新茶屋を見学させて頂いた後、鶴岡の町巡り第二弾へ突入。
しかし1泊2日の強行軍なので、この日のうちに酒田へ移動し、酒田の見学も終え、
翌日朝には山形へ向けて出発しなければならない予定だった。
酒田への列車はそれほど本数もなく、最低でも2時前の電車には乗らなくては~
新茶屋の向かいにふと目に留まったお店。
長沢タイル店と書かれていたので、タイルにつられてふらふら近寄ると、
お店の壁面にかかれた店名はモザイクタイル。
文字と、周りの正方形の枠はチップタイル。
文字は濃紺のグラデーションで描かれてた。
タイル店なので、中にはタイルがあるのだろうか?
と、ちらりと覗くと、床面にはレトロな可愛いタイルが敷かれてた。
お店の方に声をかけて見せて頂く。
店名はタイル店となってたが、今はもうタイルは扱っておられないとのこと。
お酒の販売をされてるようだった。
奥まで見せて頂くと、奥の部屋への段差部分には、こんな長方形の小花模様の入った
渋いタイルがずらりと貼られてた。
素敵な取り合わせ。
その奥の部屋の床はこんなタイルが。
自転車を走らせやって来たのは重要文化財の旧鶴岡警察署庁舎。
明治17年に鶴岡の馬場町に建てられた木造二階建ての擬洋風建築。
昭和31年に新庁舎建設の為、取り壊される予定だったが、市民の要望で現在の位置に移築されたという。
ちょうど今年の6月に保存改修工事が完了したところで、修理前は白色だった壁面は建設当初の水色に復元されたのだそう。
改築されていた間取りや取調室の造りも元に戻されたそう。
が、ここは時間が押していたので内部はパス;
時間がないので・・というと受付の方が保存修理のパンフレットを下さり、その中で内部写真も見ることができた。
写真を見るかぎり内部はそれほど特徴的なものはなかった感じ・・
同じ敷地内にある旧西田川郡役所は明治14年に建てられた擬洋風建築。
旧鶴岡警察署庁舎を設計・施工したと同じ棟梁、名匠高橋兼吉が手掛けたという。
こちらは現在、考古学資料などの展示室になっている。
改修工事中だったようで、建物全体は見れなかったが、塔の部分だけ。
塔時計は国内最古のものだそう。
朝から朝食抜きで走り回っていたが、そろそろお昼ご飯を食べておこうと、
行きの新茶屋へ向かう途中に看板を見て気になってた限定20食?だったかのとりそぼろ弁当のお店へ。
養鶏場直営店の「ととこ」という小さなお店でとりそぼろ弁当500円(お味噌汁付き)を食べた。
鶏がらスープで炊かれたというご飯が美味しい!そぼろも美味しかった~
食後、更に散策は続く。
荘銀タクト鶴岡(鶴岡市文化会館)はSANAA設計の建築で去年で完成したばかり。
独特な形状をしていて、中も見てみたい衝動に駆られたが、時間ないのでパス。
たぶん内部は見れなかったかも。
大寶館は大正4年に大正天皇の即位を記念して建てられた建物。
開館当初は、1階は物産陳列場と図書館、2階は大小の集会場と食堂があったそう。
昭和26年から60年まで図書館本館として利用され、その後保存修理を経て、現在は鶴岡ゆかりの人物資料展示施設として
一般公開されている。
無料でもあったのでちらりと覗いていく。
玄関ホールの照明の天井飾り。
両サイドにある階段。
2階展示室の天井飾り。
内部は改装されているので、当時のまま残されていたのは階段や天井飾りくらいだった。
そしてこちらは鶴岡聖公会。
昭和4年建築。素朴でこじんまりとした印象の教会だった。
こちらは常時開けておられないようで内部は見れず。
通りがかり、「みさパーマ」と消えかけの文字が見えた、元美容室かな?
割烹三浦屋の立派な建物。
昭和13年建築。
現在は所有者の方が住まわれているようだ。
レトロな理容院も見つけた。
前面ガラス張りのおしゃれな外観。
サインポールも味わいあるなあ。
更に同じ並びには美容院。
面格子と型板ガラスがいい感じ。
鶴岡銀座通りにあるエビスビルと書かれた建物は昭和初期に建てられた旧恵比寿屋本店小池薬局だった建物で、
現在は鶴岡飲料本町倉庫となっている。
この日はシャッターが下りていたが、観光資源として活用もされているそう。
アーケードの中側には鯛を抱えた恵比寿さんのレリーフが見られた。
向かいのアーケード内にあった手作り感のあるモザイクタイル床。
鶴岡まちなかキネマは昭和初期建築の絹織物工場をリノベーションした映画館だそう。
山形在住の作家による壁画、アニマルパレードがカラフルで可愛い。
映画館の入口はシンプルで工場っぽい雰囲気が残されてた。
地産地消をコンセプトにしたメニューのある飲食店も併設されているらしい。
建物前に敷かれてたタイル。
錆びたような赤茶けた色合いのものだった。
鶴岡での大体のノルマを果たし、そろそろ電車の移動時間になったのでダッシュで駅前まで戻ってレンタサイクル返却、
酒田行の電車に飛び乗った。