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デング熱ウイルスの常住

2014-09-10 04:08:50 | 暮らし


御嶽山 中盤全紙 開田高原から描いたものだ。開田高原には標高1、000メートルの水田もある。開田高原の農村風景もなかなか面白い。描きに行きたくなった。





デング熱が新たな状況に入ったようだ。今日まで確認された患者数が、千葉県で感染した人が、他の経路で感染したらしいということである。現在ウイルスの遺伝子配列の調査をしているが、おそらく異なっていると考えなくてはならない。と言うことは、昨年日本で感染したらしい、ドイツ人が報告されている。この人の場合は、疑いと言うことではっきりはしなかったのだが、やはり日本感染だったようだ。以上のことから、デング熱ウイルスは日本に常住する事態になったとしなければならないだろう。以前から感染症の研究者の中には、その様に推測していた人もいた。デング熱と気付かずに感染した人が、昨年にはすでにかなりの数いたと考えた方が良いようだ。今年でも、全国で細かく調査すれば、代々木公園以外での感染者も存在するはずである。熱帯性の感染症が、温帯の日本にまで及んでくることは、気候の熱帯化に伴って起こると言われていた。

今回の初期のデング熱の日本伝播の姿の把握は、今後起こるに違いない、深刻な感染症に対する情報収集の場にしなければならない。今回都内の蚊の居そうな公園で蚊を採取して、ウイルス調査をしている。例えば、今回代々木公園にデング熱ウイルスがいる事が判明してから、代々木公園に出掛けて蚊に刺され、感染している人がいる。誰しも、はっきりした判断材料が無い中で、仕方がないことではあった。しかし、これがデング熱であったからさしたる問題が無かったのだが、深刻な感染症であれば、大変なことが起きることになる。いたずらに恐怖を煽る必要はないが、取るべき対策を今のうちから決めることが、次の流行に備えることになるはずだ。台湾やハワイでの流行の経過は日本の対策の参考になる。台湾では2007年に流行が確認されるまで、大きな発生が無かったようだ。しかし、熱帯化が進行して、ネッタイシマカが生息するように成り、深刻な流行になったようだ。

ヒトスジシマカは感染を媒介するが、ネッタイシマカほど感染を広げない。しかし、ナイル熱の様な感染症が今後日本での発生が予測されるなか、蚊の発生の密度を下げることは、今後の生活では一つの条件になってきている。ヒトスジシマカとはやぶ蚊である。私の子供の頃は、山梨には少ない蚊であったが、当時やぶ蚊に刺されると他の蚊に刺される以上にひどくはれると、言われていた記憶がある。1950年以降徐々に日本全国に生息を広げて、今や、北海道にまで居ると言われている。このことは、ネッタイシマカが沖縄や九州では、生息を始めている可能性があるということだ。そうなれば、デング熱の発生は特別なことではなくなる可能性が高い。デング熱自体はそれほど深刻な病気ではないとしても、今後予測される、ナイル熱やマラリヤの様な蚊が媒介する感染症について、対策を急ぐ必要があるだろう。

まず、蚊の生息を抑えることだ。アメリカではナイル熱の流行から、蚊の防除を本格的に行った。しかし、広大な面積を空中散布などで蚊を抑えようとしたが、実際には無理であった。実際には生活の場で蚊の発生を少しでも減らすことは、有効な対策に成るはずだ。水たまりを作らない。ボウフラの湧くような状況を少しでも減らす。小田原周辺では良く見る、みかん畑にある、使われなくなった貯水槽等は蚊の発生源になっているのだろう。流れのない水たまりは作らない。どうしても水を溜めておく場合は、週に一回は水を変える必要がある。池には金魚などを飼い、ボウフラが湧くようなことにならないようにしておく。これは猫や犬の感染症対策からも有効なことになる。また、蚊に刺されないような対策も重要である。夏でも長袖、長ズボンで肌を露出しないことだ。私はこの夏、ほとんど蚊に刺されていない。

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