館林ロストシティーランブラーズ・フォークソングシングアウト

フォークを歌って43年の坂を今登坂中。世間に一言あってこそフォーク。軟弱アコースティックミュージックにシングアウトだ!

アール ハインズ・僕の育った音楽・Hの仲間達その2。

2008-07-24 06:05:09 | 僕の育った音楽


1905年12月28日ペンシルバニア州生まれのピアニスト。27年にルイ・アームストロングのバンドに参加し彼のホット・ファイブを通じて名演奏を残した。

このアームストロングバンドで、単音でリードをとってゆく、トランペットスタイルと呼ばれる「ハインズのピアノスタイル」が作られた・・・と良く耳にするが、ホントだんべか?

その後ビッグバンドやスモールコンボで音楽活動を続けるが、60年代からの、いわゆる「ハインズ再認識」と呼ばれる、ハインズブームはすごかった。
僕などは、当然、その再認識の流れの中で、彼を聴く事になる。

彼がピアノを弾き始めた当時はニューヨークで流行していたストライド奏法全盛期。そこに彼は、単音で力強いメロディを綴る管楽器的な奏法をいきなり打ち出していったわけだな。単なるコード楽器だったピアノで単音のラインを強調するリード楽器としてのピアノに創始者ってことか?
JAZZにおいて、ピアノをリード楽器にした、創始者である。
彼を紹介する時、アール ファーザー ハインズとなるのは、こんな理由である。

ある楽器が、いままでに位置から、変身を遂げる。
そんな、結節点の奏者の凄みがある。

JAZZにおけるギターで、ジャンゴ ラインハルトやチャーリー クリスチャンの様にね。

ピアノ・・・こんな結節点のピアニスト・アール ハインズしかり、アート テータムしかり、テディー ウイルソンしかりである。
どの人も、聴いてそれと解る、音色やスタイルで、忘れられない感動で僕を包んでくれる演奏家達である。

さて、少しでも、この人聴いてみたい!
と思った貴方!

写真下段、真ん中のLP・CDの同じ物があるやつが、非常に、なんたってお進め!若き(当時ね)バッパーと繰り広げる、トリオの真髄、見事な駆け引きで、たまらない作品である。

「ヒア・カムズ」

アール・ハインズ(p)
リチャード・デイヴィス(b)
エルヴィン・ジョーンズ(ds)

如何か?
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サボテン・山椒の実入りおこわなど、拾遺物語。

2008-07-23 06:19:32 | グルメだ!


もらい物?
「春の山椒の実」の入った、「おこわ」である。
これがね~~旨かった!旨いったらうまかった!
ちなみに、緑は山椒の実・黒いのは「古代米」らしい・・・・



覚えている方は少ないと思う。
昨年の秋、きのこ採りで、採集した「山ぶどう」である。
写真は、そのときのね。



洗って・タップリの「砂糖」だけで、漬け込んでおいた。
驚くほど水分が出るのに驚いた!
見事な、やまぶどうシロップの完成だった。

残った、皮・・これには「種」が一杯!
そこで、裏ごしして、ジャムに変身(製作者・女房)だ!

ちなみの「ぶどう酒」を造ってみたいが・・・お縄になっちまうらしい・・・



夏のカキ氷!そして、焼酎で割って・・・楽しみである。

このブドウの木・・また今年も「恵み」をくれるかな?




サボテン君が今年も咲き始めた。
この子は、毎年「小さなピンク」を咲かせる。



今年は、新人が始めて花を咲かせた。

あっつ!咲いた!と、喜んで、1時間後に写真・と思って、サボテンに向かった。
なんと!もうしぼんでいるではないか!

中に、おしべやめしべ様の姿が見えて、綺麗だったのに・・・・

サボテンの花は、ホント、短いのが多い!



