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神戸モダン建築祭2023その二

2023-12-01 | 建築巡り・街歩き【兵庫】

神戸モダン建築祭、山側をほぼ制覇した後は、港方面へ向かった。
途中で通りかかったカトリック神戸中央教会。
以前見せて頂いたことがあったが、せっかくなので立ち寄る。


聖堂内へ入ると、間接照明のようなやわらかな光が差し込んでいた。
建物内には、14本のスリットが入っていて、そのスリットにはステンドグラスが入る。




ステンドグラスを通して入る光がカラフル。


ステンドグラスは、正面からは見えないのだけど、
横から覗き込むと、地面から天井まで、細長いステンドグラスが嵌められている。


14本のステンドグラスは、ブルーの寒色系から暖色系まで、虹のように変化していく。















祭壇側から見ると、ステンドグラスが目に飛び込んでくる。


コンパクトに螺旋を描く階段。


建物内外の壁面は、白っぽい表面が荒々しい煉瓦のようなタイルが貼られていて、建物の雰囲気共々村野藤吾ぽいなと思っていたが、
サイトによると、村上晶子さんという方の設計だそう。
他にも小聖堂も見どころだったようで、次回訪れた時には見てみたいな。


お昼ご飯も食べておかねば、と思ったところにちょうど現れたタイ料理店、
「クルアタイ」人気のお店のようだった。


ここで、人気メニューだというガパオライスのランチを頂く。
生春巻き、スープ、タピオカスィーツ付き。
スパイシーで美味しく、お腹いっぱいになった。


更に繁華街のタイルをチェックしつつ南下。







渋いタイルが貼られた階段壁。








高砂ビルに到着。
昭和24年に建てられた高砂ビル。
1階は事務所、上階は倉庫として使われていたそう。
時代のニーズに合わせて50年前に賃貸ビルに転換。
当時珍しかったロフトを作り、
現在もギャラリーや、飲食店、音楽スタジオなどに活用されている。


入口はガラスブロックが入り、レトロな照明がつく。


エントランスホール。



ドラマや映画などのロケ地としても使用されていて、
映画「アウトレージ」の組長事務所として使われた部屋もあった。


その後、子供の本の森にやって来たら、見学時間は15時からだった~
断念・・


そして神戸税関へ。
建物は、昭和2年に建てられた2代目庁舎を保存活用しながら船をイメージして建てられたという3代目庁舎。



エントランスホールは、柱に囲まれた吹き抜けの空間が圧巻~
以前は、入れても撮影禁止だったので、写真に撮れるのはうれしい。



吹き抜けの空間を見上げる。


ホール床は、モザイクタイル貼り。



大理石の階段ホール。


上から見下ろす。



2階の回廊はモザイクタイル貼りに。



御手洗いの扉は結霜ガラスに金物のドアハンドルが渋い。


内部は、黒い大理石がシックな空間だった。


個室扉のドアノブ


そして貴賓室へ。
扇状に弧を描く室内。


上品な漆喰装飾や、



扉の寄木細工のデザインも素敵。


3階へ上がると、吹き抜けの天井装飾が目の前に。
とても細やかな装飾だった。


中庭へ。






新館までやってきたのに、屋上へ上がれること気づいてなかった;


次なる建物、フィッシュ・ダンスを見にメリケンパークまで歩く。
こんなモザイクタイルがいくつか。





フィッシュ・ダンスは、世界的なアメリカ人建築家フランク・ゲイリーによる
日本で唯一の作品なのだそう。
魚が跳ねたようなオブジェ。
この中に、部屋があるのかと思ってたら違った・・


魚のオブジェの表面。
金網のような素材がツギハギされて造られていて、所々に錆が生じてる。


魚とは別に隣にある建物、こちらも対になっていて、
この建物の中にオフィスや会議室があった。
外観からしてとぐろを巻いたような形なので、内部も螺旋を描く個性的な
建物だった。
建物内は撮影禁止。


更に松尾ビルへ足をのばす。
松尾ビルは、大正14年に建てられた神戸に残る最古の百貨店建築だそうで、
大正時代のオリジナルが極力残され、現在も現役で活用されている。



商店街に面した1階は三連アーチ、その上には階段状の飾りと窓が見られ、
ドラッグストアが入っている。



両脇にガラスブロックが入れられた玄関。


玄関ホールを入ると、大正14年当時から導入されているという
手動式エレベーターが今も現役で残されている。
希少な国産エレベーターだそう。




エレベーターの階数表示板も美しい。



エレベーター内部。









天井や柱などに装飾も残されていた。
この後、神戸山手女子中高等学校の見学ツアーの時間が迫ってきていたので
慌てて向かう。


商店街の中、地下へ下りる階段壁がタイル貼りだったので、
思わず吸い込まれるように下まで下りてしまった。


緑の濃淡の中に所々、白が混じるタイル壁。


面格子やバルコニーの格子があちこちに取り付けられていた家。


帰りも歩きで・・


散策しながら下って行くと、タイルがいい感じのマンション発見。
入口にはヤシの木もあって、その植え込み周りもタイル貼り。


グリーンの、様々な色味が混じった、立体感のあるタイルが贅沢に貼られてた。
床のタイルもいいな。








そして、近くまで来たので久々に関帝廟のマジョリカタイルを見て帰ることに。


本堂の入口両サイドに、上部はカラフルな透かし彫り、
下部には、その透かし彫りに負けない華やかなマジョリカタイルが貼られてる。


よく見ると、縁取りのレリーフタイルも細くて可愛い。


もう一方は、違ったデザイン。
中国寺にぴったりのカラーリング。


やきものの狛犬も参拝ルートに組み込まれていて、
その風貌が味わい深かった。





おもしろい面格子発見。


ショーウィンドウに、紙工作で作られた紅葉。


最後に見覚えのある喫茶店、ヒュッテに通りがかったので、
ここで締めのお茶して帰ることに。



お店に入ると、夕方だったからか、一人貸し切り。
ホットケーキと紅茶を注文して、写真を撮らせてもらう。
以前入った時は、お昼で、お客さんもたくさんおられた記憶。




誰もいないので写真撮り放題だ~







奥は喫煙者用の部屋とのこと。
水槽があり、魚が優雅に泳いでた。


この間接照明的なもの、見覚えあった。


少し時間がかかります、と言われたホットケーキ、
いびつだったが、かなり大きくて、美味しかった。


この後は、三宮まで歩いて、帰途へ。

この日もよく歩き、たくさんの建物が見れて充実の一日だった。。
時間配分ミスで神戸港新港第4突堤Q2上屋が見れなかったことだけがちょっと心残り。




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