m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

長崎の旅2017【グラバー園その二】

2017-04-04 | 長崎の旅2017

グラバー園の続き・・

旧自由亭は明治11年に建てられた日本人シェフによる初の西洋料理店。

グラバー園に移築される前は検事正官舎として使用されていたそう。

現在は2階は喫茶室に。

 

2階の窓・・四隅に色ガラスがアクセントにいられてた。

 

 

2階の喫茶室手前の階段にはこんな8角形の装飾窓が 

 

明治中期に建てられたイギリス人実業家、ロバート・ネール・ウォーカー氏の旧邸。

ウォーカー氏は日本の海運業に大きな業績を残し、長崎外国人居留地の実業界の中心人物として活躍。

現在のキリンビールの前身を設立したのだそう。

 

 

 

玄関ポーチの上部にはこんな唐破風がのっていて、洋風の中に独特な和風の意匠が面白いなあ。

 

 

 

 

玄関扉にはこんな色ガラスが左右に色違いでいられてた。

 

 

 

 

  

格子の入った天井、出窓には造り付けのソファがあって、アーチ状にくり抜かれてるなど凝ったデザイン

 

  

暖炉をよく見ると両サイドにマジョリカタイルが!

でも部屋には立ち入り禁止なので近くで見れなかった;

 

 

寝室にはアイアンのベッドがあって、陶製の飾りが可愛かった。

 

 

明治16年に建てられた旧長崎地方裁判所長官舎。

居留地の外側になてられた洋風官庁建築としては唯一現存する貴重なものだそう。

園内でドレスを着たコスプレのお客さんがちらほらいるなあと思ってたら、

ここでドレスの貸し出しを行っていたのだった。

 

 

明治29年に建てられた旧三菱第二ドックハウス。

「ドッグハウス」とは修理のために船が造船所に入ってる間、乗組員たちが宿泊した施設のこと。

やたらとここだけ人がたくさんいるなあと思ってたら、2階でワインの試飲会が行われてた。

2階からの見晴らしも最高。

 

 

明治初期に建てられた旧リンガー住宅。

グラバー商会に勤め、ホーム・リンガー商会を設立したフレデリック・リンガーの旧邸。

木骨石造で三方をベランダで囲まれたバンガロー風の建物。

 

 

 

 

応接間

 

 

居間の暖炉。

大理石とタイルで造られた暖炉が各部屋に。

 

 

 

慶応元年に建てられた旧オルト邸。

大浦天主堂、旧グラバー邸を手掛けた小山秀之進の設計では長崎に残る石造りの洋風住宅の中で最も大きいものだそう。

 

 

広いベランダに天草石の列柱が並ぶ。

 

 

応接間

 

 

重厚な暖炉

 

 

食堂

 

 

この籐のテーブルセットが素敵だなあ。

 

 

ステンドグラスの衝立

 

  

 

 

裏の煉瓦造りの建物は厨房

 

 

厨房の隣には天然貯蔵庫も。

 

 

グラバー園の建築巡りが全て終了して、出口を出た向かいにあったのは十六番館。

長崎初代アメリカ領事館館員宿泊所として建てられたもので、現在は歴史資料館になっているようだけど、

見た限り、中は使われていないようだった。

 

 

 

玄関ポーチの軒が凝っていてかわいい~

 

 

 

外壁はペンキもはげて少々傷んでいるよう、面格子の中の窓はステンドグラスが入れられてた。

 

 

 

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長崎の旅2017【グラバー園その一・グラバー邸】

2017-04-01 | 長崎の旅2017

グラバー園へやって来た。

グラバー園には幕末期に長崎に居住した貿易商たちの邸宅が集められている。

まずは世界遺産であり、重要文化財でもあるグラバー邸へ。

グラバー邸は1863年に建てられた現存する最古の木造洋風建築。

 

 

建物はクローバー型になっていて、正面玄関は設けられていないのだそう。

 

 

広く開放的なベランダは陽射しを遮るコロニアルスタイルになっている。

 

 

