中野さなえ活動日誌

花には太陽を こどもらには平和を

訪問活動。感動の「冬のコンサート」。

2013年02月24日 21時15分58秒 | 活動日誌

 

 午前中は地元で訪問活動でした。3月3日の「つどい」のお誘い、赤旗の購読のお願い、九条署名も持っていきました。

 安倍首相がオバマ大統領と首脳会談をしました。国民は大反対、国会でさえ意見が割れているTPPの交渉へ踏み出すとは許しがたいことです。さらに普天間の辺野古移転、原発ゼロを批判し見直す約束をしてきました。

 日刊紙では、「国民の利益に背く対米制約は許されない」との志位委員長の談話が掲載されました。

 そんな日だったから街頭からの訴えもしようと思って、いつもより丁寧に新聞を読んでいったのだけど、今日は訪問だけということになって、ちょっと残念。ガンガンと訴えたいところです。

 署名もいただき、「つどい」の参加者も増え、赤旗もおひとり読んでくださることになりました。訪問先では「なんせ議員の数を取らなくては!」と、「参議院選挙は頑張れ!」と励ましていただきました。

                        

                             

 

  午後は夫と待ち合わせて、ensembule NOVAの「冬のコンサート」を聞きに行きました。

 指揮者の加藤 晃さんは、少し前の信濃毎日新聞でも報道されましたが、2011年10月に脳出血で倒れられ、長野中央病院でリハビリを受けていました。今もリハビリは続いています。

 今日のコンサートが復帰公演だったのです。モーツァルトとバッハの演目でした。

 リハビリ科やリハビリ病棟の皆さんと一緒に、私もお供させていただきました。

 とにかくすばらしいコンサートで、「ブラボー!」の声が飛び、私は感激の涙でした。

 モーツァルトのピアノコンチェルトの独奏をした小宮山愛さんと。舞台に上がった一人一人の演奏者と加藤さんの暖かい友情が舞台からあふれてきていました。

 

 加藤さんは左マヒで、指揮も左は思うようにはいきません。でも、不自由な手で楽譜をめくるのです。夫は「楽譜がめくれた」と感嘆の声を上げていました。左側がうまく動かなくても、一生懸命になると体全体が飛び上がるような熱意で、彼の曲の解釈がよく伝わってきました。その指揮は、演奏者にとてもやさしかった。

 「指揮者と演奏者がこれほど一体になった演奏は初めて聞いた」、そう思えるほど、友情が伝わってきました。

 

 プログラムも工夫があったと思いました。

 33年間ドイツで演奏活動をし帰国、サイトウキネンオーケストラなどで大活躍のホルン演奏者・水野信行氏はじめ、ピアノの小宮山愛さん、オーボエの柳沢実花さんの若手の独奏の入った選曲に心使いを感じました。

 

 極めつけは、メゾソプラノ歌手の加藤さんのお連れ合いとの演奏でした。

 加藤さんもドイツに留学し、ドイツで活躍してきた方ですが、お連れ合いの加藤文絵さんもドイツで研鑽を積んだ方です。とても美しい方でした。モーツァルトの「フィガロの結婚」から2曲。よかった。

 文絵さんと握手の場面では、会場がどよめきました。

 

 加藤さんは、楽器はバイオリンとビオラです。最後に、式台から降りてバイオリニストとして演奏しました。不自由な左手で弦を抑えています。紫のドレスのバイオリニストの後ろで弾いています。

 「えー、バイオリンンまで弾けるように・・・」と周りは驚いていました。「弾ける音もあった」とご本人は言っていました・・・。

 

 

 加藤さんと中央病院のリハビリスタッフとリハビリ仲間。 もっとたくさん来ていたのだけど、近くにいた人を呼び集めて。右端が夫、隣が加藤さん。小柄な方でした。

 

  演奏が終わって、加藤さんは涙、涙、涙・・・でした。「もっと頑張る」とつぶやいた声が聞こえました。

 私、とっても元気をいただきました。

 信濃毎日の記者が夫にインタビューです。そこで知ったのですが、リハビリスタッフは指揮者としての動きに必要なリハビリを工夫していたのだそうです。これは、記者が加藤さんから聞いたと伝えてくれたことです。

 

 

 

 

 

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