蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

真田丸 第8回 調略

2016年03月18日 | Weblog
真田丸 第8回 調略

大河ドラマはだいたい3回目くらいで見るのをやめてしまうことが多いのですが、今のところ「真田丸」は毎週欠かさず見ています。
こんなことは「龍馬伝」以来で、単に三谷さんの脚本が好きなだけかもしれませんが・・・
そういう贔屓目を割り引いても第8話「調略」は特によかったです。とてもややこしい筋をあんなにわかりやすく説明したうえに、策謀をめぐる信繁の微妙な心理もうまく描けていたように見えました。

その「龍馬伝」が(香川さんの怪演?により)いつの間にか「弥太郎伝」になってしまったように「真田丸」が「徳川丸」になってしまいそうな予感がします。

どうも信繁のコイバナや奥方の浮き方がウザくてぱっとしない真田家(あくまで私見です。ただし、昌幸は別格。何十年か前の幸村役の好演がいまだに強烈に印象に残っているせいでしょうか。私のような年寄にはこのキャスティングはこたえられません)に対して、徳川側の家康自身や家中(といっても今のところ本多正信・平八郎(忠勝)、阿茶局くらいしか出てきませんが)の方が断然面白いんですよね。

正信は(これまで陰惨なイメージしかなかったのですが)近藤さんの剽軽さがなんとも良く、藤岡さん演じる平八郎は「きっとこんな人だったに違いない」と思えるほどハマっています。
そうした二人に翻弄?される家康は、内野さんがダンディさを振り捨てて?気弱で優柔不断な姿を演じています。最後までこういう家康でも面白いし、だんだんと鉄面皮な狸おやじに変貌していくという展開でもよいです。(後者になると思えますが、個人的には前者希望)
また、平八郎は(信之の舅になるため)今後も重要人物として出続けるはずなので楽しみです。

私としては「徳川丸」になってしまっても全く構わないのですが、視聴率のためには真田方が悪者っぽい信州争奪戦は早めに切り上げて、関ケ原以降を多くした方がいいかもしれません。

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