蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

松任谷正隆さんのエッセイ

2019年12月23日 | Weblog
松任谷正隆さんのエッセイ

JAFの会員に配られているJAFメイトという雑誌があります。
そこでちょっと前から松任谷正隆さんがコラムを連載しています。
若い人はあまりなじみがないかもしれませんが、本職は今でいう音楽プロデューサー的な人です。
バブル前夜のころ(だったかな?)には、プレイボーイとして浮名を流していましたが、なんといっても名が売れたのは、当時すでに超人気歌手だった荒井由実(ユーミン)さんを射止めたことでした。
私なんかは「すぐに破綻しそう」なって思っていましたが(失礼)、今に至ってもそういうことはないようです。
いずれにしても、華やかでおしゃれなイメージの人です。
車好きとしても有名で、JAFがコラムを依頼したのもそのせいでしょう。

そんな松任谷さんが書くエッセイは、きっとスノッブでありながら洗練されたものなんだろうなあと想像していました。
ところが、ほぼ毎回、車にまつわる自身の失敗を赤裸々?に語った内容で、これが(イメージギャップもあって)とても面白いのです。
・アメリカでユーミンと同乗(正隆さんが運転)した車で迷子になり夫婦の危機を迎えた。
・フランスでお金や荷物をスタッフに預けて一人で運転してたら迷子になって(またか!)マジで怖かった。
・昔からお腹が弱くて、車に乗る前には必ず用を済ます。
・飼い犬が愛車のシートでXXXをしてしまった。
などなのですが、
最高に面白かったのは・・・
ユーミンの録音につきあって毎晩彼女を車で自宅(八王子)まで送っていた、
帰り道は中央高速を利用するのだが、この経験があの名曲のもとになっているわけではない、
ある日、当時流行っていた?納豆スパゲッティが話題になり、食べたことがなかった正隆さんにユーミンがある日それを作ってきてくれ、帰りの車に持ち込んだ、
ところが、うっかり、タッパの中の納豆を車内にこぼしてしまい・・・
という内容の「中央フリーウエイ、本当の話」という連載第8回のもの。
その結末は、私には大爆笑モノだったのですが・・・もし将来単行本になったら読んでみてください。

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