屋根は日本瓦が使われていて、鬼瓦も見られ、和風折衷に。

 

 

室内は明るい白漆喰で大理石風に見せているのだとか。

 

 

室内の家具類にも興味津々。

これは回転式の書架だそうでおもしろいなあ

 

 

ツル夫人の部屋。

コロニアル風の広く大きな窓

 

 

 

 

食堂

 

 

この藤製の大きな衝立もいいなあ

 

 

グラバー邸にある鏡はこの暖炉上の鏡のように、ほぼ姿が映らない高い位置についている。

姿を映すためのものではなく、部屋を明るくするために設置されたものだそう。

 

 

応接間

 

 

 

ガラス貼りの温室も。

 

 

馬屋の隣にある木製の扉の奥は天然貯蔵庫に。

四季を通じて一定の温度を保っているそうで食料などを保存するために使用したという。

 

 

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長崎の旅2017【南山手レストハウス&大浦天主堂】

2017-03-31 | 長崎の旅2017

グラバースカイロードの斜行エレベーターで頂上まで上がってきた後、グラバー園に入る前に

南山手レストハウスと大浦天主堂へ。

 

 

南山手レストハウスは慶応元年から3年頃の幕末に建てられたもので

外国人居留地初期の特徴である石造外壁の洋風住宅。

黄色味を帯びた石造外壁は天草石だそう。

 

 

木造柱でアーチが造られたテラスと

 

 

石造柱のテラスも

 

 

大理石の暖炉

 

 

大浦天主堂へ下る坂道。

とても急で坂道の途中にも洋館がちらほら。

 

 

大浦天主堂は元治元年(1864)創建。

日本二十六聖人に捧げられる教会として建てられた。

 

 

日本に現存する最古の木造ゴシック教会。

 

 

内部は撮影禁止だったのだけど、ゴシック様式のリブ・ヴォールト天井がとても美しく

ステンドグラスと共に荘厳な雰囲気だった。

 

 

ステンドグラスが入った尖塔アーチ窓が並ぶ外観

 

  

大浦天主堂と同じ敷地内にある旧羅典神学校。

明治8年に建てられ、大正15年までラテン神学校校舎兼宿舎として使用され、

その後は司祭館や集会所として使用されてきた。

現在はキリシタン資料室。

 

 

 

 

旧羅典神学校に隣接する旧大司教館

 

 

 

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長崎の旅2017【唐人屋敷跡他】

2017-03-27 | 長崎の旅2017

 

中華街でのぷにょさんとの待ち合わせ時間にまだ少し時間があったので唐人屋敷跡を歩いた。

唐人屋敷とは16世紀から貿易で出入りしていた中国人を隔離居住させるためにつくられたという地区。

大火によって元の建物は全焼したため、当初の建物は残っていないそうだけど、

その後再建された建物にも中華風の意匠があったり、生活感のある街並みが残されている。

 

  

 

今はもう閉まっているようだけど、こんなレトロな銭湯も

 

 

 

モザイクタイル貼り

 

 

 

岩永市場、と大きな看板がかかった市場もがあったけど、中へ入ると、お店はポツポツ寂れた雰囲気

 

 

 

蔦が絡まる高い塀に囲まれたお屋敷がすごい存在感があるなあと思っていたら、

 

 

 

元豪商の邸宅を改装した中華の料亭「陶々亭」。

黒塗りの壁に窓周りには中華風の装飾の桟も見られた。

 

 

 

クリーニング屋さんの古い店舗

 

 

 

向かいの飲食店らしきお店の前に猫が番をしてた。

何のお店かな?と思ってたら通りがかりのおばさんが、ここのちゃんぽんは美味しくて有名と教えてくれた。

更にいつ開くのかお店のおばちゃんに聞いてくれたが、出前が立て込んでて12時半過ぎるとのこと。

このお店にも惹かれたけど、時間も遅くなりそうなので当初のぷにょさんと待ち合わせのお店へ

 

 

 

