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神奈川県情報流出事件

2019-12-11 04:57:36 | Peace Cafe


 やっぱりである。情報というものはまとめれば、必ず流出する。私も元神奈川県民として当事者である。一年前までは神奈川県民であったのだ。こういう情報流出社会になっていると考えるほかない。インターネット社会は情報流出社会と考えた方がいい。

 情報管理は完全に行うなどと口では言っても、まったくあまいしり抜けである。官公庁の情報は自分で破壊していると思っていた。ハードディスクは取り出して、物理的に壊せばいいだろう。難しいことではない。防衛省までもが外部委託していたらしい。安易なものだ。情報管理など真剣にはやられていない。

 神奈川県は情報を廃棄するために、外部の企業に委託をしていた。そこの社員に泥棒がいた。その泥棒が3904個のハードディスクやスマートフォンなどメモリー機能のある機器類を転売していたのだ。インターネットで販売していた。買った人がそのまま使っていたら、あるいは悪い奴であれば、たぶん分からなかっただろう。もちろん他にもこういうことは当たり前にある。

  どうも神奈川県だけではないようだ。情報破棄を外部委託していること自体がおかしいだろう。防衛省までもがこの管理の適当な会社に委託していたようだ。まったく軍事機密の情報管理ができないことになっている。

 いったいこの情報破棄会社はどういう流出防止対策をしていたのだろうか。まったくずさんである。デスクの格納部屋に監視カメラはなかったのか。破壊は一人でやっていたのか。簡単に持ち出せるような状態であったとしたら、会社として基本がおかしい。3年間も持ち出しが見つからなかった。しかも外部指摘があるまで、わからなかったのだ。このようなずさんさはこの会社だけではないはずである。

 ディスクを購入するような人は相当にコンピューターに詳しい人だろう。情報の再生方法を知っている人がいるだろう。情報再生ソフトというのがあって、簡単に再生できるらしい。中古のディスクである。使う前に一応再生してみる人も多いのではないだろうか。

 貴重な情報があるかもしれないと思って買う人だっているのかもしれない。一度しめしめと、またこの人の出品物を買っていた人だっていたかもしれない。中古ディスクを大量に転売しているのだ。多分かなり大きな情報を保存できるタイプのHDなのだろう。情報廃棄業者の可能性もある。そうであれば、すごいお金になるデーターが埋もれている可能性がある。詐欺師グループがやっている可能性だってあるし、某国のスパイという可能性もある。

 神奈川県のデーターの場合売られた半分のディスクが見つからない。見つからないという事はどこかへ転売されている可能性もある。すくなくともそれを購入した人は今頃、再生ソフトで解読しているかもしれない。高く買ってくれる人を探している可能性もないとは言えない。

 神奈川知事が謝罪していたが、これは謝罪というような範囲のことではない。社会の在り様にかかわる重大問題である。情報化社会の深刻な問題点である。溜められた情報が社会を食い破る時代が来るかもしれない。情報は管理できないのであれば、集めることを禁止するほかない。非合理ではあるが、流出するよりはましだ。

 今は犯罪捜査に一番有効なものが、街のあちこちにある監視カメラである。操作だけではなく、犯罪監視機能であるすべての人が監視されているのだが、犯罪抑止力にも確かになっている。GPS機能がビックデーターになり人の移動は把握されている。私のようにフィットビットを使うものも把握されている。

 しかもその情報は集めようとすれば幾らでも集められる。監視カメラだけではない。人の移動や購入履歴など、すべてが集めようとすれば集められる。これを権力が目的をもって管理に使う事は簡単だし、すでにそういう事が、権力者には法律で許されるようになってしまった。

 情報のある権力者と、情報のない管理下に置かれた人間では立ち位置が違う。情報差別時代である。ビックデーターは必ず集まる。今後10年したらかなり深刻な問題が起こるだろう。情報差が作り出す階層社会。経済差よりも深刻になるかもしれない。

 そういえばコンピュター無料買取の宣伝を見る。こういうところでHDを取り出して転売しているということもあるのだろう。なかには情報を盗み出すための無料買取だってあるかもしれない。やはり自分でハンマーでうちこわすほかない。ひどいことになっている。うかつに廃棄もできない。まあ私の場合は持ち出されて困るような大切な情報などないが。

 物理的に壊せばいいという事のようだ。当事者がハンマーで砕けばいいのではないだろうか。HDをあるいは燃やしてしまう。ともかく情報は怖い。しかし情報は必ず流出する。県知事は流出ではないとごまかしていたが、まさにこの事件こそが流出の典型的事例だ。

 政府は納税者番号の利用を普及しようと、マイナンバーポイントを付けるという。それならマイナンバーカードをつくろうと考える人は多いだろう。これだって流出の可能性がないとは言えない。神奈川県が責任をとれないのと同様で、泥棒のせいで想定外だったといって済まされたらたまらない。

 隠し事など出来ない社会である。アベ政権の大嫌いな私が自由にしていられるのは政府の許容範囲だからだ。むしろ反対意見も自由に言えますよという見本の範囲だ。許されないところまで行けば、いつでも見えない圧力が加わる。不都合な真実が公表される。情報は作られる。

 こうなると自己防衛しかないと考えている。ここには書きたいことを書く。ブログがおかしくなれば、なにかあった時だ。ブログの書き換えぐらい簡単に行えるのだろう。私は3つの形で内容を保存している。3つとも書き換えることはできないはずだ。

 まあ私のような小者はどうでもいいのだろうが、用心だけはしている。顔写真も住所もメールアドレスも公開している。その上で意見は主張している。どうせ把握されるものである以上、公開していた方が自分にはわかりやすい。そのつもりでやっていける。

 隠せていると思っていて、把握され悪用される方が怖い。瞳に映る映像から場所が特定されたとか。Vサインの指から指紋認証が悪用されたとか。情報は必ず漏れるのだ。

 

 
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