とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

歴史の古道「与蔵越え」

2013年08月28日 | インポート

Dsc00032 与蔵峠は、庄内地方と最上地方を結ぶ古道として知られている。最短距離である事から今では、脇街道の林道で細々と往来を可能にしている。
 峠にある与蔵沼は、子供の与蔵が沼の主に断らずに勝手に魚をとって食べてしまい、子供の姿が龍に変わって、天に消えたと言う伝説から付けられたといわれている。古道には、太古に堆積層をマグマが押し上げて出来た六角形の柱状節理がみられ、まぼろしの滝群が自然そのものとしてある。
 歴史の古道与蔵越えは、もともと城輪柵と多賀城との連絡路のひとつとして、役割があったと思われ、平田・鮭川両地区は長年にわたり人的交流や文化の交流があり、親戚関係も少なくない。
 昨日、酒田・鮭川間地域懇談会があった。自然の恵みを活かし更に両地区の交流を進めるには、両市村を結ぶ道路整備の促進を確認し合った。酒田市側は田沢ダムまで県道として整備されている。鮭川側は羽根沢温泉までが県道で整備され、それを繋ぐ約12キロが羽根沢林道と山元林道として、車がどうやら通れる厳しい道である。
 与蔵越えは、ロマンあふれる歴史の道として復活させようとの活動は長く続けられて来たが、林道としての位置づけでの前進には難しいものがある。酒田・新庄市長・議長、鮭川・金山・戸沢村長・議長。
 最上・庄内支庁の建設部、山形森林管理署、市、村会議員、県議3名、地元関係者が集った。一歩前進は智恵の出し所となる。

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石狩湾新港の戦略を学ぶ

2013年08月22日 | インポート

003 石狩湾新港は、昭和48年に重要港湾に指定され、日本海側の掘り込み型で造られた新しい港である。小樽港との競合が心配されたが昭和57年にサハリンからの木材船が第一船の入港となった。
 昭和26年に重要港湾の指定を受けて、47年に第一船が入港した酒田港。、両港とも10年前にリサイクルポートの指定を受けるなど似た環境にはある。経済の拠点は太平洋側に移り、日本海航路の整理縮小で港湾荷役が伸び悩み、新たな取り組みが求められていた。
 ところが、石狩湾新港は人口200万の札幌市と15キロの位置にあり、取扱貨物量は403万トンで酒田港と同程度なのだが、コンテナ貨物量は急激な伸び方で、昨年は4万(TEU)個を超えている。酒田港の6倍である。平成13年にコンテナクレーンが設置され、リーファーコンセントが90口、定温機能付くん蒸庫四庫、定温庫2庫で冷凍冷蔵貨物や青果物の受け入れ体制は万全である。
 それに、北海道ガス株式会社が「石狩LNG基地」を建設、海外からのLNGを輸入し稼働している。さらに、LNGを利用した火力発電所の建設も始まっている。
 平成23年に、酒田港と同じ日本海側拠点港に指定され、先発の酒田港は遅れが目立つ。サハリンもロシアも中国も韓国も同位置にある。日本海の荒れ具合も同じだ。背後の県民意識の違い以外は考えられない。リダンダンシーをコンセプトに新たな発想で、長期的な「酒田港振興プロジェクト」を官民一体で具現化を急がねばならない。

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ライトアップされた五重塔

2013年08月14日 | インポート

018 羽黒山の五重塔は平安時代の中期、平将門が創建したと伝えられているが、現存する塔は約600年前に再建されたもので、山形県で唯一の国宝建造物である。
 その五重塔は、プレDCを兼ねて、7月13日から9月16日までの初めてのライトアップである。荘厳な随神門をくぐると、そこからは神域とされ、山頂の合祀殿まで石段2446段と杉林の巨木が延々と続く。
 先日、尺八の奉納演奏があると聞き行ってみた。随神門に入るとライトアップ協力金箱があった。一人300円だったが、なんか二人で1000円協力したい気分だったので箱に入れた。
 石段の下りがしばらく続いた。石段の高さが低く、歩調が合わない。後で気づくのだが登る時は息が弾み、丁度良い高さなのだ。
 継子坂を下り参詣道を進むと、太鼓橋があり祓川を超える。間もなく爺杉があった。樹齢約1000年と書いてあり、しめ縄と梵天で飾られた神木である。夕刻の霧がかった杉林の神秘と静寂は、幽玄の世界に見えた。
 ライトアップされた五重塔は近くだった。足元を照らす提灯に「羽黒山」と書いある。それを持った人が、あちこちに散在し、演奏を待った。
 尺八奏者は、9月1日に歌舞伎座で公演される「陰陽師」の主題曲の作曲者である「き之はち」さんである。観客に尻を向け、五重塔に一礼して奉納演奏は始まった。暗闇と静寂に響く尺八の音は、100人程の聴衆に感動を与えた。余韻が残るまま、茶店で麦きりをほおばった。

