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イネの発芽

2018-04-27 04:05:44 | 稲作

イネが発芽した。当たり前のことなのだが、芽が出るまで夜中に目が覚めるほど心配だ。田んぼを始めてからこのドキドキ感は少しも変わらない。それだけに発芽を見た時の喜びも大きい。種まきが4月21日だった。糯米の「峰の雪もち」が4日目の25日の発芽。サトジマンが5日目の26日の発芽。ほぼ例年通り展開である。早生品種の方が早く発芽する。糯米の方が早く発芽する。今年は良いと思う事はすべてやってみた種籾である。春分の日に海水で籾洗い。久野川に3週間浸種。冷蔵庫で5度で2週間。苗床も丁寧に作った。加えて、比較実験用の悪い状況でどうなるのかの実験種籾の播種。水道水に付けて、3日目に播種。これでどんな差が出るのか比較してみている。さてどうなることやら。違わないのであれば、手をかけない方が良い。今年は何しろ暑い。地表が45度にもなった。この影響が苗にどのように現れるのか。今朝の温度で、17,7度だった。昼間は35度は超えている。出来るだけ早くビニールをとりたいが。早すぎると雀が来る。

種籾で重要なことは2つある。一つは発芽までの条件。これがイネの一生の性格を左右する気がする。ここでがっちりした芽を出す。その条件はまずは充実した種籾であること。そして、充分に低温の川に浸すこと。そして5度の寒さに充てること。これが揃うと、発芽したものは極めて強健な病気になりにくいイネになる。今までの経験でそう思い込んでいるに過ぎないかもしれない。たまたま上手くいっているのかもしれないが、試行錯誤しながらどうもそれが良いようだという、結論に至った。農家の実践的な結果というものをどのように、次に繋げればいいのだろうか。

3葉期を過ぎてから、田植えをする5葉期までのすくすくとした勢いのある生育である。それは苗床の土壌が充実しているかどうかで決まる。良い条件であれば、目覚ましいほどの生育をしてくれる。5葉期の状態で、葉の厚みがあり、充実した茎。根本から分げつが始まり、一気の成長を見せる。そういうことを可能にする土壌でなければならない。

ここは3度代かきの実験をする田んぼ。トロトロ層というものが出来るのかどうか。稲葉民間稲作所のやり方に従って実験してみている。他の田んぼとトロトロ層のでき方が違うのかどうか。できる限りのことをしてみようと考えている。トロトロ層田んぼで良く言われる、イトミミズというものが出たことがない。いない訳ではない。イトミミズは7番田んぼの前の水路にはいる。

田んぼの畔はバンカープランツである。これが現在の状態である。が茂みのようになっていることで、様々な虫の生息地が出来る。稲作を行うという事は、単一的な生物環境になり、豊かな生態系を作るためには、条件が不足している。そこで畔を茂みにすることで、環境の補正が行われる。本来であれば一年中こうしておきたい。しかしこれでは作業が出来ない。田んぼの水漏れもわかりにくい。まずは一回目の草刈りが、田植え前になる。刈り取った草は上手く田んぼの中に戻したい。こうした草の量も田んぼの腐植量の増加につながる。

 

舟原田んぼの入り口部分のクリムソンクローバーが良く茂り咲いている。何故か畑に近いような場所には冬の緑肥が良く茂る。菜の花でも田んぼでは難しいのだが、畑ならそう難しいものでもない。以前からし菜を養鶏場で作っていた。ただ種をまき散らすだけで、上手く行っていたのは何故なのだろうかと思う。ともかく田んぼで安定して緑肥を作るには工夫がいる。

 

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