今月から仲間になった「サボテン君」。
女房が、美容室で、サボテンの話しになって、そこの経営者が、増えすぎたサボテンをくれたらしい・・・
しかし、こいつは増えそうだ・・・で、どうせ、世話を俺だな・・・・



捨てようと思って、捨てられない写真の幾つか。
この夕焼・もう1ヶ月は経つか?

夕焼けは、いつも、吉野弘の詩が浮かぶ。

彼を有名にした、「名詩」である。

「夕焼け」 吉野弘


いつものことだが
電車は満員だった。
そして
いつものことだが
若者と娘が腰をおろし
としよりが立っていた。
うつむいていた娘が立って
としよりに席をゆずった。
そそくさととしよりがすわった。
礼も言わずにとしよりは次の駅で降りた。
娘はすわった。
別のとしよりが娘の前に
横あいから押されてきた。
娘はうつむいた。
しかし
また立って
席を
そのとしよりにゆずった。
としよりは次の駅で礼を言って降りた。
娘はすわった。
二度あることは と言うとおり
別のとしよりが娘の前に
押し出された。
かわいそうに
娘はうつむいて
そして今度は席を立たなかった。
次の駅も
次の駅も
下唇をキュッとかんで
からだをこわばらせて――。
ぼくは電車を降りた。
固くなってうつむいて
娘はどこまで行ったろう。
やさしい心の持ち主は
いつでもどこでも
われにもあらず受難者となる。
なぜって
やさしい心の持ち主は
他人のつらさを自分のつらさのように
感じるから。
やさしい心に責められながら
娘はどこまでゆけるだろう。
下唇をかんで
つらい気持ちで
美しい夕焼けも見ないで。



詩集『幻・方法』所収
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ナン&カリーなど・ある日の晩酌・テースティングノートその59付き。

2008-07-22 06:39:44 | グルメだ!


全く、主夫の見方だ!カレー!

本日キーマ風カレー(まあね、ひき肉やら、野菜をものすごく小さくなのだ)にして、市販の「ナン」で戴くのだ。

目先を変えれば、おこちゃま大喜びなのだ。



ついでに、手羽のから揚げなど付ければ、完璧なのだ。



野菜は大事。
戴いた「アオミズ」のお浸しに、沖縄鰹節をたっぷりかけるのだ。



たたみいわし・アゴをあぶって・或いはクサヤ・・・
このようなものを、ちびりちびりと、口に含みながら、酒をあおるのは、至福の時だ。


本日、蕗味噌・そして塩の利いた塩辛・・・をチビリ・・・・



秋田の酒「天寿」の2008・純米吟醸である。
キレの良い、甘さを抑えた酒である。
中々のお酒だ。



ナン&カリーには、どうも日本酒は無理・・・

僕の大好きな、シングルモルト・ヨード臭がたまらない、ラフロイグにいたしました。
そろそろ、暑くなってきます・・
暫くは、日本酒が少なくなって、モルトやスピリッツ、焼酎泡盛が増えてくる、僕であります。
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よしだよしこ・2008館林は今回も感動のステージだった。

2008-07-21 06:25:49 | ロスト シングアウト


もう5年は経つか?
栃木県佐野市の、僕らの音楽仲間が、コンサートを開いた。
幾つかのアマチュアグループが共演、僕らロストも出演だった。

そこに、よしだよしこさんはやって来た。

東京の僕らの友人に「よしこさん、佐野にラーメンを食べに行きましょう!」と誘われたのだ。
さて、無事ラーメンを食べたかは定かでないが、騙されて会場に連れてこられたのである。



僕らはステージで「生活の柄」(高田渉ちゃんの名曲ね)を唄い始めた。
そこに、よしだよしこさんは乱入し、一緒にコーラスに加わったではないか!
なんとも、忘れるに忘れられない、出会いであった。

