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力による現状変更は許さない。

2024-05-10 04:07:34 | Peace Cafe


 岸田首相は世界一周して、首脳外交を行った。裏金問題を払拭するかのように、颯爽と世界を駆け巡った感じがする。こんな活動的な調子で裏金問題も明確に口にして貰いたいものだ。支持率が持ち直してきたと言うことになった。急遽解散風が吹き始めた。是非やって貰いたいものだ。

 サンパウロの大学で、日本の中南米政策を講演を行った。中南米諸国に対し、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化へ協調を呼びかけ、貧困や格差の解消へ日本が貢献する姿勢を強調した。 中国を想定しての発言である。

 どこへ行っても中国批判をして、アメリカのお先棒を担いでいる。日本のやることを示すだけの方が美しい。中国には中国の正義がある。確かに独裁政治は許せるものではないが、日本の自民党の政治も、真綿で首を締める、ゆでガエル政治だ。いつの間にか敵基地ミサイル攻撃が出来る国になってしまった。

 中国を念頭に、過度な貸し付けを通じて影響力を行使する「債務のわな」を批判し田植えで、日本の持続可能な経済協力の重要性も訴えた。 中国の「経済的圧力を背景に特定の行動を強いる経済的威圧などは到底認められない」と強調し「相手国の実情を踏まえ、『質の高いインフラづくり』など持続可能な経済協力を日本は推進していく」と主張したとある。

   どうも岸田さんの主張が空しく響く。日本の援助は持続可能なものであるなど、誰が決めるのだろうか。日本の援助が紐付きではない。そんなことは誰が言えるのだろうか。日本だって目的があるから、援助をしている。やはり、日本の経済成長に繋がるようにしているのだろう。

 中国を敵視しているのは日本ではなく、アメリカではないか。いつの間にか日本は中国を仮想敵国扱いをするまでになっている。日本が何故、それ程中国を敵視しなければならないのか。そんな根拠は無いと思う。むしろ中国を友好国にすることが、日本の一番の安全保障である。

 中国敵視の意味を岸田氏は自覚しているのだろうか。これは日本が中国と代理戦争をさせられると言うことになる。ヨーロッパの前線基地のウクライナの立場になりかねないことなのだ。中国が間違っていることも確かに多いが、それはアメリカも大差がない。

 アメリカはアメリカの利益だけを考えて、日本を犠牲にしようとしている。この点だけは間違いがない。日本の安全を考えて、日米軍事同盟を結んでいるわけではない。アメリカの前線基地が欲しいから、アメリカは戦争に勝利して以来、沖縄の米軍基地を死守しているのだ。

 中国の一帯一路政策がおかしいと考えるならば、日本はどういう世界との付き合い方をするのかを示すべきだろう。岸田氏の講演での日本の外交政策は抽象的過ぎると思う。持続可能な経済協力が中国の一帯一路政策とどこが違うのかが分らない。日本の経済協力も紐付きだと批判された歴史がある。みんなそんなものだ。

 アメリカを忖度することしか、日本の未来を描くことが出来ない日本政府。アメリカの軍事力に依存しない限り日本の安全保障が成立しない。この状況を仕方がないとして、認めて良いのだろうか。これはいつか抜け出さなければならない課題として、敗戦以来続いているのではないか。

 軍事力による現状変更とは、米軍の軍事力に依存している日本のことではないのだろうか。アメリカの軍事力で日本は方向を決められている。軍事力などなくとも、平和を維持できることを日本国憲法は目指しているのではないのか。

 確かに平和憲法は絵に描いたもちかも知れない。しかし平和を描かないでどうするというのだ。平和という理想を掲げて、それを目標にして国図栗をすることしか平和は来ない。日本の平和主義に立ち返ることしか、世界平和がないことは間違いがない。

 ロシアのウクライナ侵攻をみれば、確かに武力によって現状を変更しようとしている戦闘状態がある。こんなことは許してはならないと、日本を含めて、アメリカとヨーロッパ諸国を中心に反ロシア精力で、武力支援を続けている。それでも武力は正義を裏切っているのが現実である。

 大勢の人がウクライナで死んでいる。ロシア人も随分と死んだ。それでも、ロシアは戦争を止めようとしない。この膠着は実はアメリカの望むことではないのだろうか。そもそもウクライナがロシアに勝つことなどあり得ない。それは日本が中国に勝つことなどあり得ない事と同じなのだ。

 戦争で得られるものはなにもない。戦争は紛争を解決できずに、誰が勝利するとしても、より問題を混乱悪化させるものなのだ。それは世界の歴史が示していることだ。日本は明治以来の3回の大戦で何も解決など出来なかった。勝ったことも悪い結果になった。負けたことはなおさら悪い事になった。

 力による現状変更を許さないのは、中国だけではない。日本も、アメリカも同じことなのだ。その力は経済力であっても変らない。すべての国に平和に暮らす権利がある。武力がなくとも、経済力が低くとも、その国としての尊厳を間もある権利がある。

 世界中の国を見れば、力によって世界を一番変えているのはアメリカだろう。アメリカは力によって、日本を隷属させられている。日本はアメリカの軍事力から抜け出ることが出来なくなっている。日本はそれを恩恵としているが、恩恵どころか、沖縄が防人の島にされている。

 しかし、日本政府は中国が恐ろしい、明日にでも軍事侵攻があると叫んでいる。このウソのプロパガンダによって、多くの日本人が「石垣島に住んでいて、大丈夫なの。」などと心配してくれる事態になっている。それは政府の過度な恐怖の煽りなのだ。

 中国はロシアや北朝鮮のような馬鹿なくではない。黙っていれば、中国の経済的な立場はどんどん優位になる。そんなときに何故つまらない戦争をするものか。中国は基本商人の国だ。台湾が中国に所属したくなるような、経済状態を作り出すつもりだ。

 それくらい、資本主義の競争では、国家資本主義が有利なのだ。中国はアメリカを追い越すはずだ。それが資本主義の原理だ。IT革命は中国に有利に働くはずだ。産業に革命が起きたと言うことは、新しい世界秩序が産まれると言うことなのだ。

 日本人は政府の中国敵視のプロパガンダに騙されては成らない。自民党の右翼議員達は、何年も前から、今のも中国の台湾侵攻があると叫び続けているのだ。オオカミ議員達の叫びに騙されては成らない。石垣に住んでいて、全く不安はない。

 中国には何度も行った。中国人とかなり親しく付き合った。中国人は有能で、可能性の高い人達だ。何故あのように立派な人達が、習近平にしたがっているかと言えば、経済が成長していて、まだまだこのまま行けるとみているからだ。中国は経済力による現状変更を目指しているのだ。

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