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庄内砂丘のクロマツを守ろう

2013年08月10日 | インポート

001 庄内砂丘の海岸林クロマツ林は500万本と推定されている。日本一のボリュウムだ。1979年に発生した松くい虫は、瞬く間に拡大し、県境以北のクロマツは全滅し、その景観は絶句する悲惨な惨状と変貌した事実がある。
 庄内砂丘のクロマツは、関係機関が連携して防除対策に取り組んだ結果、2002年をピークに2012年にはその15%まで減少し、油断はできないものの落着きを取り戻している。
 庄内砂丘に元々クロマツが分布していた訳ではない。「古砂丘」には潜在樹種の自然林があり、戦国時代の戦乱や、製塩の薪材として乱伐され自然林が衰退したと言われている。蘇生を失った砂丘に、海から打ち上げられる砂が飛砂となって降り積もり、急激に発達して標高を高め現在の「新砂丘」となったと言われている。
 飛砂に苦しめられた先人が、クロマツの植林を本格化させたのは18世紀の中頃で、多くの先覚者を輩出しドラマが伝えられている。地域のため、子孫のために「百年の計」で植林を続けたのです。
 戦後の砂防植林が一応の完了みた頃、我が国は高度成長時代に入り、生活様式が一変。人と森林の関係は薄れ、砂丘林も人を寄せ付けない藪となり、外来種のニセアカシアや蔦の繁茂で、今度はクロマツを守る運動が始まった。
 日本一のクロマツを守るために、それこそ百年の計と財源が必要である。再生可能エネルギーの普及に合わせて、その一部を恒久財源として使用できないものかと思っている。

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遊佐のエゴマ油

2013年08月05日 | インポート

003 一ヶ月ほど前、金子県議から「遊佐のエゴマ油」を頂いた。私には初めての食品なので驚くと「何かに付けて、毎日少しづつ食べると体にいいから」との説明だった。
 箱を開くと「遊佐エゴマ研究会」の説明書きが入っていた。エゴマはシソ科の植物。食べると十年長生きすると言われ「じゅうねん」とも呼ばれています。遊佐産のエゴマは、無農薬、有機栽培。品質を低下させないため、熱を加える焙煎は行わず、圧搾のみで搾油しています。
 体に必要不可欠な必須不飽和脂肪酸は体内では作れず、食物からの摂取が必要です。高い抗酸化作用があると言われるα-リノレン酸が約60%と豊富に含まれています。と書いてあった。
 それから毎日食べ続けている。特別体調に変化はないが、何かロマンを感じ始めた。「どこで売っているのだろう」と遊佐町の産直をあちこち回ってみたが、売っていない。エゴマの名前すら知らない所もあった。とある産直で「三俣のさんゆう」に行けば売っていると教えられて、行ってみた。
 「さんゆう」は月光川ダムの奥深い所にある。豊富な湧水が太い数本の蛇口から無尽蔵に出ている。それを汲みに来る家族連れが絶え間ない。そこの産直でエゴマ油は売っていた。
 自然の営みの中で生かされている私たち。安さを求めて合理化されたスーパーに群がる現代社会。一呼吸おいて、命を深く考える必要もある気がする。エゴマ油を買ってきた。十年長生きできるかも知れない。

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雪国とメガソーラー

2013年08月03日 | インポート

006 再生可能エネルギー固定買い取り制度の施行で、コスト高のメガソーラー発電施設が顕在化してきた。NEDOは2006年、日本最北端の稚内に56億円を投資して5メガワットのメガソーラー実験施設を作った。
 そこを視察した。積雪寒冷地の代表格であり更に、塩害、強風、日照量不足、電力系統の末端であり過酷で不利な条件ばかりで、庄内と似ている事に興味があった。
 説明によれば、太陽光発電は気温が低いほど放電が緩和され発電効率が良い特性がある。敷地にホタテガイの白い貝殻が敷き詰めてあり、反射光も拾っており雪も同様の影響がある。42円の買い取り価格が設定された結果、1億円の利益が出ている。これが20年間固定価格となる。
 変動抑制技術としてNAS電池を使用し、気象観測による日照予測で計画発電の技術の確立も目指している。この計画発電には7億円の費用がかかり、電池の耐用年数が7年位である。その他に変電施設の耐用年数も7年と課題は多い。
 しかし、メガソーラー発電は急激に増え続け、合わせて技術も進化するものと思われる。いかにコストを下げるかに、その未来はかかっている。酒田港のメガソーラーは県内第一号を目指して工事が進んでいる。近くに、20メガワットの計画もあると聞いている。
 

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