一日目の最終目的地、ボルダロのタイルが見れるカフェ、パンフィカサオン・メカニカへやって来た。
お店の外観はそれほど目立たない感じだったが・・
中へ入ると、店内はクラシックな雰囲気。
天井装飾や豪華なシャンデリア。
奥の壁面は鏡貼りになっていて、その鏡の周りに貼られているのは、
ボルダロのタイル!
先ほど、国立アズレージョ美術館で見た、蝶と麦の穂をモチーフとしたもの。
このタイルが鏡の周りに贅沢に貼られている。
蝶と麦の穂の周りの籠模様もリアル。
花模様が描かれた柱、その柱頭飾りも豪華。
もうひとつ見逃しそうになったタイルは入口付近に窓ガラスの間に入れられてたタイル。
こちらは二匹の蝶に中心に麦の穂らしきもの。
穂の茎や葉が優雅な曲線を描いてる。
日本じゃ、カフェなどの飲食店に昆虫モチーフはNGなんだろうけど・・
ヨーロッパじゃありなんだなあ。
ここでようやく、ちょっと一息。
パンを買って、カフェスペースで食べた。
この日一日、多くのタイルに出会えたため、アドレナリンが垂れ流れてるので、あまりお腹は空いてない;
カフェの向かいの薬局の壁面もタイルに覆われていた。
こちらのアパートも全面タイルに。
所々剥がれ落ちてる年季が入ったタイル。
他にも駅までの道中に見たタイルいろいろ。
面白かったのは、このタイル。
一見、大理石っぽく見えるのだけど、
近寄って見ると、タイルが大理石に見えるように描き込まれてる・・
アンモナイトの化石?みたく渦巻いたものも描かれてるし、
ちょっと笑ってしまうようなだまし絵風タイルだった。
この後はもうすっかり暗くなって、時間もすっかり遅くなってたので、宿泊してるゲストハウスの最寄りのロシオ駅に下り立つ。
ゲストハウス周辺は夜遅くまでにぎやかな界隈。
石畳のカルサーダスが外灯に照らされて、雨上がりのような光沢を帯びている。
踏みしめられて、馴らされた石がきれいだなあ。
美味しそうなペストリーショップもちらほらあって、興味がそそられるけど、
お腹いっぱいで食べれず。
エッグタルト以外にもお菓子の種類は豊富。
ちなみにこれは、朝に駅のペストリーショップで買ったエッグタルト。
これはパイ生地じゃなく、タルト生地だったので、めちゃ重たかった・・
この日はゲストハウスへ戻って、カップうどんを食べた。
ヨーロッパへ来ると、日本の味が恋しくなるので、どん兵衛持参できて、
合間に食べてリセット?することに。
翌日の夜は、ゲストハウス近くのレストラン、tripeiroで夕食にした。
ここにしたのは、店内のタイルに導かれてしまったから。
欧米人は皆テラス席を好むので、
私はタイルを愛でながら店内で。
この日はえびのトマトクリームパスタ。
と、バカリャウ(干しダラ)のコロッケ。
この日、窓を隔てて、テラス席で老夫婦が食べていたタコがまるまる一匹乗った
料理がめちゃ美味しそうだったので、店員に、その料理の名前を教えてもらって、
翌日再び来る、と宣言。
翌日は同じお店で、タコの丸ごと焼き?を注文。
下にはいくつかのじゃがいもが丸ごと敷かれてて、ボリューム満点で
プリプリのタコが美味しかった。
サングリアと共に。
デザートはジェラート屋さんへ。
食べたかったレモンが残りわずかだったので、残り全部をおまけしてくれて
盛り盛りに。
コンビニのようなお店の中に、生絞りオレンジを詰めるセルフの機械が
あったので詰めてみた。ジューシーで美味しかった!
そしてこちらが、今回宿泊したゲストハウス、サンタ・ジュスタ・プライムゲストハウス。今回は一人だったし、駅近で交通の便のよさを条件に選んだ。
アジア価格に慣れてるので、ホテルは高すぎて手が出ず、ゲストハウスに。
入口はこんなお土産屋さんから入るようになっていて、
建物の2階がゲストハウス。
階段周りにはタイルが貼られてた。
思ったより部屋はきれいだけど、窓がなく・・換気扇もなく・・
息が詰まりそうだったので、
たまにこの共同リビングスペースに通じるドアを開けて過ごしてた。
誰もリビングへ出て来なかったので、ほぼ貸し切り状態。
一組か二組は他にもお客がいたはずだけど・・
ゲストハウスの面倒なのは、風呂とトイレが共同なので、部屋から出て
行かなければならないところ。
しかし4日間、誰ともバッティングすることなく、早朝に出て、ほとんど寝るだけに帰ってくる私は比較的快適に過ごせた。