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副業の奨励

2019-11-21 04:46:51 | 暮らし


 厚生労働省は、2017年10月より「柔軟な働き方に関する検討会」を開催し、12月には「副業・兼業の促進に関するガイドライン(案)」を提示した。これは、「モデル就業規則」(就業規則を作るときの参考となるもの)において、原則禁止とされている「副業・兼業」のメリットや留意点を示したものと言うことだそうだ。

 こんな記事があった。意味が分からないところもあるのだが、政府が副業を推進しているらしい。すでに、副業を奨励している企業も登場している事例なども記載されていた。。企業というものも私の考えているような一辺倒なものでもなくなってきているらしい。多分一部の会社ではという範囲なのだろうが。

 副業などしていたら、本業の方に迷惑がかかりそうなものだと考えてしまうが、古い考えなのだろう。家でやるアルバイトの方に力が入り、本来のおつとめの方がおろそかになる。本業の手抜きが起こりそうだが、大丈夫ということなのか。確か公務員は副業禁止ではなかったか。

 そもそも、全身全霊で仕事をやるというような当たり前なことが、ブラック企業などといわれ少し違っているのだろうか。あるいは仕事で力を出すためには、他のことも経験した方がいいということを、企業が理解してきたということなのだろうか。

 想像するに、企業は働き方改革で長時間労働や、残業が禁止される。一方で給与の値上がりもあまり期待できない状況が生まれている。空いた時間家で副業をしてもらえないか。家でのアルバイトを認めるから、給与は少し我慢してよ。という感じもするが、どうなのだろうか。

 収入不足を副業で補えでは、結局働き方改悪になるのではないか。これは不思議な考え方である。アルバイトと本業で、24時間働けますか。リゲイン、リゲインということにまたなるのでは無いか。そんなことは無いか。

 考えてみれば、週休2日の残業禁止となれば、かなりの時間が余裕でアルバイトに当てられる。この時間に、自給農業をやれるということになるかもしれない。もしこれが本当のことなら、これぞ働き方改革である。自給農業を達成すれば、自立心のある人間に変わる。これは企業にも有益なことになるだろう。

 週一日を完全な農業日にすれば、食料の自給は達成できるはずである。副業の農業なら、経営も上手くゆく。まさか、私の構想に厚労省が配慮くれたわけでは無いだろう。当たり前の勤め人が、家に帰れば農業者ということになり得る時代がまた来るかもしれない。

 そもそも企業が、副業を奨励する背景には自立した人間の、自由な発想が企業にも役立つという考えに基づくはずである。企業べったりの人間では次の時代を切り開く、新鮮な発想を持てないというのはとうぜんのことだ。言われたことをこなしていればいいという時代では無くなる。

   副業が許可されると、離職率が下がるらしい。離職しないで務めてくれるなら、副業を許した方が望ましいというのが、企業としての現実の選択として生まれている。止めたくなる気分が、副業ができるということで大分抑えられるらしい。これはわたしにも分かる。

  副業をする人が増えるような社会になれば、かなりいいと思う。会社一辺倒の生き方より魅力があると思う。副業をすることで会社の仕事にも役立つとするならばなおさらよいことだ。人間の生き方の自由度が上がるということが何よりである。

 絵を描くと言うことなど、まさに副業でいい。水彩人にもある企業の社長という人が居る。すごい忙しいらしい。部下の方の話ではいつ絵を描いているのか信じられないと言われていた。この社長の方は、絵を描くと言うことで、きっと会社の社長業にも良い影響があるのでは無いだろうか。

 食べ物を自給するというのは目的では無い。食べ物を作ることが、生きるための基本条件である。そこを確立することで、人間として自立できるのだと思う。私の場合、絵を描いてもいいよ、という安心立命はそこにあった。

 競争に勝たなくともいい。自分というものを極めればそれでいい。そのような生き方を見つけることができたのは、まさに自給生活であった。自分というものが、食べ物でできているということが、自給生活で分かった。そこが自覚できたら、いつの間にか他人は関係なくなっていた。商品絵画から離れることができた。

 私の場合、絵を描くという正業と生き様があり。副業としての自給生活があった。40歳からの30年間そういう生活を送ることができたのは良かった。今は自給生活も完全では無くなったが、続けられる範囲でこれからも続けたいと思っている。

 社会全体に正業と副業という形が許されるようになるのなら、是非とも食糧自給を試みて貰いたい。最初はベランダでトマトひとつ作るところからでいいと思う。食糧自給はそれほど難しいことでは無い。

 植物を育て、実りを頂く。このことはペットを飼うという事に似ているが、違うところもある。犬と暮らすことは学ぶことだった。イネを育てることは、自分の生命というものを見つけることになった気がする。

 是非とも副業で、小さな田んぼのイネ作りを試みてもらいたいものだ。

  
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