あるきメデス

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4年ぶりに開催の「ところざわまつり」へ(埼玉・所沢)

2022-10-11 22:16:29 | 所沢だより
 2022年10月9日(日)

 2019年は荒天のために中止となり、続く2020年と2021年は新型コロナウィ
ルスの感染拡大防止のため中止が続いた「ところざわまつり」が、今日午後、4年ぶりに
開催されたので、観覧に出かけました。
     
 今年も新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐため、従来行っていた山車(だし)の統一
行動による「ひきまわし」や「ひっかわせ」、パレードなどは行われず、山車の居ばやし
と呼ぶ、決められた場所でのおはやしの演奏や、物産展、グルメ展の店舗の営業が行われ
ることになったようです。
    

 開催時刻は正午~午後6時で、そのうちの居ばやしは13時30分~17時とのことな
ので、遅めの昼食を済ませて14時30分過ぎに自宅を出て、ウオーキングを兼ねて歩い
て会場に向かいました。


 会場は、西武線所沢駅西口から、市街地中心部の昭和通り、銀座通り、金山町通りと続
き、国道463号線などと交差する金山町交差点までです。

 グリーンの丸に数字は山車の居ばやしをしているところ、オレンジの丸に数字は出店コ
ーナーの場所。

 私は、自宅に近い金山町交差点からの逆行で、15時頃に金山町交差点に着き、交通規
制され歩行者天国になっている金山町通りを東に向かいます。




 少し進むと、最初の居ばやし西所沢の山車が賑やかに。


 現在の山車は二代目で、平成12(2000)年に完成したよう。側面後部には素戔嗚
尊(すさのおのみこと)の八岐大蛇(やまたのおろち)退治と、神武天皇東方遠征の神話
がモチーフになっているとか。
     

 正面舞台では、所沢市の伝統芸能、重松流(じゅうまりゅう)の賑やかな祭り囃子(ば
やし)が。
     

 最西端の金山町通りですが、かなりの人出が所沢駅の方から逆行してくるので、鉢合わ
せしないように注意しながら進みます。

     
 突き当たりの高層マンションは、元町交差点近くにあるもののひとつ。交差点手前の武
蔵野銀行前には、ここ金山町の山車が。
     

 構造は、総檜(そうひのき)造り、唐破風(からはふ)様式で、欅の格天井(けやきの
ごうてんじょう)、正面や側面は町内に古くからあった幟竿(のぼりざお)の材料や彫
刻が施されていて、他町に見られない様式とのこと。


 お囃子は同じく重松流で、この先のはかの山車も同様です。




 元町交差点手前(西側)の山車は、今年の当番町、宮本町のもの。
     
 青山与作という人が、明治以前からの部品を使って製作した山車のよう。鉦(かね)は
天保年間(1830~44)のものを使用し、車輪も古いもので、町内の宮大工が作った
とか。