中華街の老李へやってきた。朝から飛行機で長崎入りしたぷにょさんとお店で合流。

メインストリートからちょっとそれているので、中華街のギラギラ感はなく店内もひっそり落ち着いた雰囲気。 

 

 

ちゃんぽんと、ここでは水餃子が食べれたのでこのお店にしたのだった。

ぷにょさんは皿そば。

 

 

 

食事を済ませた後は、まずはグラバー邸へ行くことにしてたので、路面電車に乗って終点の石橋までやってきた。

 

  

 

そこからグラバースカイロードという斜行エレベーターでグラバー園の第二ゲートまで上がった。

ここは観光者用のエレベーターというわけでなく、住民も日常生活で使用してるものだそう。

 

 

 

1階から5階まで一気に上がるとこの見晴らし。

さすがにこの高低差で日常生活を送るにはエレベーターでもなければやっていけないだろうなあ。

ここからグラバー邸の見学へ・・

 

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長崎の旅2017【丸山花街】

2017-03-25 | 長崎の旅2017

 

 

1日目午前中は東山手方面の他、丸山花街も歩いた。

料亭花月は創業374年の史跡料亭。

 

 

 

 

 

日本タイル博物誌で見た和風と中華風がミックスしたような豪華絢爛なタイル敷きの部屋を見たいなあと思ってたけど、

敷居が高すぎてちょっとここでの食事は無理だなと断念。

せめて建物外観だけでも眺めてみようとやってきたのだった。

玄関先で掃除をしてたおばさんとしばしば話し込んでしまい・・

門から建物の写真だけ撮らせてもらった。

この日は結婚式があるとのこと、こんな料亭で挙げる結婚式もおしゃれでいいなあ。

 

 

 

丸山公園のそばに建つ石造りの洋館は円山町交番。

交番らしくない可愛いいでたち。

 

 

 

提灯がずらりと並んだこの建物は長崎検番

芸妓衆の事務所だそう。

 

 

 

長崎検番を通り過ぎ、目の前に見えてきた階段を上がるとこちらも江戸時代からの料亭青柳。

 

 

 

 

こちらもやっぱり敷居が高そう・・

 

 

 

雰囲気のある通りや

 

 

 

ただならぬ雰囲気のある建物

 

 

 

 

 

 

そして中の茶屋へやって来た。

丸山の遊女屋筑後屋が茶屋を設けていたところだそう。

長崎奉行の市中巡検の際の休憩所にもなったという。

 

 

 

 

庭園は江戸時代中期に造られたもの 

 

 

建物は火災のため、新築復元されたもで

現在建物内は長崎出身画家の展示館となっている。

 

 

 

お茶室も復元時に新たに建てられたものだとか。

ここはお庭だけ見せてもらって、次へと先を急いだ。

 

 

 

 

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長崎の旅2017【東山手洋風住宅群他】

2017-03-22 | 長崎の旅2017

 

活水女子大学を見学させてもらった後はすぐそばにある東山手の洋風住宅を回ることに。

東山手十二番館は明治元年頃に建てられた東山手でも最古のもので、国指定重要文化財。

 

 

 

ロシアやアメリカの領事館、宣教師住宅として使用され、現在は私学歴史資料館として公開されている。

軒の深いベランダが特徴的。

 

 

 

領事館当時は事務室や客間として使用されていた部屋

 

 

 

東山手十二番館の奥には旧宣教師館で現在活水女子大学の校舎の一つとなってる建物も。

 

 

 

十二番館横のオランダ坂を下る。

 

 

 

東山手甲十三番館。

こちらも明治中頃に建てられた元フランス領事館だった建物。

現在はカフェ&ギャラリー、休憩所として活用されている。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、東山手洋風住宅群へ。

明治20年代後半ごろに外国人向けの賃貸住宅として建てられた住宅で、まとまって7棟が残されている。

 

 

 

現在はそれぞれ町並み保存センターや資料館として活用されている。

 

 

 

上から洋館群を見下ろす。

 

 

 

 

 

 

斜面に二段に分かれて建つ洋館群を下から見上げる。

 

