あるきメデス

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ポーランドとバルト3国の旅⑥ タリン市内とエストニア野外博物館へ(その2)

2015-08-09 13:08:58 | バルト3国とポーランド旅行
 2015年7月16日 午後

 == エストニアの世界遺産タリン歴史地区の観光とエストニア野外博物館へ(その2) ==

 タリン旧市街のラエコヤ広場にあるレストランでの昼食を終え、もう一度ヴィル通りを
進んでヴィル門を抜けて、そばの公園際からバスに乗る。


 13時12分に出発して午後の観光地、タリン市街の西方約8㎞の海辺近くにあるエス
トニア野外博物館に向かい、13時30分頃着いた。

 ロッカ アル マーレ(Rocca Al Mare)と呼ばれるところで、北側がフィンランド湾に面
した林の中にあり、1957年から工事を開始して1964年にオープンしたとのこと。

 面積は80haある広いエリアに、17世紀から20世紀初頭までに建築されたエストニ
ア各地の木造建築が当時のままの姿で保存されている。

 全部回る時間はないので、入口に近い東側のエリア(上図の右側1/3余り)を現地ガ
イドさんの説明を聞きながら回ることになった。一番東側の園路を北に向かう。


 最初の建物は、日本の古い農家を思わせるかやぶき平屋のかなり大きな家が3棟、芝生
広場を囲んでいる。

 いずれも奈良・正倉院の校倉(あぜくら)造りのような板積みの壁面で、奥の建物の前
には大きなつるべ井戸もあった。


    


 一番東側奥には、やや小さめのかやぶき屋根の建物が3,4棟、庭を囲むように並び、
板葺き屋根の小さい小屋もある。


    
 それらの建物には、農具や織機などが並んでいた。
    


 さらに進むと、校倉造りで屋根の低いかやぶき平屋の建物の前で民芸品をつくる女性が
いて、自作した靴を販売していた。
        

    

 近くの石積みの建物では、屋根下のすき間から煙が出ている。何をつくっているのだろ
うか…。





 比較的新しそうな切妻屋根の建物に入る。グランドピアノや蓄音機などもあり、近代の
比較的裕福な家庭のよう。南側の庭には、きれいな花が咲いていた。



 さらに2,3の建物の前を通過して、海岸に近い開けた所に出ると風車小屋がある。


      
 オランダの風車小屋の建物は固定されているようだが、この風車は風向に応じて建物の
向きが変えられるのだという。

 園路には観光馬車も走っていた。全部を回るには、これを利用するとよいかもしれない。



 風車から少し西に行くとかやぶき屋根の教会があった。17世紀のもののようで、現在
でも毎日礼拝が行われているという。
    

         


 シシウドが一面に咲く園路をさらに進み、木造の消防署のところに行く。小さい塔は、
日本の火の見やぐらのような役目をしたのだろうか。


 村の消防団の建物のようで、内部には手押しポンプの消防車などが展示されていた。



 入口の方に向かって南に進み、小学校の建物に入る。1878年に開校したもので、
1923年まで使われたという。


 内部の教室や校長室などを見る。


 庭先には真っ白なバイカウツギが満開だった。



 消防署のそばまで戻り、東にすぐ先には村のコンビニとも言うべき売店の建物があった。

    
     店内では、ワインや薬品、スウィーツなどを販売している。
        

 最初の園路を戻り、入口の建物にある土産物などの売店ものぞいてみる。


 15時14分に博物館前を出発してタリン市街に向かい、15時37分に連泊のラディ
ソン ブル スカイ ホテルに戻り、夕食に向かう18時45分までフリーとなった。

 3時間ほどの時間があるので、ホテルに近い旧市街下町周辺まで行ってみることにした。
少し西進してKaubamaja通りを北に抜けて、近くのタムッサーレ(Tammsaare)公園へ。


     公園の中央にある大きな座像に、若い二人が乗ってくつろぐ。
     

 北側のパルヌ(Parnu)街道の交差点周辺では、路面電車の線路の補修中。短い夏期の
今、市内の路面電車全線を運休して修理をしているという。


    
 午前中通った生花店の前からヴィル門を入ると、さらに人が増えている。


 城壁を背にしたムーリヴァ通りに回る。立ち並ぶ冬物の衣料品店の一つをのぞいたら、
名物の帽子とマフラーが一体になったのを着用して見せてくれた。
    

      
 細い通りの「カトリーヌの小道」を西に抜けて、太陽が回ってきた聖ニコライ正教会を
眺め、反対の南へ。
          

    
 色々な店をウィンドショッピングしながら、旧市庁舎休のあるラエコヤ広場の方に向か
う。通りの様々な飾り付けも興味深い。
        


 そろそろ戻る時間となったので、南東へのVaike-Karja通りを抜けて、国立エストニア
劇場の前のエストニア大通りに出た。背後に雲い黒が増え、ひと雨来そう。



 大通りに並ぶ建物を眺めながら18時8分にホテルに戻った。

 18時45分にホテル前からバスに乗り、夕食をする旧市街最北端に近いスリーシスタ
ーズホテルに向かう。

 最北端の「ふとっちょマルガリータ」と呼ぶエストニア海洋博物館の建物の下で下りた。

 この建物は、タリンの町を海からの攻撃から守るため、1511~1530年にかけて
造られた頑丈な大砲塔で、その後は倉庫や兵舎、監獄などに使われたという。

 その横の門を入って緩やかに上がり、スリーシスターズホテルのレストランに19時3
分に入り、20時40分頃まで夕食をする。
     
 こちらは15世紀建てられた商家の住宅。3つに別れた建物の正面が女性的雰囲気なの
でスリーシスターズ(三人姉妹)と呼ばれ、天皇皇后両陛下が2002年5月にご訪問の
際に宿泊され、英国のエリザベス女王もお泊りになったことがあるとのこと。

 夕食のメニューは、天皇・皇后両陛下が召し上がられたのと同じものだった。

 夕食をしている間にかなりの雷雨になったようで、帰りのバス乗り場までの道でも少し
雨が残っていた。21時近くにホテルに戻る。         (歩数 15,900)




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