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崎枝楽観農園で今年のお米の試食会

2021-12-20 04:06:54 | 楽観農園


 昨日は朝から崎枝田んぼで作業を行った。20人くらいが集まってくれた。13家族である。暮れも押し詰まってからの野外で試食会が暑くて暑くて、石垣島以外では考えられないことだろう。良い一日だった。こういう一日を過ごしたいから、みんなの田んぼをやっている。

 シーラ原のお米は美味しかった。玄米を炊いて食べたのだが、炊き方も上手と言うこともあったが、甘さがあってなかなか美味しいお米だった。しかし、いままで様々お米を食べて、自分で作ったお米がやはり一番美味しいといつも思う。えこひいきである。

 食べ物というのはそういう物のはずだ。客観的な味覚など無い。自分の心が感じるのが味何だからそうでなければ困る。自分が丹精込めて作ったお米だと思えば、美味しいに決まっている。渡部さんが豚汁を作ってくれた。これも美味しかった。石垣島のお米も美味しいと言うことだけは確認できた。

 豚汁は料理が上手なので美味しいかった。使って貰った農の会の味噌の会で大豆から丹精した、みんなで仕込んだお味噌と言うこともある。3年も寝かした特別の味噌がまずいはずが無い。と私は思うことにしている。これも客観的な話ではない。それぞれの思いがあって味覚というものは成立している。石垣の人には石垣のお味噌の方が美味しいはずだ。そこが良いと思うところが、自給の暮らしの良さ。

 6月からシーラ原田んぼで一緒に田んぼをやった仲間達である。初めての田んぼが終わり、稲作としてはうまく出来たわけでは無いが、美味しいご飯が一緒に食べられたことだけは確かで、それだけで満たされた思いがあった。収穫祭である。自給祭である。シーラ原田んぼありがとう。崎枝田んぼ頑張るぞ。

 なんと言っても初めての石垣島で取れたお米だ。収穫は問わずと言うほか無い。まだ半年の共同作業ではあるが、気心はすこしづつわかり合えてきたのではないか。一緒に働くと言うことは人間としてふれあえることになる。コロナ下で一番失われたものだろう。これこそ石垣島田んぼ勉強会の学習成果だ。

 風の強い石垣島での野外活動であれば、オミクロンコロナでも先ずは大丈夫だ。人間肉体を使って付き合うと言うことが一番わかり合える。こう言うときに人間の本当のところが現われる。そして、色々のことがこれからあるだろう。

 今のところまだ皆さん紳士淑女であるから、もめ事など何も無い。こうしてだんだん付き合いながら、喧嘩したり、我慢したりしながら、収まるところに落ち着いてゆくのだろう。ほとんどの方が石垣島に移住してきた人達なので、人間が似ているとも言える。

 今日は溜め池回りを整えた。随分きれい庭園のように見えないことも無い。修学院離宮ほどではないが、楽観園離宮といえるかもしれない。溜め池からは水がすこしづつ流れ出ている。溜め池が落ち着いてきたのだろう。何とか水はあると言うことだけは分かった。

 溜め池の水を流しては一段づつ代掻きをしてゆく事はできるかもしれない。溜め池に10㎥の水があれば、200㎡の田んぼに入れるならば、5センチの水張りが出来る。雨の時に代掻きをすれば、何とかなる水量かもしれない。天水田と考えればいいだのだろう。やれるはずが無いだろうということをやってみるのが、楽観の精神である。

 一回ではダメならば、二回、三回とやればいい。強い雨を待って代掻きをする。そして一度溜めた水はなかなか落とさないことだろう。そうして2段目の代掻きは1段目の水と溜め池の水をまとめて入れて、代掻きをする。3段目は一段と二段と溜め池の水をまとめて入れて代掻きをすれば良い。

 こうして田んぼ全体をできる限り水張りをしておくようになれば、一〇段の田んぼの耕作が可能にいつかはなるのだろう。何もあわてることはない。水の様子を見ながら慎重に根気よく。田んぼに仕上げてゆく。今のところ苗代田んぼのユンボでの堀上が進んでいる。

 将来的に考えれば、苗代田んぼは25メートルの長さがあれば大丈夫だろう。1メートルに種籾を100グラム播種する。25メートルで3キロ 。これで2反の田んぼの苗代になる。もし溜め池の脇で3列にするのであれば、8メートル3列もよいかもしれない。5メートル×8メートルになる。今日計ってみよう。

 その場合、苗代の季節が終われば、そこを溜め池にしてしまうのも可能なことになるかもしれない。そうしなければ、水牛のつかる水場に成らないわけだし、溜め池で一年置いた場所を、苗場にするというのも苗作りには良い条件になるのかもしれない。

 今年はまず一列だけで作り、来年は広げて三列にする。2反が一〇段の田んぼが完成したときの大きさである。今はそれほどの大きさはいらないから溜め池のそばに8メートル×1メートルぐらいの。に小さな苗代を作るのが無難かもしれない。

 今回25メートルの形だけは作り、10メートルぐらいの部分だけで苗代で試すのも良いだろう。そして苗代が終われば、そこも遅れて田んぼにすれば良いのだろう。そして、1段目の田んぼの200㎡と2段目の田んぼの200㎡にた植えが出来れば今年の目標は達成である。

 今回ユンボの運転を5人ほどが練習をした。高梨さんみんなに指導をしてくれた。うまくなりそうな人もいた。石垣で農業するにはユンボの作業は必要なのことなので、みんなが何とか使えるようになって貰いたいものだ。ところが私にはとうてい出来ない。覚えが悪すぎる。もう一度挑戦はしてみる。

 トラックターも購入したいものだと思っている。水が少ないときに代掻きを丁寧にして水を溜めるにはトラックターは必要かと思う。トラックターも若い人に覚えて貰いたい機械だ。若い人はさすがにすぐ覚える人もいる。何とか覚えられれば、仕事も進むことだろう。

 水牛耕耘だけで出来れば良いがそうも行かないと思っている。こだわってあくまで水牛だけでとかは考えない。水牛だけで出来るように、土が漏れなくなってきたら水牛コロバシャだけにすれば良いことだ。こだわりすぎるのも良くない。

 ハーベスターはどうしても必要になる。ハーベスターが無ければ、コンバインと言うことになる。籾すり機も当然必要になる。そうなると機械小屋がどうしても必要だ。この辺の整備もどうすれば良いか今後の検討材料である。

 機械を管理するためには、水が必要になる。そばまで市営水道は来ているので、それを農場まで入れるのも良いかもしれない。入口の所まで引いて貰い、あとは自分たちで延長すれば大丈夫だ。整備をしてゆくにはもう少し時間がかかる。

 
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