蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

三菱が先か 東京が先か

2006年04月17日 | Weblog
かつて東京三菱銀行と呼ばれていた銀行を利用している人に聞いてみたいことがある。
UFJ銀行と合併した後、銀行振込先を書類に書く場合などに、「新行名は東京が先だったかな、三菱が先だったかな?」と迷ったりしませんでしたか?
私は、先日合併後初めて振込先を書く時、ちょっと迷って念のためホームページを見て確認しました。日本人がこうなのだから、(東京銀行の流れで)それなりに利用者が多いはずの外国人にとっては、この長い名前を書いたり覚えたりするのはさぞ大変だろう。
海外の銀行の場合、名を捨て実を取るというのか、飲み込まれた方(弱い立場の方)の行名が伝統があったり利用者になじみ深ければ、あっさり飲み込まれた方の行名を新銀行名にしたりするから、この日本の風習にはうんざりするのではなかろうか。

和を以って貴しとでもいうのか、日本の場合、いつまでもいつまでも合併前の名前を引きずり続けている銀行もある。ここ10年くらい合併があいついだせいで定着した暗黙のルールがある。日本語表記の場合は飲み込まれた方の社名を先にして飲み込んだ方(強い立場の方)を後にする(例:三井住友銀行)。英語表記の場合はその逆(例:Sumitomo Mitsui Bank)。
このルールに従うと東京三菱銀行とUFJ銀行の併合後の行名はUFJ東京三菱銀行となるはずが、実際はその逆となってしまった。さすがに三番目に甘んじることは三菱出身の経営者には耐えがたかったのだろうか。それにしても利用者のことを考えるならせめて東京三菱UFJ銀行にしてほしかった。
三菱銀行系のエゴが出たともいえる新行名だが、あえて今さら「東京」を残したところにえもいわれぬ情緒を感じる。単にいまだに三菱と東京の融合がすすんでいないだけかもしれないが・・・

将来、もし、三菱東京UFJ銀行と三井住友銀行が合併するなんてことになったら、行名はどうなるんだろう。「三菱住友東京三井UFJ銀行」? はたまた(さくら銀行が住友銀行とくっつくときにちゃっかり「三井」を復活させたように)先祖がえりして「三菱住友東京三井太陽神戸三和東海銀行」うーんまさに寿限無 寿限無・・・の世界だな。

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