 

 

 

更に近くには大正末期に建てられた日本キリスト教団長崎教会や

 

 

 

レトロな銭湯、日栄湯も。

 

 

 

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長崎の旅2017【活水女子大学】

2017-03-21 | 長崎の旅2017

 

ぷにょさんとお昼の待ち合わせ時間まで、すでにぷにょさんが見た地域を中心に町歩きした。

活水女子大学へ。

守衛さんに見学願いを申し出たところ、手続きをして見学させていただけることに。

大正15年にヴォ―リス建築事務所のJ.H.ヴォーゲルにより設計された本館。

芝生の前にT字状に広がる本館は赤い屋根がのり、玄関は六角形に。

 

 

 

背面には昭和8年に増築された五階建ての六角堂が中心。

 

 

 

 

 

 

 

六角堂の玄関ホール

 

 

 

そして校内の大チャペルと小チャペルを案内して頂けた。

 

 

 

大チャペルは大正15年に造られたもので約800人収容可能で講堂として使われているそう。

 

 

 

木造のトラスが圧巻の大空間

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう一つの小チャペル。

こちらが又こじんまりしていてとても素敵なチャペルだった。

 

 

 

 

昭和8年に造られ、180人収容できるという。

 

 

 

こちらも又天井のむき出しの木組が美しい。

 

 

 

アンバー色のガラスが入れられたチャペル内は厳かで独特な雰囲気!

 

 

 

山小屋風のアイアンの補強飾り、柱のちょうな仕上げも見られた。

 

 

 

曲線を描いたこの長椅子もいいなあ。

 

 

 

 

 

思いがけず、内部も見せて頂くことができてよかった~

授業のない、春休みの中だったというのもラッキーだったかも。

 

 

本館に合わせて、その後に建てられた校舎も赤い屋根と意匠が合わせられている。

 

 

校門と守衛所。

 

 

 

赤れんが塀沿いに建つ2号館

 

 

 

 

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長崎の旅2017【カトリック中町教会】

2017-03-20 | 長崎の旅2017

 

この週末、長崎へ行くというぷにょさんに便乗して、高校の卒業旅行以来?約20年ぶりくらいに長崎へ行ってきた。

お天気にも恵まれて、2日間とは思えないくらい充実の建築三昧?!の日々を過ごし、

歩き過ぎでふくらはぎの重度?の筋肉痛と、膝を痛めて最後にはまともに階段を降りれなくなってしまうはめに;

 

 

 

今回私は時間とお金の節約のため、夜行バスにて早朝から長崎入り、飛行機でやってきて2泊するぷにょさんとお昼に合流することに。

朝一、長崎に到着してホテルに荷物を預ける前に旅人茶屋でモーニング。

民藝の器で美味しそうに見えるモーニング。

カウンターの後ろにはやきもののカップ&ソーサーがずらりと並んでる~じっくり見せてもらいたい感じ。

 

 

 

朝食後、ホテルへの道すがら、教会が目に留まり、立ち寄った。

明治30年に建築されたカトリック中町教会。

昭和20年の原爆投下により外壁と尖塔を残して焼失。

その後外壁と尖塔をそのまま生かして再建されたそう。

長崎市の被爆遺構としても指定されている。

 

 

 

 

教会は保育園に隣接していて、尋ねてみると聖堂内も見学可とのことで聖堂内へ

 

 

 

外観と同じく、聖堂内も真っ白。

単廊式のヴォールト天井の聖堂内は広々としていてとても明るく、

 

 

 

ステンドグラス越しに明るい光が差し込む。

 

 

 

 

 

 

 

 

祭壇には「ほほえみの十字架」と呼ばれるキリスト像が

 

 

 

聖堂内の祭壇と五カ所ある扉の上部にはイタリア製のステンドグラスが入れられている。

 

 

 

聖書の一場面を表したステンドグラスが10枚。

 

 

 

天井アーチの付け根の柱の装飾

 

 

 

2階から聖堂内を見下ろす

 

 

 

 

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