アマチュアのステージはほぼ終了して、友人の主催者は、よしだよしこさんに、ステージに立つように、アナウンスした。

そこらの適当なギターを(実際はマーチンD-45だったが)借りて、よしだよしこ登場!だった。

ラグタイムの軽快なインスト・フォスターを朗々と唄い、やがてまだファーストアルバムが出たばかりで、その中の入魂の1曲「砂の歌」を歌い始めた。

その曲を聴いて、僕は驚愕!
こみ上げる熱い熱いもので、体中が包まれた。



それから、ちょっとずつ近づいて、2005年7月、僕らは館林で、彼女のコンサートを開いた。暑い暑い、夏の出来事だ。

それから3年・・・満を持して、2008年7月13日・2回目の館林のよしだよしこだ。

2ヶ月前から準備・チケットを作り、ビラを作り、皆に届けた。
新調されたマイクをセットし、客席を作り・・いつものことだが、ワクワクしながら準備した。



予定より少し前に、よしださん・さくまさん到着。

儀式のように、通過儀礼のように、館林ではこの弁当を食べる。

食べるという日常と、初めて或いは再会でも、この日は1度きりの非日常をかみ締めて、皆で弁当を食べる。




皆で食べる食事は、どうしてこんなに美味いんだろう?

そして、一緒に食べると、和やかで、仲間になる。

弁当の本当のおかずは、再会の喜びと、これから始まるワクワクの思いだ。


「マウンテンダルシマーを弾く・リハーサル」

ロストで昔の彼女を知っているのは、僕だけだ。
そう、70年代・まだ二十歳そこそこの彼女は、エレックレコードでデビュー。
タクロウや泉谷・生田やケメ・古井戸や海援隊と、混沌とした音楽をやっていた。

数年・・・やがて彼女は音楽をやめ、消息を聞かなくなった。

そして20数年・体中から音楽が溢れ、唄いたい衝動に、またギターを抱きしめたに違いない。

佐野・そうあの時僕は、「なんて歌いたい姿で彼女は立っているのだろう!」と深く思ったのだ。


「ちょっとステージがさびしいので、休憩時会場の保育園の周りで採ったエノコログサ」


ダルシマーをつま弾き、ギターを抱える彼女の姿はまた、「自分の歌を抱きしめ・唄いたい!」そんな姿のままだった。



受付がセットされ、CDが並ぶ。
会場には、館林の暑さ対策に、麦茶が並ぶ。

僕らは、スタンバイOKだ。
徐々に、緊張が高まる。

2:30開場・徐々にお客さんが集まってくる。
電話予約も、遠方から入っていた。
相模原・東京・千葉・・・彼女の5年間が、人を暑いあつい館林に、誘う。




本番開始!
主催者の特権?我がロストは、前座で2曲。選りすぐりを演奏だ!

2曲・・・お客さんにそろそろやめろ・・と言われないだんべ。

いつになく、緊張のステージだった。やはり僕は、リードを見事外したのだ!



喧騒なロストが終わって、よしだよしこ。
ギターを持って、ステージに上がった瞬間から、よしだよしこワールドになる。
さすがだ・・・・・・・・



旅の歌・恋の歌・亡くなった友人やお父さんを歌った歌、彼女のくらしの中から溢れる思いが歌になる。

非戦を願い・地球、その環境に思いをめぐらす歌・レッテル好きの日本人が「反戦歌?」と付けそうな陳腐さを、押しのける凄みで、彼女の歌が響いた。

フォークは言葉の音楽だ。その言葉の力が、よしだよしこからは、あふれ出る。



ほぼ毎年、彼女のライブは聴いている。もちCDも聴くが、ライブの凄みは、比ではない。
CDで聴きなれた彼女の曲が、ライブでは「同じ曲?」と思えるほど姿と表情を変え、居場所を見つけ、客席のどこかに鎮座する。

ちょっと不遜な物言いだが、よしだよしこはライブのミュージシャンだと思う。

彼女のライブを体験すると、間違いなく、ハマル!

