活字たんけん隊(椎名誠 岩波新書)
「図書」1998年~2008年に掲載されたガイドブック風書評。
「地球の壊し方」の章で終末テーマSFが紹介されているのを除いて、ほとんど普通の本屋の店頭ではみかけないような小規模な出版社の本が紹介されており、主題も旅や冒険を描いたノンフィクションや体験記ばかり。
実はかなり昔、椎名さん著作の似たようなガイドブックで「地球の長い午後」という有名な古典的SFが超傑作として紹介されており、「これが面白いと思えない人はついにSFを面白いとは思えないだろう」みたいなことが書いてあった。この絶賛ぶりに押されて実際読んでみたが、私にはあまり面白くなかった。「うーん、おれはSFに向かないのか」と思ったりした。
ということで、椎名さんの紹介本は私には合わないのかもしれないが、どれもこれも面白そうに紹介してあるので、つい「じゃあ一冊くらい読んでみるか」という気にさせられてしまう。
それにしても、地位も名誉も財産も得た椎名さんがわざわざ秘境に出かけて命を危険にさらしたり、苦しい思いをし続けるのはなぜだろう。M系なのか、放浪癖みたいなものがあるのか。
むしろ、世の人の望むすべてを手に入れてしまって、求めるものがなくなってしまったからこそ、自らを冒険や危険にさらしてみたくなるのかもしれない。
「図書」1998年~2008年に掲載されたガイドブック風書評。
「地球の壊し方」の章で終末テーマSFが紹介されているのを除いて、ほとんど普通の本屋の店頭ではみかけないような小規模な出版社の本が紹介されており、主題も旅や冒険を描いたノンフィクションや体験記ばかり。
実はかなり昔、椎名さん著作の似たようなガイドブックで「地球の長い午後」という有名な古典的SFが超傑作として紹介されており、「これが面白いと思えない人はついにSFを面白いとは思えないだろう」みたいなことが書いてあった。この絶賛ぶりに押されて実際読んでみたが、私にはあまり面白くなかった。「うーん、おれはSFに向かないのか」と思ったりした。
ということで、椎名さんの紹介本は私には合わないのかもしれないが、どれもこれも面白そうに紹介してあるので、つい「じゃあ一冊くらい読んでみるか」という気にさせられてしまう。
それにしても、地位も名誉も財産も得た椎名さんがわざわざ秘境に出かけて命を危険にさらしたり、苦しい思いをし続けるのはなぜだろう。M系なのか、放浪癖みたいなものがあるのか。
むしろ、世の人の望むすべてを手に入れてしまって、求めるものがなくなってしまったからこそ、自らを冒険や危険にさらしてみたくなるのかもしれない。
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