
シントラで最後に訪れたのはモンセラーテ宮殿。
元の建物は1540年に建てられたもので、1860年頃にネオゴシックの旧宮殿をイギリス人のテキスタイル大富豪、サー・フランシス・クックの夏の別荘として改装された。

こちらの施設も宮殿の他、広大な庭園には滝や礼拝堂、趣向が凝らされたガーデンなどが点在しているようだけど、この日は宮殿のみの見学に。

建物はアラブ、ゴシック、インドの建築様式が混在していて、
これまでシントラで見てきた他の宮殿とは又全く雰囲気が違っていた。

こちらは宮殿のエントランスの装飾。

尖塔アーチが並ぶ回廊。
現在の入口はこちらの回廊側から。

イスラムタイルのパネルがいくつか貼られてる。


入口を入ると、右手には礼拝堂があり、カラフルなステンドグラスがはまる。
どことなくエキゾチックなデザイン。

入口からまっすぐ進むと、正面にはメインホールがある。
ホールは八角形で、中央には大理石の噴水。

噴水を囲むアーチには繊細なレースのような透かし彫り。

メインホールを見上げる。
木製のフレームに囲まれた漆喰装飾が見られる。

エントランスホール、メインホール、ミュージックホールと三つのドームを結ぶ
建物の真ん中を通る回廊。
ピンクがかった大理石の柱が立ち並び、柱を繋ぐアーチの繊細すぎる石細工に
度肝を抜かれる。


柱頭からアーチへ、壁面へ、隙間なく彫刻が施される。

あまりに圧巻すぎて、言葉もなく天井を見上げるばかり。

こちらはビリヤードルームと呼ばれる部屋。
部屋の両端には鏡のついた暖炉が置かれている。



こちらはミュージックルーム。
周りにはミューズの彫刻が置かれ、円形の部屋は音響効果があり、
現在も音楽イベントで使用されているという。

ミュージックホールの天井がまた素晴らしい・・


吸い込まれそうになる天井。
レースのような繊細な透かし彫り。

こちらは図書室の扉。
3Dのような浮彫が印象的。

ウォールナットの造り付けの書架が部屋を取り囲む。


そしてエントランスホールはピンクの大理石の柱が取り囲む。

エントランスホールの天井もまた花と葉の彫刻で埋め尽くされていた。

蓮の花?

足元にはタイルが貼られてた。

地下への階段はタイル貼り

地下には台所があって、ボイラーで温水を供給し、暖房にも使用していたという近代的な設備も整えられていたそう。

キッチンもタイル貼り。

床もタイル。


2階への階段前の透かし彫りパネル。

階段の手すりがまた美しい!
葉模様の透かし彫り。

階段ホール天井の装飾も

2階の回廊から

メインホールを見下ろす。

トイレのタイル。

宮殿の外観。

庭園にあった噴水にはモザイクタイル風に加工したタイルが貼られてた。


ボルダーハウスと呼ばれる建物。
一階には牛小屋、二階は大工小屋として使われていた。

モンセラーテ宮殿を堪能した後は、リスボンへ戻り、ホテル近くのレストランで夕食を取って、更に地下鉄タイル巡りへ繰り出したのだった。