転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



19日(金)の午前中に、両親と某介護付有料老人ホームを見に行った。
これから施設見学に行くよ、と朝、出発前に告げたら、
昨年6月の入院で集団生活と大部屋住まいの窮屈さに懲りていた父は、
「老人ホームなんか絶対に行かん。ワシは、このまま家に、おる」
と、まるで先日の貴乃花親方みたいに(爆)ふんぞり返った座り方をし、
テコでも動かぬ体で反抗したが、
脚の不自由な母の、いざというときの入居先を探すためだからと説得して、
…というかある意味騙して(爆)、父も一緒にタクシーで連れ出した。
母のほうは健康状態への不安から、「皆から構われたい」願望があり、
最初から施設入所については結構積極的だった。

行った先は、両親の住まいから車で10分ほどの
比較的新しい有料老人ホームで、もちろん個室で自由度も高く、
介護度に応じて生活介助が受けられるところだった。
職員さんに案内をして頂きながら、
母は車椅子で、父は杖を使いつつ自分で歩いて、
居室や食堂、レクリエーション活動の部屋や庭でのお散歩コース、
詰所や理美容室など、施設内を見学した。

経営母体は某病院なので、現在治療中の疾病については勿論のこと、
入居後に新たに検査や治療・投薬が必要な状態になっても、
至近距離の、同じ系列施設内での受診ができ、入院加療も可能で、
支払さえ継続していれば老人ホームのほうの部屋も維持され、
看取りまで継続してケアして貰えるそうで、
内容に見合う料金だと納得できるなら、
これ以上、快適な施設生活はあるまいと私には思われた。

果たして、想像よりずっと綺麗で明るい部屋や設備を父は気に入り、
「そうか~。こういうところに家を持つことを、考えんといけんね」
と、見学中にすっかり宗旨替えした(汗)。
更に、担当の方から案内を受け終わると、父は自分から、
「私もここに入るには、どうしたらええですか」
と質問するまでになった(汗)。
私が半ば騙して連れて来たので、父はこの時点でも飽くまで、
まだ母のための施設探しの気分だったのだ。
いやはや、来て良かったな(大汗)。
勿論、母とセットで一緒に入って貰うのが私の最初からの希望だよ。

肝心の母のほうは、24時間、詰所に職員さんがいて下さることと、
何もしなくても食事が出てくることを知り、満足していた。
今は、昼には数時間、ヘルパーさんが来て下さるものの、
主として夕食調理のためであるし、足腰が痛くて眠れない夜も、
湿布を貼ったり座薬を入れたりなど、
自分でできなければ我慢するしかない状態なのだが、
ここではナースコールひとつで、とりあえず返答して貰え、
場合によっては処置もして貰えるなどとは、
母にとって天国にも等しい話だった。
また、三食、待っているだけで温かい食事ができて来るし、
食事や入浴の時間に定めはあるものの、レクその他の活動は自由参加で、
基本的に自室で好きなように暮らせる、というのも母の希望に適っていた。

ということで、二人が一応、見学の範囲では満足した様子だったので、
私は入居の方向で話を進めてくれるよう、施設に頼んだ。
それにはこれから、入居審査が必要とのことだった。
まず、生計を異にする身元引受人が必要で、結果として私がなったが、
自営または会社等の勤務をしていて、勤続年数3年以上、
という条件があり、私は勤務先の会社に入って5年目だったのでOKだった。
両親の状況以外の点でも、今のタイミングでちょうど良かったのだな、
と、この巡り合わせをありがたく思ったりした。

19日はそれで一旦終了し、本日、私が改めて担当の方と面談をして、
両親それぞれのこれまでの経歴や病歴、
現在何で困っているかや、家族として私が施設生活に望むこと、
等々の聞き取り調査を受けた。
また、入居審査に向けて主治医からの紹介状も必要で、
母は腰痛を診て頂いている整形外科、
父は糖尿病でお世話になっている内科に、
それぞれ書いて頂くようお願いすることになり、それらは、
きょう施設からの帰りに、私が各クリニックに寄って依頼してきた。

このあとは、施設の空室状況にもよるが、
受け入れ体制が整い次第、専門の担当の方が両親宅に来られて、
直接の面談をし、その内容と主治医からの紹介状とを合わせて、
定例の検討会の場に出し、入居の可否が決定されるということだった。
現在の家庭生活のケアプランを立てて下さっているケアマネさんには、
施設への入居希望があることを私から既に報告してあるのだが、
施設のほうからも電話で、経過報告をして下さっているとのことだった。

90歳近い両親なので、私としては機能回復とか自立とかは、
もう、あまり望んでいない。
二人がそういうトレーニングを望むなら否定はしないが、
何をおいても快適に、できるだけ煩わしいことがない状態で、
のんびりと毎日を過ごして貰えれば、私は何も文句はない。
何もしないと早く衰えるという考え方もあるだろうが、
88歳と89歳にとっては、もう「遅かれ早かれ」の次元ではないだろうか。
本人たちがキモち良いのであれば、もう、いいんだよ(^_^;、
ボケるに任せていたって(爆)。

支払は、これが20年間だったらきついが、10年ならイケるだろう、
という範囲だった。……常識的に行って、なんとかなるだろう(^_^;。
きょうだいが無いので、金銭的なこともすべて私の一存だ。
相続人が私だけなので、両親の貯金が老人ホームにすべて費やされようが、
仮に、その上に不足分を私が支払うことになろうが、私さえ良ければOKだ。
誰の意向も伺う必要はないし、文句を言って来る人も居ない。

とりあえず、きょうできることは、やった。

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