊澤校長先生の話に感動した。
 2007年に東北農政局から局長賞を受賞した。今年、心ある人から「草木塔」の寄贈があり、その中の賛同者のひとり須貝智郎さんが6年生の詩に曲をつけた「二井宿 里山の詩」がまた素晴らしい曲である。「おおけやき 芽吹いて 
若葉も輝いて 峠の古道に 山桜 ぼくらは 田畑耕して 種を蒔く」記念にCDをもらってきた。今回の県内視察は、警察ヘリの試乗もあった。上空からの山形市は小さく見えた。

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アメリカ視察(その3)国際都市ニューヨーク

2008年05月09日 | インポート

Img_1072  ニューヨークは、魅力的で刺激的な街である。人口は814万人でアメリカ最大の都市である。世界の経済、金融、娯楽、メディア及び文化の中心であり、多数の美術館や博物館、劇場などがある。さらに多国籍企業や国際金融市場が集積している。また、国際連合本部も置かれ、世界的に有名な摩天楼も数多く存在する。世界を相手のニューヨークは、「決して眠らない街」とも言われ、人口の約3分の1は外国人である。アメリカ合衆国の中でも、その文化の多様性、生活、世界観は多彩で、ビジネスチャンスを求めて多くの人が集まっている世界中枢の街である。。
 有名な建造物には、エンパイアステートビル、2001年9月11日に崩壊したニューヨーク世界貿易センタービル、ロックフェラーセンターや自由の女神像など車窓で息つく暇も惜しんでキョロキョロ見ていた。
 ウオール街、五番街、ブロードウエイ、マンハッタンなど映画でおなじみのビル街も通った。そういえば、カーネギー・ホールやリンカーン・センターもあるし、ニューヨーク・ヤンキースの本拠地でもある。ジェトロ・ニューヨークセンターで外資系企業の誘致などの説明を受け、夜はクレア・ジェトロ職員との懇談をした。明日はリセ・ケネデイ日本人学校の入学式である。次回にその報告をする。

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刈屋の梨畑

2008年05月05日 | インポート

Img_1200  刈屋梨は、山形県を代表する特産品であり、年々そのブランド力は高まる一方である。先月の25日にその梨畑を通りかかった時、梨の花が満開だった。あまりにもきれいだったので立ち止まりバカチョンのシャッターを切った。腕前は別としても、ロケーションの雰囲気は伝えることが出来ると思った。
 刈屋は、鳥海山を源流とする日向川と荒瀬川の合流地点に位置し、その肥沃な扇状地が原点である。庄内地方は、風が強く果樹栽培に適した所ではないが、この刈屋梨だけは明治時代から栽培されており生産者の継続した努力が今日の特産品に押し上げた。現在は44戸の農家で約35haの畑で栽培しており、秋になると全国各地から刈屋梨を目指して買いにくる盛況ぶりでである。糖度だけではない微妙で繊細な食感がその人気の秘密である。それは、鳥海山の恵みでもあるが剪定や、ていねいな花粉交配にも隠されている。蓄積されたノウハウは、膨大な手間取りと重なっている。花粉交配は、ひとつひとつ綿棒で交配する手作業であり、無駄なくしっかりと受粉させなければならず、今では、シルバー人材センターの応援を頼っている。
 平成16年9月20日の未明に襲った台風15号の潮風害は刈屋梨も直撃した記憶も新しい。当時の農家の落胆ぶりは痛々しかった。それも乗り越えた。この花に実をつけ、見事な梨に育つ自然の不思議さが心に残る、春のひと時だった。

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