蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

風の名前

2005年09月22日 | Weblog
アメリカではハリケーンに人の名前を付けている。最近有名になったのは「カトリーナ」とか「リタ」とか。
世界中にかなりの人数がいると思われるカトリーナさんやリタさんは気分が悪いに違いない。自分の名前が数多くの人を死傷させた原因として連日TVなどで連呼されるのだから。
アメリカ人なら、「私の名前を使うな」なんて訴訟でもおこしそうなものだけれど。長年この習慣が続いているところをみると、皆「そんなものだ」と思っているのだろう。
アメリカでは軍艦や戦車の愛称にも人の名前を付けることがある。「ルーズベルト」とか「パットン」とか。

イギリスでは王様の名前まで軍艦の名称としていることがある。「キングジョージ5世」とか。
王様の名前がついた軍艦が撃沈された場合、王室の方とか国民一般にあまりいい影響を与えないんではないかと他人事ながら心配になる。それとも、他国との戦乱にあっては貴種は先頭に立って戦うべし、というノブレスオブリージュから発想されたものだろうか。例え撃沈されてもそれこそがむしろ王族の誉れ?

日本ではいくら不沈艦という自信があっても、軍艦に「ヒロヒト」とか「ゴダイゴ」あるいは「トウゴウ」なんて命名することはありえなさそう。もっとも我が国の代名詞ともいえる「大和」が撃沈されてほどなく戦争は終了したのだけれど。

やたら台風が上陸した去年まで知らなかったのだけれど、日本周辺で発生する台風にも名前はつけられているらしい。アジア諸国の気象関係者(だったか・・?)が協議して、あらかじめ今年の1号は○○といった調子で動植物の名前などを(各国の現地語の発音で)決めておくらしい。現地語の発音なので大半は何のことかわからないが、日本語のものもあって、去年は確か「トカゲ」という名前の台風があったように思う。
日本の軍艦の名前も大半は山や川の名前や自然現象から命名している。

けれども、欧米人からすると、日本人こそやたらとモノに人名をつけてるじゃん、と思っているかもしれない。
例:車→トヨタ・ホンダ、バイク→スズキ・カワサキ、マウンテンバイク→シマノ、テレビ→ソニー
カワサキやソニーは人名じゃないけれど、かの地では日本人の名前だと思われていると聞いたことがある。(ホントかどうかは不明)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 海辺のカフカ 2/5 | トップ | 死神の精度 4/5 »

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事