東海館2階の大広間は120畳もの広さ。
格天井に和風のシャンデリアが下がる。
部屋を仕切る上部の欄間
鶴や松の透かし彫りが見事。
格調高い和風のシャンデリア。
格天井には神代杉の杢板が使用されている。
床の間の床柱はごつごつした節が独特なエンジュ、相手柱は黒檀が使用されている。
書院障子の細工もデザイン性があふれ、とても繊細。
桟は一つ一つは面取りされてるというこだわりよう。
エンジュの床柱の存在感。
火灯窓を半分に割ったような狆潜り。
舞台両脇に彫られた孔雀の彫刻も素晴らしいものだった。
その他、館内で見た手の込んだ意匠の数々。
部屋の入口上部に彫られた透かし彫り。
梅と鶯?
こちらは竹の透かし彫り。
現在は展示室となっている部屋だったが、当時は部屋毎に違う鳥と植物の透かし彫りが入口に入れられていたようだ。
こちらは真ん中は銅板を細工した照明に両脇は木の透かし彫りの竹。
材木商であっただけあり、様々な銘木や奇木が自由自在に手に入ったのだろうか?
3人の棟梁に競わせたということから、細工がどんどん細かく、奇抜にエスカレートしていったのだろうか?
とにかくあちこちが見どころいっぱい。
四方竹が使われた窓の桟。
帆掛け舟が描かれた障子
照明もかわいらしい。
竹の細工がされた照明カバー
階段の手摺も様々な木材を使用した見せ場になっている。
部屋の入口には切り株を輪切りにした踏み石風のもの。
中庭には各地から集められた大石で鶴亀が表された池庭が造られている。
一回りしたら喫茶室で休憩もできる。
そしてこの日は休止中だった日帰り入浴の総タイル貼り大浴場。
唐獅子の湯口も各部屋の彫刻などを担当した森田東光によるものだそう。
こちらは小浴場。
天井もタイル貼り。
これにて見学は終了。
3人の棟梁の競演がすばらしく見応えのある東海館だった。