2008IN館林も、凄みさえあるステージだった。

主催者は幸せ者だった。



詩人・石川逸子さんの詩を得て、3作目のCDは光っている。
2部の最後は、その曲『地球に似た惑星にいるあなたに』 だった。
声も出ない迫力だったな。

アマチュアと違ってプロのミュージシャンは、新しい曲もせかされることもあるだろう。

解るし、新曲も聴いてみたい。が、5年前、あの「砂の歌」を聴いて以来、彼女に遭遇して以来、僕は、「この歌を一生唄うために」彼女は生まれてきた?そんな想いが僕を支配し、今も、その気持ちは変わっていない。
また、よしだよしこさんに、館林で会えた!
2010年・・・・また暑い館林・・よしださん、おいでくださいませ。

さて、長々とまた書いちまった!

本来なら、この後、怒涛の「打ち上げ記事」のはずだ!

ところがなぁ?写真を1枚も撮らなかった?

メンバーは?やつら、そんなマメな奴らじゃない!

どうしてた?7時に始まって、果てたのは12時?

美味い酒だったね~~~


コンサート記事終了!!!!!!!!みなさん、ありがとう!

「砂の歌」を掲載して終わる。

コンサートに記事も、あちらこちらに出ていました。
そちらのアドは以下です。

よしだよしこさんのBBSへGO!

taishihoさんのブログへGO!

なんと打ち上げ写真もありました。



砂の唄  作詞・作曲 よしだよしこ


遠い昔 男達は 砂の上に 神様を 創った
そして ある日 男達は 砂の中に 燃える水を みつけた

燃える水は どうしてか 何度も 何度も
男達を 戦いに 駆りたてる

遠い昔 女達は 砂の上に 暮らしを 創った
そして ある日 女達は 砂の中に 笑い声を 埋ずめた

燃える水は どうしてか 何度も 何度も
女達を 悲しみに 駆りたてる

それからそれから 女達は 砂の上に 子供達を 産んだ
今日も 明日も 女達は 戦の中で 子供達を 産んだ

昔も今も 女達は 砂の上に たきぎの 火をおこす
くる日も くる日も 女達は 戦の中で おかゆを 炊きつづける

燃える水のために死ぬ 男達のうしろには 女達の かまどの 煙がのぼる

燃える水も 神様も 幾万の 男達も 女達の くりかえしを 止められぬ

そして 風だけがすべる砂の彼方から いのちの唄が 聞こえる
文字も知らない子供達が 砂の上で くりかえす その唄

風よ運べ 文字も知らぬ子供の唄を 母の祈りをのせて
風よ運べ 戦を知らぬ私の胸に 砂の数ほどの 祈りを捧げる胸に



しかし、便利な世の中になった。この「砂の唄」・よしださんの唄で試聴できるようである。

以下のアドに飛ぶべし。

試聴のアドへGO!
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ザ カーターファミリー・今月の僕の新譜・その2(08・7)。

2008-07-19 06:12:08 | お勧めCD/LPなど


およそ、カーターファミリーと名が付けば、どうしても、手元の置きたい!
それが、僕である。
この音楽が、僕の音楽人生の原点なのだ。

で、これ!

持ってなかったのが、不思議でしょう?




サラとAPの息子と娘(ジョーとジャネットね)と、4人でやってるやつだ。

まあ、AP・そしてサラは夫婦・それにサラの妹のメーベル3人の「オリジナル カーターファミリー」が、偉大な・偉大なカーターファミリーである。

この音楽があって、後の「フォーク」や「カントリー」が生まれたと言っても良い。

解散後・AP一家のこのカーターファミリーや、メイベルがその娘達と作った、カーターファミリーやカーターシスターズなどがあるが、商業的にはメイベル一家のほうが成功したかな?

それでも、その後、ジョーやジャネットは地元密着で、古きよき「カーターファミリー」を歌い継いでいる。
日本にも、来日しましたね。 



本編・しかし、サラが目立ちますな。サウンドはあのオリジナルをなぞっているが、物足りなさは、いかんともしがたいです。

でも、いいの!

どんなやつでも、ぼくには、カーターファミリーが聞こえるだけで、幸せです。
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