地場・旬・自給

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田舎暮らし、家造りから 千葉・鴨川で塾生募集

2006-09-15 05:45:10 | 最小限の家
「東京から一番近い棚田」で知られる、千葉県鴨川市のNPO法人・大山千枚田保存会(石田三示理事長)が10月、家造り体験塾を開講する。田舎暮らしに欠かせぬ住宅建築と古民家再生を10カ月で習得できるという。鴨川市に寄贈された、囲炉裏や土間がある古民家(110平方メートル)を使って、講座は月1回、1泊2日のペースで開かれる。 家造り体験塾は会費9万円(宿泊費を含む)。募集は20人。問い合わせは大山千枚田保存会(電話04・7099・9050)へ

この企画には興味を持った。田舎暮らしをしたい人が、セルフビルドする、基本的な技術を身に着けたいというのは、良く聞く希望だ。私は鳥小屋作りを、子供の頃から繰り返し行って、自己流の方法で小屋作りを身につけた。しかし、穂田さんに教えてもらいながら、4,5回小屋作りを体験して、なるほど専門家から学ぶということは、随分合理的な手順が身につくということだと思った。

最小限の家作りもこの冬の農閑期に、1棟目を立てる予定だ。先日の集荷場の建築でも、穂田さんの指導で、随分技術が上がった。一人で可能かというと、少し不安になるが、大勢でやるなら、何とかなりそうな所まで来ている。今回の家作りに参加してもらえば、何とか自作できるところまで進める様な、技術体験の場にしたい。ここで、「結いのような仕組みづくり」も提案したいと考えている。

1棟目の予定している場所は、私の家のすぐ脇だ。全体で600坪の南傾斜の地目山林の所有地がある。竹薮だったところを、刈り払って、現在草原になっている。一応建設する場所として、眺めの良い場所を、平らにしてある。水も家のほうから引いてある。材料の木はその竹薮の周囲にあった、樹齢50年ほどの檜だ。材としてはいいものではないが、そこにあったものをそこで使うということが、自給の精神から一番いいと考えている。

この家は自給の家にしたいと考えている。「この家で自給体験ができる。」一人の人間が、生きてゆく自給的要素をこの場所に徐々に、整えてゆきたいと考えている。この小さな家に寝泊りして、周辺の畑や田んぼで、自給分の労働を実践してもらう場にしたい。一人の人間は100坪の土地で自給できる。このように私は体験から、発言しているが、自分でやって見なければ分からない事だし。その労働がどの程度のものかは、働いて見なければ、実感できるわけが無い。

この小さな家に泊まって、農の会の仲間のところで、農作業の体験をするのもいい。みんなのところを順次廻れば、新規就農するという事が、どんなことで、自給的に暮らすということが、どんな状態なのか。おおよそわかって貰えるだろう。

「地場・旬・自給」の新しい暮らしの提案をしたい。やって見なければわかるわけ無い暮らしの在り様を、体験できる場を作るつもりだ。多分この自給の暮らしの提案は、やってきた私以外に出来ないだろうと思っている。
こう思い立ったのは、小田原の若い方で、アフリカで亡くなられた女性がいる。この方は自給の暮らしを求めて、徳島の奥に入植したそうだ。そして自給に挫折して、戻られたとき。アフリカから帰ったら、笹村のところに来て、自給法を学びたいと言われて出かけたが、帰らなかった。実に残念だ。
 
どんな方法なら、自給生活が実現できるのか。もう一度私も挑戦するつもりでやります。

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2 コメント

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家はつくるもの (松本茂)
2006-09-15 07:19:47
自分の「家」を自分でつくることは、自分の食物を自分でつくること以上に普通のことと思っています。マンションを「買う」家を「買う」というのは、基本的に異常なことだと思います。すべてを自らの手でと構えなくとも、柱を立てたり、屋根を葺いたりすること、そんなに専門的高等技術ではありません。ただ、玄人は「手順」が合理的で、生産性がいいのです。

 私は、そこそこの規模までなら、素人らしく時間をかけてゆっくり楽しみながら造って欲しいですね。アリゾナでもバルセロナでも、何十年、何百年もかけて、素人たちが「家」や「町」をつくっていますよ。1、2年続ければ、結構楽しく身に付くのではないでしょうか。笹村作の家は、凄い誘導目標になるのでは。
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最小限の家 (笹村 出)
2006-09-17 07:34:10
何処まで省いて、人が暮せるのか。この辺をコンセプトに考えています。

材料もそうですが。風呂は要らないと思っています。

共同浴場がいい。その方が、効率がいい。

と言うよな事で、以前計画した、エコビレッジ構想は壊れました。

その構想場所に今私は住んでいます。
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