 元町交差点まで来ました。


 元町交差点の北東側、まちづくりセンターや中央公民館、図書館などの前にある元町コ
ミュニティ広場には、所沢地区町内会連合会と所沢観光物産展のテントが。









 交差点際の元町本町の山車。総檜造りで釘を使わない組立式の山車。左右の柱の昇龍、
降龍、欄干に施された五頭の龍などの彫刻がみごとで、所沢市指定文化財とか。



 この辺り、祭の賑わいの中心部なので、たくさんの市民でいっぱい。



      その一角の有楽町の山車、祭り囃子の演奏はひと休み中。
     
 明治初期の建造で、大正10(1921)年に町内へ寄贈されたもののよう。柱の昇龍
と降龍、破風(はふ)の竜宮の彫刻がみごとで、やはり市指定文化財のよう。
          


 次は元町東の山車。この山車の自慢は、毛彫り細工の昇竜と降龍の彫刻、さらにひき綱
を付け替えるだけで前後が逆転する「回り舞台」とのこと。


 元町交差点からの銀座通りも、相変わらずの人混みが続きます。


 金魚すくいの屋台。


 次は星の宮の山車。

 この山車は昭和57(1982)年の落成とか。大きな特徴は、4m幅の狭い道路も引
き回せ、360度回転できる台座が使われているよう。
     



 銀座中央広場と呼ぶ、銀座通り中ほど南側の高層マンション沿いには、所沢商工会議所
青年部屋台村のテントが長く延びていました。


 通りの反対側、北側の寿町駐車場には、ところざわまつり本部と警備本部のテントが。


 さらに続く賑やかな通りを、人の流れに逆らうように進みます。


 沿道の何か所かに、ゴミ収集ボックスも用意されていました。


     
 コースのほぼ中ほどには寿町の山車。初代の山車は江戸後期のものだったとか。現在の
山車は、町内の2人の棟梁が新造に着手して初代の山車の彫り物を取り入れて、戦後間も
ない昭和23(1948)年に完成したもののよう。



 山車の前では、大きな獅子頭が子供さんの頭をくわえてくれています。頭が良くなり健
康に育つようにとでもいうな旧事なのだろうか・・

 
 道路の北側の商家は、国登録重要文化財に指定されている秋田家住宅で、通常は非公開
ですが、年に何回か公開されます。 
 
 この住宅は、奥に細長い短冊状の敷地に店舗兼主屋、土蔵、離れが続けて建てられ、土
蔵の裏にある座敷の庭は門と塀に囲まれているとか。綿糸商当時の屋敷構えがそのまま残
されていた、明治から大正時代の所沢における商店の面影をよく伝えている貴重なもの。
 
 半世紀くらい前には、この通りにはこのような土蔵造りの商家が幾つも残っていたので
すが、いまはほとんど見ることができません。

     
 この前方右手に、近年の再開発でできた高層ビル、ブランズタワーが近づいてきました。
この手前が変則4差路のファルマン通り交差点で、その先は右(南南東)にカーブします。


 夜は賑わう杯(さかづき)横丁のすぐ先反対側、スーパーマルエツ前の広場では、御幸
町の山車が賑やかに祭り囃子の演奏を続けています。

 屋根の上には盛留、六角形の台車の上には「関羽、周倉」が二体載る、全国でも珍しい
勇壮な山車で、所沢市指定の有形文化財でもあるとのこと。(構造の説明はよくわからず)




  
 ファルマン通り交差点を右手へと回って行きます。反対方向を進めば、所沢航空記念公
園や市役所、郵便局、警察署などがあります。


      ブランズタワー前は、真新しい旭町の山車が。
     
 もとの山車が老朽化したので、平成27(2015)年に建造されたもの。部材や彫刻
は純国産で、台座や回り舞台に工夫があるよう。
          

 交差点を曲がりきった右手、グラシスタワー前の賑わい。


 その先反対側の露店には、所沢市のマスコットキャラクター「トコろん」がたくさんの
人波みを眺めていました。
     

 すぐ先はY字路で、左手の細い方が所沢の商店街で一番賑わうプロペ通り。雲が厚くな
って薄暗くなり、通りにも照明が点灯されました。


 もとスーパーダイエーやイオンの入っていた「とこことスクエア」のそばには、最後の
山車となる日吉町・東町の山車です。
      
 もとの山車は90年以上前のもので舞台が付いていたようですが、この山車はその台座
を生かして大改造して、昭和30(1955)年に完成したとか。 


 

 正面に、所沢駅西口前のワルツビルが見えてきました。


 飯能信用金庫の近くでは、ミニ舞台の前で所沢昭和会というグループのお囃子演奏中。
子どもさんがメンバーの主なんでしょうか。
     

 
 
 所沢駅西口入口交差点まで来ました。 


 所沢駅西口のロータリーでは、この催しのひとつ「ガチ旨グランプリ」が。


 こちらがその会場MAP


 16時過ぎ、雲が厚くなってポツポツしだした頃、折り返してプロペ通りに入ります。

 新型コロナウィルスの感染拡大が始まった一昨年(2020年)春には、この通りもガ
ラガラだったのを思い出しますが、今日はその頃がうそのような賑わい。


     



 トコトコスクエア前のY字路まで戻り、トコトコスクエアのスーパーで買い物をして出
たら、雨が本降りになっていました。

 傘を差してトコトコスクエア北側を西進する細い通りを進み、星の宮交差点を経て西所
沢駅方面へと向かいました。





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