蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

アウシュヴィッツのコーヒー

2020年11月01日 | 本の感想
アウシュヴィッツのコーヒー(臼井隆一郎 石風社)

「コーヒーが廻り世界史が廻る」が面白かったので、同じ著者、同じテーマの本書を読んでみた。両方ともタイトルの付け方がうまいなあと思った。

内容は、「コーヒーが廻り世界史が廻る」と大差なかった。

ナチのユダヤ人収容所では、ガス室送りになることに感づいた収容者が絶望してイチかバチかの暴動を起こさないよう、ガス室に案内(もちろんシャワーを浴びさせる等の虚偽の理由で案内する)する前に、「シャワーの後はコーヒーが待ってるぞ」なんて言って実際外にはコーヒーを給するワゴンなんかを待機させていたそうだ。それくらい、ドイツ社会においてコーヒーの存在感は大きいということらしい。

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